11月第2週の市況

2025/11/10    月

米国市場では、テクノロジー関連を中心に株式市場は値を下げ、主要3指数はいずれも値を下げたが、NASDAQが最も大きく値下がり。小型株中心のRussell2000も値を下げ、ボラティリティ指数は過去3週間で最高に上昇。また、ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は、連邦政府の閉鎖の影響もあり、ここ3年半で最も低水準になった。Microchip Technologyは、今四半期の販売が予想を下回ることを公表し、株価は8.1%下落。マスクCEOに大規模な報酬を与えることを株主が承認したTeslaは2.8%株価下落。欧州市場では、テクノロジー関連株の割高感が認識され、フランスの政治的な不安定さも加味されて、市場は値を下げた。テクノロジー関連ではSchneider ElectricやSiemens Energyなどが値下がり。また欧州市場でウェイトの高い銀行関連も値を下げた。自動車部品のAumovioは第3四半期の好調な業績を報告するとともに、中国系の半導体メーカーNexperiaからの半導体供給のめどが立っていることを公表し株価は9.8%上昇。英国のITVはメディア・インターネット部門を16億ポンドで有料TVのSkyに売却することを検討中であることがわかり、ITV株は16.6%上昇

2025/11/11    火

米国では上院で連邦政府の閉鎖を終息させる動きがあり、株式市場は値を上げた。Nvidiaが5%近く株価を引き上げ、また、AIデータ分析のPalantirも9%値を上げたほか、Teslaも4.1%上昇。主要3指数はいずれも値を上げた。いわゆるオバマケアの補助金の延長をすることなく連邦政府機関の閉鎖を終了させる動きになっていることから、Centene、Humana、Elevance Healthなどの保健関連企業の株価が下落。欧州市場でも米国の連邦政府の閉鎖が終了する見込みになったことを歓迎し、株価は大きく上昇。最近低迷していたテクノロジー株が反発したほか、Siemens Energyがブローカーの評価引き上げで4.6%株価上昇。銀行ではコメルツ銀行が評価引き上げにより2.9%の上昇。英国の飲料メーカーDiageoは、Tescoの前CEOをCEOとして指名し、Diageoは5.2%株価上昇

2025/11/12    水

米国市場ではダウとSP500は値を上げたが、NASDAQは値下がり。ソフトバンクがNvidia株を58億ドル売却したことからNvidia株は2.5%値を下げた。Nvidia関連ではCoreWeaveがデータセンターの問題で年間の予想を下方修正し、株価は14%以上値下がり。ヘルスケアセクターは、Eli Lilly、Merck、Amgenなどの銘柄が2.5%以上上昇。欧州市場では、大陸も英国も株式指数は史上最高値を更新した。英国では雇用状況の減速からイングランド銀行が12月に利下げを行うとの期待感が高まり株式市場に好影響を与えた。ヘルスケア関連ではNovo Nordiskがインドでの減肥薬の薬価を3分の1引き下げたと報じられたことなどから株価は2.9%上昇。Zealand Pharmaは8.7%の株高。高級品や銀行といったセクターも値上がりした

2025/11/13    木 

米国では連邦政府の閉鎖が終了する可能性が高くなったが、株式市場ではダウが史上最高値を更新したがNASDAQは下落。ゴールドマンサックスが2.9%、UnitedHealth Groupが3.9%それぞれ値を上げたことがダウの上昇要因。Amazon、Teslaが1%以上それぞれ値を下げた。セクター別ではヘルスケアとエネルギーが市場をけん引。欧州市場では金融関連がけん引して市場は史上最高値を更新。オランダの銀行ABN Amroは四半期の業績が上振れすることを公表し、株価は2.6%上昇。英国のエネルギー企業SSEは5年間で330億ポンドの投資計画を公表し、株価は16.8%上昇

2025/11/14    金

米国では43日ぶりに連邦政府機関が再稼働したが、インフレの悪化から金利引き下げの可能性が低下したとみなされており、株式市場ではNvidia他AI関連株が大きく値を下げ、市場全体も大きな値下がりとなった。Nvidiaは4.6%、Teslaは7.6%、Broadcomは5.4%それぞれ値を下げた。セクター別ではテクノロジーと一般消費財が大きく下落。一方でネットワーク機器関連のCisco Systemsは需要が好調で年間の見通しを上方修正し、株価も5%ほど上昇。欧州市場では、米国の連邦政府の再開により経済統計が公表されるのを前に、市場は値を下げた。Siemensは来年以降の見通しを公表したが芳しいものではなく株価は9.4%下落。金融関連も2.3%値を下げた

