ライフプラン分析~30歳・世帯【その4】

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ライフプラン分析~30歳・世帯【その4】

世帯の情報

ご主人が30歳の家族のライフプラン分析です。

世帯主 川口 拓也さん(30歳)
配偶者 美咲さん(28歳)
お子さま 夕夏さん(0歳)

費用予想の修正

インフレ率を見積もって、収入を段階的に増加させて見ましたので、家賃も変動させてみます。家賃は、現在、月額12万円。賃貸の場合、家賃は契約の更新のタイミングでなければ変動しないので、毎年変動する設定ではないですね。それでも同じ金額で固定というのは実態にそぐわないので、以下のようにしたいと思います。

図表24 家賃の予想

拓也様 30歳~39歳 40歳~
金額 月額12万円 月額18万円
変動率 0% 0%

その他、支出関連で見積もりを変更する箇所がないか、もう一度家計簿に戻って点検します。確認すると、教養娯楽費とその他の消費支出が平均的な世帯より少ないことがわかります。ここで、“平均的”といっているのは、総務省が公表している家計調査のデータです。

図表25 教養娯楽費とその他の消費支出

家計調査では、「教養娯楽費」には、旅行に行った時の費用や塾やスポーツクラブなどの会費、NHKの受信料なども含まれます。「その他の消費支出」には、理美容の費用や化粧品、時計やたばこの代金、あるいは、葬儀や介護にかかる費用なども含まれます。さらに、お小遣いや交際費、仕送り費用などもここに含まれます。そのように考えると、少し修正したほうがよさそうですね。「その他の消費支出」を以下のように修正することにします。なお、その他の費用にもインフレ率と同じ2%の上昇率を設定します。

家計調査のデータ【総務省】

家計調査のデータを使うときの注意

家計調査のデータは毎月公表されていて、キャッシュフロー表を作成するとき、とても役に立ちます。データを利用するとき、少し気を付けていただきたいのは調査の母集団がそれほど大きくないということです。その中で、年齢別、地域別といった属性で絞り込むと、データが集団の本当の代表値になっていない可能性があります。調査対象者が、少しずつ入れ替わっていることも注意が必要です。

図表26 その他の消費支出の修正

拓也様 30~39歳 40~49歳 50~59歳
修正後 40,000円 50,000円 60,000円
現在 20,000円 20,000円 20,000円

当然ながら、収支は悪化しますが、収支がマイナスになってしまうことはないようです。金融資産残高の推移を予想してみると、夕夏さんが大学に通学することからプラスの収支の金額が大きくなって金融残高の増加のスピードが上がっていることがわかります。

図表27 費用を見積もりなおした後

キャッシュフロー表を作成すると時の流れとともに家計がどのように推移するのか予想することができます。現時点のキャッシュフロー表を基に4つの時点で家計簿を予想すると、図表28のようになります。

図表28 費用を見積もりなおした後

ここまで予想できると、住宅の購入や老後のことなども考えてみることができそうですね。

つづく

ライフイベントとは何?

FPのテキストなどでは、ライフイベントの代表例として「車の購入」が載っていることが少なくありません。数年おきに発生するイベントで、金額も大きいので、きっとテキストに載せられたのだと思います。ただし、今では、車を購入する人は減ってきました。『代表的なライフイベントです』とは言えないかもしれませんね。それよりも、生活費や教育費を生み出す元。つまり、『生活をする』、『教育を受ける』といったこと自体が、代表的なライフイベントだと思います。ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」は、そういったライフイベントから、直接、キャッシュフロー表を作成してライフプラン分析を行うためのソフトです。

ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」

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生活支援世帯のライフプラン分析【その2 リスクを可視化する】

ライフプラン分析

ファイナンシャルプランナー(FP)が行うライフプラン分析とは、ライフプランを分析して、リスクを明らかにし、その対処法をアドバイスすることが中心です。あるいは、具体的な対処法が明らかにならなくても、将来の見通しが立つだけで、心理的な負担から解放されることもあります。

ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」はそういったFPのニーズに応える目的で開発されました。今回の研修でもリスク要因を考えて、そのリスクが顕在化したときにどのような状態になるのかを考えています。

相談業務

FPの業務は相談業務が中心です。そこで大切なのは、FPが中心になるのではなく、クライアントが中心になるということ。クライアントの話に耳を傾け、問題を整理することを支援することが大切です。FPがえらい先生になってもいけませんし、話を聞くこともそこそこに自分の提案を押し付けるのもNGです。

相談業務には、「問題解決」という軸と、「寄り添う」という軸があります。この2つの軸はいずれも大切ですが、時に、相反することがあります。いずれかに偏るのではなく、『クライアントに寄り添いながら問題解決を図る』という姿勢が求められるのです。

次回のビデオ研修は、5月1日(金)14時からです。参加を希望される方は、「5月1日の研修参加希望」と記載してお問い合わせください。(双方向の研修のため定員があります。参加できない場合もあることをご承知ください。)