ファンドの特徴
このファンドは、野村アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドには、安定コース、成長コース、分配コース、配分変更コースの4つのファンドがあり、このファンドは、インカムゲイン(利子配当収益)の獲得も目指す分配コースです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、野村アセットマネジメント自身が運用するマザーファンド(国内債券 NOMURA-BPI 総合 マザーファンドほか5ファンド)に投資する仕組みです。
このファンドの、基本配分比率は、国内債券に20.0%、外国債券に50.0%、国内株式に5.0%、外国株式に15.0%、国内REITに5.0%、外国REITに5.0%投資するものです。年6回(奇数月)収益分配金が支払われる仕組みです。設定来収益し支払われた分配金の総額は4,780円です。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、5.7%、6.59%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスク、リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.69です。TOPIXとの相関は低くなっています。三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用するeMAXIS バランス(8資産均等型)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。
ポートフォリオ
2023年11月末時点のポートフォリオは、国内債券19.6%、外国債券49.6%、国内株式5.1%、外国株式15.5%、国内REIT4.9%、外国REIT5.3%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
アセットアロケーション:アクティブ運用
アセットクラス内:パッシブ運用
販売会社
ゆうちょ銀行
資産残高の推移
ファンドは2005年10月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、設定以来急激に増加しましたが2007年11月をピークに下落し、2016年以降はほぼ横ばいで推移しています。2023年12月末時点で、約1271億円の純資産残高になっています
購入時最大手数料等
1.65%
信託財産留保額
信託報酬
年 0.759%
収益分配金
2005年のファンド設定以来、2009年には1万口当たり100円の収益分配金を出していた時期もありましたが、2012年1月以降は、1万口当たり30円(年間180円)の収益分配金が支払われています
このファンドに対するコメント
NISAではつみたて枠の投資対象にはなっていませんが、成長枠の投資対象になっています。新しくなったNISA制度では、積立てについては、よりコストが安く、収益分配金のないタイプのファンドで積み立てて、資産を年金の補てんに充てたい時期にこのファンドを使うということが可能になります。決算月は、意図的に、公的年金の受取月(偶数月)を避けて、奇数月に設定されているのでしょう。
ポートフォリオで外国債券への投資割合が高いのは、高いインカムゲインを得て、収益分配金の原資としたいことが理由だと思われます。REIT(不動産投資信託)に一定割合を投資するのもインカムゲインの獲得がその理由の一つであると推測できます。その結果、TOPIXとの相関は低くなっています。
残念なのは、ゆうちょ銀行の専用ファンドになっていることと、コストがとても高いことです。
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
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