ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド

ファンドの特徴

このファンドは、ピクテ・ジャパン株式会社が運用するファンドで、ファンド・オブ・ファンズ方式が採用されているファンドです。このファンドが投資するファンドは、PGSFグローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ ファンドなど9種類とETF(上場投資信託)です。9種類のファンドはいずれもピクテ関連の運用会社の運用する投資信託です 。ETFは6月末時点でブラックロックの運用する米ドル建てハイイールド社債ETFに投資しています。運用については、「主に日本を含む世界の株式、金、債券、リート等への投資を行います」(投資対象)、「世界の市場環境に応じて魅力的なリスクプレミアムが期待できる資産を選定し、配分比率の決定を行います」(アセットアロケーション)という記述があります。投資先ファンドがアクティブ運用なのかパッシブ運用なのか開示された情報からはわかりませんでした。年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来、分配金が支払われた実績はありません。NISAでは成長投資枠の投資対象ファンドになっています。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、11.65%、8.71%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスク、リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.3程度になっていますのでかなり低いです。三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS バランス(8資産均等型)」とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれも、このファンドが上回っています。

2025年6月時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

ポートフォリオ

株式29.0%、債券26.2%、金30.8%、キャッシュ等13.9%(2025年6月末)

運用体制

ピクテ・アセット・マネジメント・エス・エイ、ピクテ・アセット・マネジメント・リミテッド(投資顧問)

アクティブ/パッシブ

アクティブ運用(アセットアロケーション)

販売会社

SBI証券、楽天証券、きらぼし銀行、広島銀行など

資産残高の推移

ファンドは2020年6月に設定。ファンド設定来、約2年間純資産残高は横ばいで推移していたが、その後、右肩上がりで資産残高は増えています。2025年6月末時点で、1264憶円の純資産残高になっています

購入時手数料等

SBI証券、楽天証券(2.0%)、きらぼし銀行、広島銀行(1.5%)

信託財産留保額

なし

信託報酬

年1.54%(税込み)

収益分配金

2020年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はない

 

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このファンドに対するコメント

このファンドのアピールポイントは、「株式に対して相関の低い国際分散投資」ということができます。株式と債券、さらに、金に投資し、市況に応じてキャッシュのウェイトを上下させるといったアセットアロケーション戦略を採用しています。そして、アセットアロケーションについては海外のピクテの拠点のアドバイスを受けることになっています。ピクテが世界的に展開するノウハウを提供するファンドと位置付けられます。ウエルスアドバイザーアワードやR&Iファンド大賞を受賞するなど外部からの評価も高いファンドです。

気を付けたい点は、投資戦略についての記述があまりないということです。信託約款には、「信託財産の運用にあたっては、別に定める運用の基本方針にしたがって、その指図を行います」とありますが、別に定める運用の基本方針が何なのか探すことができませんでした。また、実質的なコストが年率1.54%というのも高く、さらに、SBI証券や楽天証券などのネット証券でも、購入時手数料を2%徴収するという点もマイナスだと思います

りそなラップ型ファンド(成長型)

楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)

ピクテ・アセット・アロケーション・ファンド(1年決算型)

つみたてバランスファンド

iFreeNext FANG+インデックス

野村6資産均等バランス

iFreeETF日経225(年1回決算型)

ハッピーエイジング40

つみたて8資産均等バランス

ドイチェ・ETFバランス・ファンド

グローバル・アロケーション・オープンBコース(年4回決算・為替ヘッジなし)

三井住友・DCターゲットイヤーファンド2045(4資産タイプ)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

東京海上・円資産バランスファンド(年1回決算型)

三井住友・資産最適化ファンド(3バランス型)

ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド

iFree8資産バランス

世界経済インデックスファンド

セゾン・グローバルバランスファンド

三井住友・DC年金バランス50(標準型)

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

Smart-i 8資産バランス 成長型

野村世界6資産分散投信(分配コース)

MHAM6資産バランスファンド

DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)

いちよし日本好配当株&Jリートファンド(年4回決算型)

コア投資戦略ファンド(成長型)

セゾン資産形成の達人ファンド

世界経済インデックスファンド

野村世界6資産分散投信(成長コース)

HSBC ワールド・セレクション (安定成長コース)

三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)

のむラップ・ファンド(やや積極型)

ダイワファンドラップ ヘッジファンドセレクト

ひふみプラス

グローバル・バリュー・オープン

JP4資産均等バランス

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープン

楽天資産形成ファンド

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)

ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド

のむラップ・ファンド(積極型)

LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド

ファイン・ブレンド(毎月分配型)

シュローダーYENターゲット(1年決算型)

野村世界6資産分散投信(成長コース)

