ファンドの特徴
このファンドは、セゾン投信株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を採用しており、米国バンガードが運用するファンド(バンガード・500・インデックス・ファンドほか7ファンド)に投資する仕組みです。
このファンドの、基本配分比率は、米国株式に31.5%、欧州株式に8.3%、日本株式に2.8%、太平洋(除く日本)株式に1.4%、新興国株式に5.3%、米国債券に27.2%、欧州債券に18.8%、日本債券に3.7%、短期金融資産に1.0%となっています。年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来収益分配金が支払われた実績はありません。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、10.16%、9.73%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスクは下回り、リターンは上回っています。TOPIXとの相関係数は0.71です。三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用するeMAXIS バランス(8資産均等型)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。
ポートフォリオ
2023年11月末時点のポートフォリオは、米国株式32.2%、欧州株式8.2%、日本株式2.9%、太平洋(除く日本)株式1.0%、新興国株式5.4%、米国債券26.7%、欧州債券18.9%、日本債券3.4%、短期金融資産0.9%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
アセットアロケーション:アクティブ運用(債券と株式を±5%以内で変動)
アセットクラス内:パッシブ運用
販売会社
農林中央金庫、ゆうちょ銀行、楽天証券など
資産残高の推移
ファンドは2007年3月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、設定以来右肩上がりで成長しています。2023年12月末時点で、約4143億円の純資産残高になっています
購入時最大手数料等
ノーロード
信託財産留保額
信託報酬
年0.495%(投資対象ファンドに係る諸費用0.03%~0.16%)
収益分配金
2005年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
NISAではつみたて枠、成長枠いずれも投資対象になっています。老後資金を形成するために積立て投資を考えるのであれば、適したファンドだと思います。
同じようなほかのファンド(ノーロード・パッシブ運用・バランス型)と比較すると、このファンドの特徴は、運用スキーム(仕組み)が、ファンド・オブ・ファンズであることです。ファミリーファンドと異なり、ファンド・オブ・ファンズでは投資するファンドで手数料が徴収されます。投資先はすべて米国のバンガードが運用するファンドになっています。
ポートフォリオで特徴的なのは、世界の市場規模にほぼ連動したポートフォリオを構成していることです。したがって、米国、欧州の順に投資比率が大きくなっています。日本が世界的なプレゼンスを落としていっても、自分の資産は目減りしないようにしておきたいといった投資家には向いているファンドです。
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
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・ファンド(クアトロ)