11月第3週の市況

2024/11/11    月

米国市場では、トランプ政権への期待感からSP500とダウは値上がり。SP500は日中に6,000を超える水準に達し、ダウも初めて44,000を超える水準に上昇。ミシガン大消費者信頼感指数はここ7か月で最高に達した。イールドが低下し、不動産や公益といった金利感応度の高いセクターが好調であった。旅行関連のAirbnbは第3四半期の利益が予想を下回り株価は8%以上下落。SNSのPinterestは、芳しくない売り上げ見通しを公表し、株価は16%下落。 JD.comやAlibabaといった中国系の銘柄は中国の財政支援が期待外れになり、株価は6%近く下落した。欧州市場では、中国に加重している鉱業や高級品といったセクターを中心に軟化し、市場全体も値下がり。中国は10兆元の景気刺激策を打ち出したが市場はこれに失望。高級品のRichemontは6.6%値を下げたほか、LVMHやKeringといった同業も値を下げた。英国の大手建築会社Vistryは2回目の年間利益が下がりそうであるとの見通しを示し、株価は15.5%下落

2024/11/12    火

米国市場では、ほぼ史上最高の水準で横ばい。Teslaは県で恩恵を受けるとトランプ次期政権で恩恵を受けるとみなされ、株価は9%上昇。金融関連や小型株関連が上昇。マイクロソフト、Amazon、Metaなどは1%ほど株価値下がり。Nvidiaは2%ほど株価下落。NASDAQは値を下げ、ダウは値上がり。暗号資産関連も値上がり。欧州市場では、域内での軍事関連の支出が多くなるとみなされ、防衛関連株がけん引して市場は上昇。イタリアのLeonardo 、ドイツのHensoldt、Rheinmetall、スウェーデンのSaabなどが3-6%程度値上がり

2024/11/13    水

米国市場では、トランプ氏の大統領選勝利による上昇がひと段落し、値下がり。Teslaも値を下げ、月曜日に3年来の高値を付けたRussell2000も値下がり。主要3指数はいずれも値を下げた。バイオ関連のNovavaxはコロナワクチンの売り上げが予想以下となり株価下落。HoneywellはアクティベストのElliott Investmentが50億ドルを投資したことがわかり、株価は史上最高値を付けた。欧州市場では米中関係への懸念から欧州の市場は2%近く値下がり。基礎資源ではポーランドのKGHMが9.2%下落するなど、セクター全体としても3.7%下落。中国に関連の強い高級品セクターでは4%程度の下落となった。テクノロジー関連ではスイスのTemenosが今後4年にわたる成長戦略を公表し株価は4%上昇

2024/11/14    木

米国市場では、消費者物価指数がおおむね予想通りの水準であったことから、Fedの追加利下げへの期待感が膨らみ、株式市場は上昇。電気自動車のRivian Automotiveはフォルクスワーゲンが投資を拡大するとの報道があり、Rivian Automotive株は18%上昇。メディアプロバイダーのSpotify Technologyは9月に堅調な視聴者増となり、好調な年間予想を公表し株価は11%上昇。暗号資産はトランプ次期政権で恩恵を被るとの見方から、Bitcoinは6%上昇

2024/11/15    金

米国では、生産者物価指数が公表されたがおおむね予想通りで、新規失業保険申請者数は下落。一方、パウエルFRB議長が金利の引き下げを急ぐ必要はないとコメントしたことを受けて、株式市場は軟化。セクター別では産業が大きく値下がり。ウォルトディズニーは四半期の業績が予想以上となり、株価は約6%上昇。トランプ次期政権が電気自動車に対する補助を打ち切ることを検討していると報じられ、TeslaやRivian Automotiveはそれぞれ5.6%、12.3%株価下落。欧州市場では、エネルギーやテクノロジーといったセクターがけん引して市場は上昇。ASMLは今後5年間の売り上げの成長が8-14%と見込まれ、株価は6.9%と大きく上昇。ドイッチェテレコムは年間の利益予想を引き上げ株価は3.3%上昇

