金利と保険~前半

米国は4.25~4.5%、ユーロ圏は2.5%、オーストラリアは3.1%(2022年12月22日時点)

各国の政策金利の水準である。日本の無担保コール(オーバーナイト)はマイナス金利になっている。ほかの条件が同じであれば、貯蓄をするのであれば、日本円ではなく、外貨で行いとと考えるのが普通の考えである。

日本の人が、外貨で貯蓄をするには、外貨に換える必要がある。外貨の需要が高まり、市場には、円安の圧力がかかる。この状態で、一番うれしいのは、外貨をすでに保有している人である。円安の効果で為替差益が期待できる。

保険への影響はどのように考えればよいだろうか。すでに外貨建て保険に加入していて、その保険の予定利率等が市場の環境に応じて変動するタイプの場合、金利上昇の恩恵を、直接、享受することができる。

これから保険に加入しようとしているケースでは、長期間、予定利率等が変動しないタイプの保険でメリットを受けることができる。そのメリットとは、予定利率等が高くなることによって保険料が安くなるというメリットである。

続く

この記事は、週刊インシュアランスに掲載されたものを、出版社の許可を得て転載したものです。保険関係者に好評の生命保険統計号もこちらからご購入いただけます。

イ ンシュアランス掲載記事