HSBC ワールド・セレクション (安定成長コース)

ファンドの特徴

このファンドは、HSBCアセットマネジメント株式会社が運用する、株式(先進国・新興国)、債券(先進国・新興国)などに投資するファンドです。資産配分比率を変更して、リスク・リターンの異なる3つのタイプのファンドが用意されています。リスクの高いほうから、成長コース、安定成長コース、安定コースと名づけられています。

目標となるリスク水準も目論見書で公表されています。安定成長コースは目標リスクは5~8%です。外貨建て資産は原則として為替ヘッジしています。過去5年の履歴からリスクを計算すると約9%です。目標リスクの上限値を少し超えています。資産配分は、中長期的には基本配分比率がありますが、短期的には目標配分比率というものが定められています。過去のデータを見ても、配分比率は市況に応じて変動しています。

ファンドは、HSBCが世界で設定している投資信託等に投資するファンド・オブ・ファンズの形式を採用しています。実質的な運用は、HSBCグルーバル・アセット・マネジメント(UK)が行うと目論見書等に明記されています。ファンド・オブ・ファンズなので、投資先のファンドでも手数料が徴収されます。目論見書には、その水準も記載されていて、年0.06%程度の手数料の負担を強いられる構造になっています。


2023年4月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

ポートフォリオ

2023年4月末時点のポートフォリオは、株式30.3%、先進国債券26.8%、世界社債17.3%、ハイ・イールド債2.2%、米ドル建て新興国債券1.9%、不動産等10.1%などです

運用体制

HSBCグルーバル・アセット・マネジメント(UK)(運用再委託先)

アクティブ/パッシブ

アクティブ運用

販売会社

ゆうちょ銀行、SBI証券、楽天証券など

資産残高の推移

ファンドは2015年9月に設定。2022年9月ごろまで純資産残高は急激に増加し、その後横ばい状態です。2023年5月の純資産残高に約340億円になっています

購入時手数料等

最大1.65%(税込)(ゆうちょ銀行)1.65%(SBI証券、楽天証券いずれもIFA経由)

信託財産留保額

なし

信託報酬

年1.303%(税込)【うち0.06%は投資対象とする投資信託証券関連】

収益分配金

2016年8月~2022年8月の間、毎年、収益分配金が支払われています。これまでの分配金の総額は530円(1万口当たり)。最大は、2021年8月の130円でした

このファンドに対するコメント

ウェルスアドバイザーによるこのファンド評価は「★★」に留まっています。HSBCの世界に広がる投資資産をファンド・オブ・ファンズの形式を使って有効に活用し、市況に応じて適宜資産配分比率を変更し、さらに、目標とするリスク水準を明記して運用している等、評価できる点は多いのですが、類似ファンドと比較すると、パフォーマンスが劣ってしまっているのは否めません。おそらく、外貨建て資産を原則ヘッジしていることが原因だと思われます。

ヘッジコストは、通貨間の金利差となります。例えば、米ドルの金利が5%で、日本円の金利が1%なら、4%のコストを支払って資産をヘッジするわけです。為替による資産のブレが小さくなる一方で、コストがかかるとリターンが減少します。このファンドの運用期間、米国の金利はほぼ0%から5%程度に上昇しています。そのためヘッジコストが大きな負担になってしまったのだと推測できます。

三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)

のむラップ・ファンド(やや積極型)

ダイワファンドラップ ヘッジファンドセレクト

ひふみプラス

グローバル・バリュー・オープン

JP4資産均等バランス

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープン

楽天資産形成ファンド

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)

ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド

のむラップ・ファンド(積極型)

LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド

ファイン・ブレンド(毎月分配型)

シュローダーYENターゲット(1年決算型)

野村世界6資産分散投信(成長コース)

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移

6月第1週の市況

2023/5/29    月

米国ではバイデン政権と共和党の間で債務上限問題の取引が合意に近づき、半導体関係が強いこともあり株式市場は上昇。NASDAQとSP500は2022年8月以来の高水準となった。Marvell TechnologyはAI関連の売り上げが倍増したと公表し株価は32%上昇。フィラデルフィア半導体指数も6.3%の上昇。セクター別ではテクノロジーや一般消費財が2%以上値を上げることになった。フォードは12,000台以上のTesla車の販売を容認することとなり、フォード株は6.2%、Teslaは4.7%株価上昇。欧州市場でもテクノロジー株がけん引して市場は上昇。LVMH、Kering,Hermesなどの高級品株もリバウンド。経済減速と長期化するインフレにもかかわらず、好調な企業業績が発表されているドイツでは株価指数DAXが史上最高値を更新。スウェーデンのゲーム会社Embracerはボードメンバーが6百万株を購入したことが判明し、株価は13.1%上昇

2023/5/30    火 

米国市場はメモリアルデーで休場であったが、バイデン政権と共和党の間で債務上限問題の合意がなされたことにより、先物指数は上昇。欧州市場では、英国が休場であったが、テクノロジー株と銀行株が下落して市場全体も軟化。スウェーデンの不動産会社SBBはフィッチがジャンクに格下げしたが、一部を売却する報道もあり株価は2.1%上昇。スペインでは首相が予期せぬ解散総選挙を宣言し、株式市場は0.1%下落した

2023/5/31    水

米国市場では議会から債務上限撤廃問題に反対する声が上がる一方で、NvidiaがAI関連で半導体需要が上がると予想し株価が3%上昇し史上最高値を更新。SP500はおおむね横ばい、NASDAQは上昇、ダウは値下がりとなった。同様にAIから恩恵を被るDigital Realtyも1.7%上昇。また、5月の消費者信頼感指数も上昇。欧州市場でも、米国の議会の合意反対が不安視され、株影下落し米ドルも下落した。米国政府の支出の削減により恩恵を受けるとして、米国の長期債は上昇

2023/6/1    木

米国では、債務上限問題が議会で抵抗にあっていること、4月の求人が予想に反して上昇し、Fedが6月にも金利を引き上げるとの懸念から、株式市場は下落。自動車部品のAdvance Auto Partsは通年の予想を引き下げ、株価は35%下落。HPは第2四半期の業績が予想を下回り7.1%下落。Nvidiaは史上最高値を更新し、一時、1兆ドルの時価総額となったが、最終的には5.7%の下落となった。欧州市場では、中国のPMI指数が5か月来の低水準となったことと米国の債務上限問題が懸念要因となり、市場は下落。中国関連の高級品株や自動車株が下落。英国のぢスカウントスーパーB&Mは2024年の見通しを引き上げ、株価は8%上昇した

2023/6/2    金

米国市場では、債務上限問題が解決するとの期待感とADPレポートが予想以下の賃金上昇を示したことからFedの利上げに逆の圧力になるとの観測から、市場は上昇。セールスフォースは13年で最低の売り上げ増になり株価下落。AI関連で注目が集まっているNvidiaは5%以上株価が上昇。欧州市場では、インフレが予想以下であり独仏でピークを越えたとの見方から、また、米国でデフォルトが回避されそうな気配を受けて市場はリバウンド。基本資源、メディア、エネルギーなどのセクターが上昇。Heidelberg MaterialsはJPモルガンが評価を引き上げたことから株価が2.0%上昇

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