ファンドの特徴
このファンドは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。eMAXISシリーズは、三菱UFJアセットマネジメントが設定・運用しているノーロード、インデックス運用のファンドです。その中でも、eMAXIS Slimシリーズはより低額なコストにこだわったファンドです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、三菱UFJアセットマネジメント自身が運用するマザーファンド(TOPIXマザーファンドほか8ファンド)に投資する仕組みです。
このファンドの、基本配分比率は、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REITに均等に投資するものです。年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来収益分配金が支払われた実績はありません。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、8.25%、10.59%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスク、リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.81です。三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用するeMAXIS バランス(8資産均等型)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。
ポートフォリオ
2023年11月末時点のポートフォリオは、国内株式12.5%、先進国株式12.6%、新興国株式12.4%、国内債券11.4%、先進国債券12.4%、新興国債券12.5%、国内リート12.4%、先進国リート12.7%、現金等1.0%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
アセットアロケーション:パッシブ運用
アセットクラス内:パッシブ運用
販売会社
SMBC日興証券(ダイレクトコース専用)、楽天証券、福岡銀行など
資産残高の推移
ファンドは2017年5月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、設定以来右肩上がりで成長しています。2023年12月末時点で、約2356億円の純資産残高になっています
購入時最大手数料等
ノーロード
信託財産留保額
信託報酬
年率0.143%以内
収益分配金
2018年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
このファンドは、三菱UFJアセットマネジメントが力を入れているファンドです。最初に展開したのはeMAXISシリーズです。そのあと、他社がより安い手数料を設定して、同様のパッシブ運用のファンドを投入してきましたが、それらのファンドよりさらに手数料を安くするファンドとして、eMAXIS Slimシリーズが設定されました。同シリーズでは定期的に信託報酬が引き下げられています。
8資産均等というテーマでは、eMAXISにもeMAXIS Slimにもファンドがあるのですが、違いはコストだけのようです。両方のファンドを販売している会社は、売り分けすることができない(コストの高いeMAXISを勧める理由がない)ので困るでしょうね。
NISAではつみたて枠、成長枠の投資対象になっています。iDeCoでも、SBI証券、マネックス証券、松井証券では投資対象になっています。老後資金を形成するために積立て投資を考えるのであれば、適したファンドだと思います
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
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