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11月第2週の市況

2024/11/4    月

米国市場では、Amazonが強い販売を背景に好業績を公表したことから株価が6.2%上昇し市場全体も値を上げた。ただし、中国でのiPhoneの販売に陰りが見えるアップルは1.2%株価下落。また、公表された労働統計で10月の非農業新規就労数が1.2万人増と予想を大きく下回った。インテルは高等な業績予想を公表し株価は7.8%上昇。シェブロンは、高い原油価格を背景に第3四半期の利益が予想を上回り、株価が2.8%上昇。欧州市場では市場全体にリバウンドして株式市場は上昇。DAX、CAC40など主要指数も1%前後の上昇となった。英国のReckitt BenckiserはAbbott Labsが米国での訴訟で勝訴し、株価が7%上昇。イタリアの銀行UniCreditは格付けが引き上げられ株価は3.5%上昇

2024/11/5    火

米国市場では、大統領選挙を前に方向性のない市場となった。10年物国債は当初10ベーシス下がったが、最終的には4ベーシスの低下になった。Nvidiaは2.1%値を上げた。同株はインテルに代わってダウに組み入れられるといわれている。Marriott Internationalは米中での需要減を背景に2024年の利益予想を下方修正し、株価は2.1%下落。欧州市場では、銀行や石油関連が値を上げたが、テクノロジー関連が値を下げ、市場全体でも値下がり。石油関連ではOPEC+が増産のタイミングを先延ばしたために原油価格は値上がり。STMicroelectronicsはブローカーからの評価が引き下げられ株価が3%値下がり。フランスのSTMicroelectronicsはCEOが解任され株価は2.3%下落。Volvo Carsは10月対前年同月比で売り上げが3%値を上げたことから株価が5%上昇

2024/11/6    水

米国市場では、ISMサービス指数が2022年8月以降で最高の水準になり、大統領選挙の日に株式市場は値上がり。ボラティリティ指数は平均よりやや高めで、イールドは当初上昇したがその後低下。Trump Media & Technology Groupは株価が10%以上上昇。刑務所を運営するGeo Groupは6%上昇。データ分析のPalantirは、年間の売り上げ予想を上方修正し株価は23%以上上昇。労働者のストライキが終了したボーイングは2.1%株価下落。欧州市場では米大統領選の様子見から市場はわずかに上昇。Ferrariは第3四半期の自動車の出荷が下落し株価が7.1%下落。AstraZenecaは中国で保険詐欺に関与していたことが判明し株価は2%下落

2024/11/7    木

米国では、トランプ氏の大統領選での勝利が決定し、市場では減税や規制緩和を期待し、株式市場では主要3指数がいずれも史上最高値を更新。銀行が規制緩和で恩恵を受けるとして銀行株指数は10%近く上昇。小型株中心のRussell2000も5%以上上昇。不動産や公益といった金利感応度の高いセクターではわずかに下落。選挙関連では、Trump Media & Technology Groupは3%、Teslaは14%値を上げた。欧州市場では、トランプ氏の勝利により洋上風力発電に新規認可を与えないのではとの懸念から市場は下落。OerstedやVestasなどは12.8%株価下落。スペインの市場は2.9%と大きく値を下げた。Mercedes-Benz GroupとBMWも、関税が引き上げられるのではとの懸念から、6.5%前後値を下げた

2024/11/8    金

米国では、トランプ氏の2期目の大統領就任を前に、Fedが予想通り金利を0.25%引き下げ、主要3指数はいずれも上昇。イールドは下落。Warner Bros Discoveryが第3四半期の利益が予想外に好調で株価は10%以上上昇。そのため、コミュニケーション・サービスセクターが市場をけん引。金融株は、JPモルガンが5%近く値を下げ、ゴールドマンサックスも2%以上値を下げた。欧州市場では、テクノロジー株と資源株が貢献して市場は上昇したが、英国ではイングランド銀行が金利を引き下げたものの高いインフレを予想したために英国株式市場は下落。自動車関連は2%以上水曜日に値を下げたが、本日は2.2%上昇。金属市場のリバウンドを受けて基礎資源関連は3.9%の上昇となった。  

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