1月第3週の市況

2023/1/16    月

米国市場では、銀行株が値上がりしたため、ここ1か月で最高値付近まで値を上げた。VIX指数は1年来の低水準にある。JPモルガン、バンクオブアメリカは四半期決算が予想を上回り、シティグループとウェルズファーゴは予想を下回ったが、株価は4銘柄ともに上昇。ミシガン大学消費者信頼感指数の速報は、インフレ予想が2021年春以降の最低の水準にまで下落した。Teslaは2022年の出荷が予想以下となる見通しで欧米で自動車価格を引き下げたこともあり株価が0.9%下落。第1四半期の見通しが予想を下回ったデルタ航空は3.5%の株安。欧州市場でも、ヘルスケアや銀行株が主導で9か月来の高値水準となった。英独のGDP統計が公表され、景気後退を免れたことが確認された

2023/1/17    火

米国市場は休場。欧州市場では商品関連の銘柄が値を下げたが、不動産や小売り関連が堅調で、市場は9か月来の高値を付けた。アクティベストの株主から圧力を受けていた、スイスのソフトウェア会社テメノスはCEOが辞任することになり株価が8.9%上昇。英国の小売りのMarks & Spencerは2023-24年にかけて20店舗以上をオープンさせると公表し、株価は2.9%上昇

2023/1/18    水

米国市場ではゴールドマンサックスの四半期決算が予想以上の赤字になったことから株価は6.4%下落。そのためダウは値を下げたが、中国での販売が伸びたことから株価が上昇したTeslaに助けられてNASDAQは上昇した。また、保険会社のトラベラーズも四半期決算が予想を下回る見通しであると公表し株価は4.6%下落。モルガンスタンレーは四半期利益が予想を超えたために株価は5.9%上昇。欧州市場では、当初は中国のGDP成長が芳しくなかったことや、米国のゴールドマンサックスの芳しくない決算の影響で市場は値を下げたが、ECBが利上げ幅の縮小を検討していると報じられ、株式市場は上昇

2023/1/19    木

米国では12月の小売販売と企業物価が予想外に落ち込み、また、Fed幹部のタカ派的なコメントから市場は軟化した。IBMはモルガンスタンレーが評価を引き下げたことから株価下落。モデルナはRSウィルスワクチンの有効性を公表し株価上昇。欧州市場では、中国経済の回復を受けて高級品のエルメスが史上最高値を更新するなど値を上げた。ASM Internationalは第4四半期の利益が予想を上回ることを公表し9.8%株価上昇。Richemontは欧州や日本向けの旅行者向けの販売が堅調で株価が0.7%上昇。英国でもバーバリーが3.3%の株高

2023/1/20    金

米国市場では、先週の新規失業保険申請者数が予想以下であったことを受け、また、中部大西洋岸地域の製造業が1月再び不活発であったことを受けて株式市場は下落。P&Gは商品価格が利益を圧迫しているとコメントし株価は2.1%下落。欧州市場ではここ1年で1日の下落幅としては最大の下落となった。米国で競合他社が値を下げたテクノロジー株は2.9%値を下げ、産業、鉱業、石油・ガスなどのセクターも2%以上の下落。スペインの銀行Bankinterは2022年の利益目標を達成したが、高いコストが浮き彫りになり、株価は2.9%の下落。英国のオンライン小売りBoohooはクリスマス期間の売り上げが11%下落し、株価は10.5%下落

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年前の市況

1月第2週の市況

2023/1/9    月

米国市場では2%以上の株高となった。労働統計は賃金の上昇スピードが鈍化したが、雇用者数は予想以上に増加。ISMサービス指数はここ2年半で初めて下落。素材やテクノロジーといったセクターが市場をけん引。コストコは12月の売り上げが好調で、株価は7%上昇。欧州市場では、エネルギーや鉱業関連が値を上げて、3か月来の高値水準にまで上昇。銅価格と原油価格の上昇が原因。また、ウクライナへの侵攻開始以降初めてユーロ圏内の景況感が向上。金利感応度の高いテクノロジー株も当初は下落したが、最終的には1.8%の値上がり

2023/1/10    火

米国市場ではインフレに対する懸念が残る中で、Fedが金利引き上げに慎重になるとの期待が相まって、わずかに値を上げた。イールドが下落したことによりテクノロジー株が上昇し、今年の下半期価格上昇圧力が弱まったとベゾフCEOがコメントしたAmazonが値を上げた一般消費財も上昇。欧州市場では、中国が入国を緩和し、欧米の中央銀行が利上げに慎重になっているとの見方から株価上昇。金利感応度の高いテクノロジー株は3.4%の上昇。ドイツの11月の工業生産高は予想を少し上回った。株式指数のDAXは1.4%の上昇

2023/1/11    水

パウエルFRB議長が今年初めてコメントしインフレに対するFedの独立性を強調した。市場では2月の政策会合では0.25%の利上げにとどまると見ており、株式市場は値を上げた。原油価格が値上がりしたためエネルギーセクターが値を上げたが、コミュニケーションサービスが最も値を上げた。インベストメントバンクのJefferies Financial Groupは、過去2番目の年間収益を計上し、株価上昇。欧州市場でも、パウエル議長のコメントとドイツのバイエルの株価上昇が追い風になったが、それ以上の値下がり要因があったために市場は下落

2023/1/12    木

米国市場ではFedが金利引き上げ策を緩和するとの期待感からNASDAQを中心に株高になった。ゴールドマンサックスはコストカットのために人員削減を実施し始めた。Bed Bath & Beyondは四半期決算は芳しくないが、買収の対象になるとみなされ株価が大きく上昇。欧州市場では、年初来より株価が上昇しているが、暖かい天候で天然ガスの価格が下がっていることやユーロ圏の景気が予想以上によいことが原因。英国の保険会社ダイレクトラインは通年の無配となり株価は23.5%の下落したが、テクノロジー株やエネルギー株が上昇

2023/1/13    金

米国市場では、台湾のTSMCが四半期利益が約8割上昇したことを受けて、同業のASMLなどが上昇し、テクノロジー株は0.4%上昇。消費者物価指数は2年半ぶりに下落した一方で、新規失業保険申請者数は下落。マイクロソフトは1.2%株価を上げ、エネルギー株は1.9%上昇。欧州市場でも、米国の消費者物価指数の下落が影響して株価上昇。特に、小売りについては1.9%の上昇。英国ではクリスマスシーズンに多くの小売り企業が利益を上げ株価が上昇

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