ファンドの特徴
このファンドは、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドには、債券重視型、標準型、株式重視型の3つのファンドがあり、このファンド(標準型)は「マイパッケージ 50」の愛称がついています。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、三井住友DSアセットマネジメント自身が運用するマザーファンド(国内株式インデックス・マザーファンド(B号)ほか3ファンド)に投資する仕組みです。
このファンドの、基本配分比率は、国内株式に35%、外国株式に15%、国内債券に35%、外国債券に10%、現金等に5%投資するものです。年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来収益分配金が支払われた実績はありません。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、7.08%、7.42%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスク、リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.93です。少し、TOPIXとの相関が高いです。三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用するeMAXIS バランス(8資産均等型)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。
ポートフォリオ
2023年11月末時点のポートフォリオは、国内株式35.8%、外国株式15.8%、国内債券34.6%、外国債券10.0%、短期金融資産3.9%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
アセットアロケーション:パッシブ運用(±3%以内にリバランス)
アセットクラス内:パッシブ運用
販売会社
三井住友銀行、住友生命、岡三証券、SBI証券など
資産残高の推移
ファンドは2005年9月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、設定以来右肩上がりで成長しています。2023年12月末時点で、約524億円の純資産残高になっています
購入時最大手数料等
ノーロード
信託財産留保額
信託報酬
年 0.253%
収益分配金
2005年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
NISAではつみたて枠の投資対象になっています。老後資金を形成するために積立て投資を考えるのであれば、適したファンドだと思います。
同じようなほかのファンド(ノーロード・パッシブ運用・バランス型)と比較すると、このファンドの特徴は、日本への投資割合が高いことです。日本で生活していくのであれば、為替リスク(海外への投資割合)をできるだけ抑えた投資を実現したいと思うのは普通のことですが、この普通のことを実現させるためにはよいファンドです。そのため、日本の株式市場との相関は高くなってしまいます。
少し残念なのは、販売会社が広がっていないことでしょう。三井住友銀行や住友生命など、資本関係のある販売会社が多くなっていることです。ノーロードで信託報酬も安いとなると、銀行や証券会社には、利幅が少ない商品と敬遠されるのかもしれません。
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)