6月第1週の市況

2025/6/2    月

米国市場では、トランプ大統領が中国との関税問題が進展しないことにいら立ちを見せたが、株式市場はほぼ横ばいで推移した。NASDAQは2023年11月以来となる月間上昇率となった。4月の個人支出は0.2%増となり、Fedが注視しているコアPCE指数は対前年同月比2.5%の上昇となった。一方、関税問題の影響で輸入が大きく減少し貿易赤字は46%減少した。個別企業では年間の利益予想を上方修正したUlta Beautyが11.8%株価上昇。欧州市場は市場は幾分上昇した。公益とヘルスケアが上昇。また、ドイツのインフレがECBが目標とする2%程度になったことから、ドイツの株式指数DAXは0.3%上昇。英国の保険会社M&Gはその株式の15%を第一生命が保有したことにより株価は5.5%上昇。フランスの製薬会社Sanofiは開発中のItepekimabの試験結果が思わしくなく株価は4.8%下落

2025/6/3    火

米国ではトランプ大統領が鉄とアルミニウムの輸入に対して倍の関税をかけると発言したが、市場では関税問題の先行きを楽観しており、株式市場は値を上げた。Cleveland-Cliffs、Nucorなどの鉄鋼関連は株価上昇。一方でフォードやGMなどの自動車関連株は下落。Teslaはポルトガル、デンマーク、スウェーデンといった欧州諸国で販売が低迷し株価下落。また、ISM指数は3か月連続での下落となった。欧州市場でもトランプ大統領の発言が市場に影響を及ぼした。 ArcelorMittalやAperamといった鉄鋼関連は軽微な下落にとどまったが、Stellantisが5%値を下げたほか、Mercedes-BenzやBMWなどの自動車関連は値を下げた。欧州圏全体の製造業指数は安定的であったが、ドイツについては製造業指数は欧州で最も低くなった

2025/6/4    水

米国市場では、今週にも米中首脳会談が行われるとの予測の元、主要3指数はいずれも上昇。テクノロジー株中心のNASDAQが最も値上がり。NvidiaやBroadcomは史上最高値を更新。関税上昇前の駆け込み需要が去って4月の工場受注は大きく下落。OECDの経済成長予想は、関税をめぐる動きからサプライチェーンが混乱するとして成長予想は世界的に引き下げられた。国連のILOは世界的な雇用予想を下方修正した。欧州市場では英独仏の市場では株式は値を上げたが、スペインなどが値下がりとなり全体としては横ばい。オランダでは極右政党のPVVが連立政権を離脱することを表明し主要が退陣することになり、イールドは上昇。個別企業ではGSKがブローカーの評価引き下げにより2.1%株価が下落し、英国の公益企業Pennon Groupは年間の損失を計上し株価は6.6%下落

2025/6/5    木

米国市場では、テクノロジー株がけん引したが、トランプ大統領の関税政策で引き起こされた経済的な損失が影響して上昇は限定的であった。SP500とNASDAQは値を上げたが、ダウは値下がり。ISMサービス指数は2024年6月以来初めて50を下回った。また、民間部門の雇用統計であるADPは5月の雇用がここ2年以上で最低の雇用数であったことを示した。Hewlett Packard EnterpriseはAI関連のサービスが好調で、第2四半期の売上・利益がともに予想を超え、株価はわずかに上昇。半導体メーカーのGlobalFoundriesも160億ドルの投資を表明し株価は1.5%上昇。欧州では、ドイツ政府が460憶ユーロの大規模な法人税減税のプランを承認し、株式市場は値上がり。ドイツ以外の英仏などの市場も上昇。テクノロジーセクターが市場をけん引。個別銘柄ではオランダの酒造会社Campariが6.4%値を上げた。中国系の航空会社が数百機の注文をすると報じられたAirbus SEは2.2%株価上昇

2025/6/6    金

トランプ大統領と習首席で電話会談が行われ貿易問題について引き続き検討することが確認された。そのほか、新規失業保険申請者数は10月以降最高の水準になったほか、トランプ政権の関税政策により輸入が大きく落ち込み貿易収支の赤字は縮小した。株式市場では、方向性のない展開となり、ダウは値上がり、SP500とNASDAQは値を下げた。マスクCEOとトランプ大統領の確執からTesla株は値下がり。酒造メーカーのBrown-Formanは年間の予想を引き下げ、株価は18%近く下落。欧州市場ではECBが予想通り0.25%の金利引き下げを行ったが、ラガルド総裁が金利を予想通りに引き下げないタカ派的な発言をしたことに市場は反応。最終的に株式市場は幾分値を上げた。当初は値を落とした銀行セクターはラガルド総裁のコメントで値を上げ、逆に、金利感応度の高い不動産は当初値を上げ、その後値を下げた。ロンドンベースの格安航空Wizz Airは、年間利益が予想に届かず28%の株価下落

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