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11月第1週の市況

2025/11/3    月

米国市場では、Amazonが四半期の売り上げが予想を超えたことから株価が上昇し史上最高値を更新。Appleは年末期間の販売予想が市場の予想を超えたが、CEOが供給に制限があることを公表し株価はわずかに下落。連邦裁判所は政府機関の閉鎖中も食糧支援支出をすることを政府に命じたが、Kroger、Conagra Brands、Walmartといった食品関係株は値を下げた。市場全体では値を上げ、NASDAQが最も値を上げた。欧州市場では、株式は値を下げ、4日連続の値下がりとなった。AXAやScorといった保険会社は、業績が芳しくなく、株価はそれぞれ4.4%と13%値を下げた。Erste Group Bankは第3四半期の業績が堅調で年間の見通しも上方修正したことから株価は5.5%値を上げ、Danske Bankも四半期業績が予想以上であったことから株価は3.1%上昇

2025/11/4    火

 米国市場では、AI関連の株式が値を上げた一方で、ヘルスケア関連が値下がり。そのため、NASDAQ、SP500は値上がりとなり、ダウは値下がり。AmazonはOpenAIを自社のクラウドで動かす契約を取り交わし、Amazon株は4.4%上昇。また、トランプ大統領が中国ほかの外国の最先端の半導体を締め出す発言をしたことからNvidiaは3.2%株価上昇。 Nexperiaを400億ドルで買収することを公表したKimberly-Clarkは14%株価下落。一方 Nexperia株は13.9%上昇。欧州市場では自動車関連がけん引して市場はわずかに上昇。ホワイトハウスが中国系の Nexperiaからの輸入を許可する方針が報じられ、ルノー、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲンなどが2%前後の上昇になった。また、ライアンエアーはここ半年の利益が回復したことを公表し、株価は4%近く上昇。一方で、鉱業株は2%下落

2025/11/5    水

米国市場では、モルガンスタンレーやゴールドマンサックスが株式市場の過熱を指摘し、ボラティリティ指数もここ2週間で最高となり、主要指数はいずれも値を下げた。10月のISM製造業指数の先行指数は50を下回る水準になった。市場終了後に四半期決算を公表したAMDや Uber Technologiesの株価が下落。欧州市場では英国とイタリアの市場を除き、市場は値を下げた。鉱業株は銅価格の値下がりを背景に2%値を下げ、また、テクノロジー株も1%ほど値を下げる展開となった。ヘルスケア関連は、Coloplastが第4四半期の利益が予想を超え株価が4.8%上昇し、Abivax も株価は6%上昇。フランスの福利厚生システム提供会社Edenredは2026年の業績の鈍化を予想し株価は8.6%下落。第3四半期の赤字が予想以下に収まったBPは1.3%株価上昇

2025/11/6    木

米国市場では、前日値を下げたがリバウンド。民間部門の雇用統計では10月の雇用はリバウンドして4.2万人の増加となった。ISMサービス指数は高い仕入れコストと雇用環境は厳しいものの、新規受注が堅調で全体でも増加傾向を示している。マクドナルドは同一店舗での販売が予想を超えたことから株価は2.6%上昇。欧州市場では前半テクノロジー株の売却により市場は値を下げたが、その後上昇して終えた。ヘルスケア関連はNovo Nordiskが通年の予想利益を下方修正し株価は4.5%下落。内視鏡のAmbuも15.8%値を下げ、Siemens Healthineersも四半期決算が予想を下回ったことから8.6%の株安に。一方で、四半期のコア利益が上昇したBMWが2.3%株価が上がったほか、メルセデスベンツ、ルノー、フォルクスワーゲンなどの自動車株が堅調。風力発電の Vestasも第3四半期の業績が予想を超え、株価が14.7%上昇

2025/11/7    金

米国市場ではAI関連の株式を中心に高値警戒感から売りが先行し、主要指数は下落。いくつかの雇用関連企業のレポートでは雇用環境の悪化が伝えられる。配送会社のDoorDashは第3四半期の利益が予想を下回り株価下落。化粧品関連のElf Beautyは年間の売上・利益がともに予想を下回り株価下落。欧州市場でもテクノロジー関連を中心に値を下げ市場斬体も値下がり。9月の小売販売が予想外に下落。Novo NordiskはMetseraを買収しよう時としているが、ライバルのPfizerのそれを阻止しようとする動きがとん挫し、Novo Nordisk株は1.9%上昇。AstraZenecaは第3四半期の業績が予想を上回り3.1%株価上昇

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