ファンドの特徴
このファンドは、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を採用しており、三井住友トラスト・アセットマネジメント自身やフィデリティ投信、日興アセットマネジメントなどの内外の運用会社が運用するファンドに投資する仕組みです。
このファンドの、目標配分比率は株式31%、債券28.3%、リート11%などとなっています。成長型は、株式、リート、コモディティへの投資割合が純資産総額の75%以下になるように制限がかかっています。8月末時点の実際のアロケーションも目標配分比率から大きく外れていません。このファンドの投資先のファンドにはアクティブファンドとパッシブファンドが混在しています。つみたてNISAの投資対象ファンドには指定されていません。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、3.7%、7.9%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスク、リターンはともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.83です。野村アセットマネジメントが運用する野村世界6資産分散投信(分配コース)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが下回っています。
ポートフォリオ
2023年8月末時点のポートフォリオは、株式32%、債券23.2%、リート11.2%、その他33.7%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
アクティブ運用/パッシブ運用
販売会社
きらぼし銀行、横浜銀行、常陽銀行など
資産残高の推移
ファンドは2012年8月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、2015年8月には、2526億円まで積み上がりましたが、その後、減少に転じ、2023年8月末には約681億円の純資産残高になっています
購入時手数料等
1.5%(きらぼし銀行)、2.0%(横浜銀行、常陽銀行)など
信託財産留保額
信託報酬
年1.38%
収益分配金
設定来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
このファンドの魅力は、投資先のファンドが35本もあり充実しており、そして、それらのファンドはすべて一流の運用会社によって運用されている点だと思います。アクティブファンドもパッシブファンドも含まれていて、QUICKのファンドスコアは「8」(最高10)と高く、リスクはTOPIXの3分の1~3分の2程度と低く抑えられています。Wealth Advisorの総合レイティングは「★★★」です。
運用パフォーマンス(シャープレシオ・ソルティノレシオ)は比較した「野村世界6資産分散投信(分配コース)」に及んでいません。おそらく、リスク水準は同程度だと思いますが、このファンドの方がリターンが低くなっています。その理由は、信託報酬の高さにあると思います。運用会社にとって、運用マネージャーの“いいとこ取り”ができるファンド・オブ・ファンズですが、どうしても、コストがかさんでしまうという欠点もあります
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)