3月第1週の市況

2022/2/28    月

米国市場ではダウが2020年11月以来の大幅な上昇するなど大きくリバウンド。原油価格は1バレル当たり100ドルを下回る。SP500の11のセクターはすべて上昇。欧州ではNATOストルンテンベルグ事務総長が、NATOは緊急展開部隊を配備し、ウクライナに武器を送り続けているとコメント。ジョンソン&ジョンソンは、ベビーパウダーなどの製品がもとで皮膚がんを引き起こした子会社が依然として倒産状態にあると裁判所が判断し、ジョンソン&ジョンソン株は5%の上昇。欧州市場では大きく値を下げた株式に買いが集まり銀行株は4.3%の値上がり。個別株ではポルシェの上場が具体化され、フォルクスワーゲンが3.8%、ポルシェが5.2%の上昇。フランスの自動車部品Valeoはコア利益に関する警告を発し、株価は10.5%の下落

2022/3/1    火

米国市場ではウクライナ問題が投資家の意欲をそぎ、金融株を中心に大きく値を下げた。ウェルズ・ファーゴが5.8%値を下げたほか、イールドが下がったことにより銀行株指数は4.8%の下落。一方で、原油価格が上昇している中、シェブロンは2026年までのキャッシュフローの予測を公表し、自社株買いを公表したことから株価が4%上昇。エネルギー指数は1%上昇。半導体のADMが7.7%値を下げるなど、フィラデルフィア半導体指数は3.6%の下落となった。Zoomは競合の激化から通年の収益見通しを引き下げ株価が7.4%の下落。欧州市場ではギャンブルサイトを運営するFlutterの収益が芳しくなかったため同株は7.5%の下落。また、巣ごもり需要のあったZalandoやHelloFreshが、それぞれ、9.6%、7.8%の株価下落

2022/3/2    水

ウクライナ問題の懸念が残る中、パウエルFRB議長は上院の金融サービス委員会で証言し、3月の利上げが予想より穏やかな0.25%の利上げにとどまるとの見方を示し市場は好反応を示し株式市場は上昇。今週大きく値を下げていた銀行株は3%程度の上昇となりリバウンド。ブレント原油の価格が8年来の高水準になったため、エネルギー関連も2%程度の上昇。3月8日に新製品を公表するアップルは2.1%の株価上昇。前日、大きく値を下げた半導体も、フィラデルフィア指数が3.4%とリバウンド。欧州市場では、当初は市場は下落したが、ロシアに対する制裁から供給に懸念があるエネルギー関連の価格上昇から最終的には株価は上昇。主尾品関連株は2.3%の値上がり。欧州圏ではインフレが史上最高を更新。ウクライナ西部が自動車の生産拠点になっていることからフォルクスワーゲンやBMWは2%以上株価下落

2022/3/4    金

米国市場では方向性のない展開となった。Teslaが3.2%値を下げ、AMDが4.9%値を下げ、SP500グロース指数は0.6%の下落。ディフェンディングな銘柄が上昇し、公益株は1.9%値を上げ、不動産は1.1%値を上げる。Krogerは、デリバリーの需要が好調で自宅での調理傾向もあり、年間の収益が上向きとの予想を公表し株価は11%上昇。American Eagle Outfittersは2022年の上半期の収益の下落を予想し株価は9%下落。欧州市場では、商品価格の上昇に伴って鉱業株が値を上げたが、ロシアに対する制裁の影響のへの懸念から、旅行・小売り関連で株価が下落し、市場全体も大きく下落。フランスのソシエテジェネラルはロシアで200憶ユーロの貸し出しがあるが、ロシアでの営業が停止される可能性があり株価下落

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シュローダーYENターゲット(1年決算型)

ファンドの特徴

このファンドは、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が運用するファンドです。シュローダーYENターゲットには1年決算型年2回決算型の2種類のファンドがあります。ここで取り上げるファンドは1年決算型です。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、シュローダー・インベストメント・マネジメントが運用する子ファンドに投資する仕組みです。
このファンドの投資目標は、国内外の株式・債券・代替資産への分散投資を通じて、TIBOR(東京市場における銀行間の短期金利)を中長期的に上回る(4%程度)ことです。株式に対する配分比率の上限為替ヘッジしない外貨建て資産への上限それぞれ30%に設定されています。また、市場環境に応じてアセットアロケーションを変動させるタイプのファンドです。

運用パフォーマンスについては、過去約5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、1.91%、3.96%(いずれも年換算)となっています。三菱UFJ 外国債券オープン(毎月分配型)(競合ファンド)と比較するとリスク、リターンともにこのファンドが下回っています。TOPIXとの相関は0.62と高くありません。競合ファンドとシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが下回っています。
※ 2022年2月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

 

※ 2022年1月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

2022年1月末時点のポートフォリオは、株式16.3%、債券65.9%、代替資産4.9%、キャッシュ等12.8%です

運用体制

シュローダー・インベストメント・マネジメント(香港)

アクティブ/パッシブ

アクティブ運用

販売会社

千葉銀行、フィデリティ証券、池田泉州TT証券

資産残高の推移

ファンドは2017年4月に設定。設定以後、2018年9月には純資産残高が16億円超えるところまで増えただ、その後、減少に転じた後横ばい。2022年2月末には約10億円の純資産残高になっています

購入時手数料等

千葉銀行2.2% SBI証券(IFA)3.3%

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率1.133%

収益分配金

設定来、収益分配金の支払いの実績はありません
つみたてNISAの投資対象ファンドではありません

このファンドに対するコメント

このファンドのポートフォリオは、欧州のマネージャーが運用していることがわかるものになっています。原則として、債券へ投資しています。ただし、低金利下でドイツ国債やアメリカ国債を購入しても利回りを上げられないので、イタリアやカナダ、ニュージーランドなどの比較的金利やクーポン収入が見込める債券への投資が多くなってます。

株式投資は30%以下ですので、債券との分散投資を考えたもので、株式で大きく値上がり益を求めようとしていないと思われます。日本株式への投資はマイナスになっています。つまり、日本株は空売りしている(価格が下がれば儲けが出る)状態になっています。

ポートフォリオの銘柄数は39と多くありません。デュレーションは3.4年とかなり短くなっています。月次レポートからは、2022年に入って、債券のウェイトを引き上げていることがわかります。もっとも、月次レポートには、債券は割高と書いてあるので、どの債券を増やしたのか気になるところです。

過去の記事

野村世界6資産分散投信(成長コース)

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移