7月第2週の市況

2021/7/5    月

米国では主要3指数のすべてが史上最高値を更新し、SP500は7日連続の史上最高値を更新。労働省が公表した雇用統計は85万人の増加となったが、Fedが金利を引き上げるには十分でないとみなされイールドは低下。マイクロソフト、Facebook、Amazon、アルファベットなどが上昇。Teslaは史上最高の出荷を記録し株価は0.5%上昇。中国系の配車サービスDidi Globalは中国当局が査察に入り株価は5.3%下落。欧州市場では半導体関連がけん引し、市場はわずかに上昇。Micron Technologyが2024年から機械を使用すると公表したASML Holdingsは株価が1.4%上昇。同業のASM Internationalも2.5%上昇。5月の生産者物価指数は原油高を背景に予想以上の上昇となった

2021/7/6    火

米国市場は休日。欧州市場では薄商いの中、ユーロ圏のビジネス活動指数がここ15年で最大の上昇となったことを受けて、株価は上昇。コロナウィルスの規制緩和などもあり、銀行、素材、旅行などの銘柄が上昇した。日曜日に63憶ポンドでの買収合意が伝えられた英国のMorrisonsは12%の上昇。英国では、ジョンソン首相がコロナの規制を緩和することを公表し株価指数は2週間来の高値となった

2021/7/7    水

米国市場ではISMサービス指数が上昇したが、労働力と原材料の不足が顕著で銀行のサブインデックスは2.8%の値下がりとなった。全体では、SP500は値を下げたが、NASDAQは値上がり。原油価格が下落したためエネルギー関連は値下がり。中国企業で6月末にニューヨーク市場に上場した配車サービスのDibiは中国当局がアプリの停止に踏み切り株価は19.6%の下落。同様に中国系のアリババ、Daiduもそれぞれ2.8%、5%値を下げた。欧州市場では、投資家が債券にシフトしたこともあり市場は急落。ユーロ圏での5月の小売販売は予想以上の上昇となったが、ドイツの5月の工業受注は大きく落ち込んだ。原油価格の下落から、BP、RDS、Totalなどは2~4%の下落。フランスの鉄道製造のAlstomは今年度のキャッシュフローがマイナスになる予想を公表し株価は8.4%下落

2021/7/8    木

米国市場ではFOMCの議事録が公開され、Fedが早急に金利引き締めに動かないと確認されイールドが下落。SP500、NASDAQともに上昇。中国当局が、Dibiのほか、TencentやAlibabaにも課金を課したことがわかり、Dibiは4.6%値を下げた。欧州市場では銅と鉄鉱石の価格が上昇し商品関連株が2.3%値を上げたほか、イールドが下落し値がさ株となっているテクノロジー関連が値を上げた。銀行株は0.2%値を下げ、欧州最大のテクノロジー株であるSAPは3.5%の値上がり。WHOが時期尚早のコロナ規制の撤廃に反対したために、旅行・レジャー関連は1.5%の値下がり

2021/7/9    金

米国市場では、Fedが米国経済は本格的に回復していないとみていることが議事録から明らかになり、投資家が債券市場にシフトした。10年物のイールドは8日連続での下落となり、11のセクターのすべてで値下がりとなった。中国当局の米国上場株式への制裁もリスク回避的なムードを後押し。Dibiは5.9%、Alibabaは3.9%、Baiduは3.7%の値下がり。欧州市場でも投資家は債券市場への回避の動きがあり、鉱業株と自動車株はそれぞれ2.8%と2.3%の値下がり。BMWとフォルクスワーゲンはEU当局からカルテルで10億ユーロの課金を命じられ株価が下落
 

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マネックス資産設計ファンド<育成型>

ファンドの特徴

このファンドは、アセットマネジメントOne株式会社が運用するファンドです。内外の株式、債券およびREIT(不動産投資信託)に投資するファンドです。

直近3年のデータを基に計算すると、ファンドのリターンは7.5%、リスクは11.0%となっており、TOPIXより高いリターンでリスクが低くなっています。バランス型ファンドとして効率的な運用が行われていることがわかりますが、TOPIXとの連動性は高く、相関係数は0.92になっています。『日本株式だけに投資するのではなく、世界や株式外にも分散して投資して投資効率を上げているが、日本の株式市場との連動は高い』と見ておくと間違いないでしょう。

運用は、アセットマネジメントOneが担当していますが、基本資産配分比率については、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの助言を受けることになっています。運用の仕組みは、ファミリーファンド方式を採用しており、それぞれのマザーファンドの運用はアセットマネジメントOneが行っています。

※ 2021年6月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

2021年5月末時点のポートフォリオは、日本株式24.2%、外国株式26.4%、日本債券28.9%、外国債券7%、日本リート7.1%、外国リート6.5%となっています

運用体制

アセットマネジメントOne(投資顧問 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン)

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用(マザーファンド)
アクティブ運用(アセットアロケーション)

販売会社

マネックス証券、静岡銀行

資産残高の推移

ファンドは2007年1月に設定。同年7月には純資産残高が80億円を超えるまでに成長したが、その後、純資産総額は緩やかに上昇。2021年6月現在の純資産残高は約140億円

購入時手数料

購入時手数料:無手数料
信託財産留保額:基準価額の0.3%

信託報酬

0.55%

収益分配金

育成型とは、収益分配金を支払わないことではなく、自動けいぞく投資で分配金が再投資されることを意味しています。ただし、設定来、収益分配金が支払われた実績はありません

このファンドに対するコメント

マネックス証券が作ったバランス型ファンドだと思われます。運用はアセットマネジメントOneが担当しており、マザーファンドの運用はパッシブ運用。アセットアロケーションについては、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンが助言しているので、おそらく、アクティブ運用でしょう。もう少し、目論見書にしっかり書いてくれてたほうがありがたいと思います。

もうかなり運用履歴が長いファンドになってきていますが、ファンド設定当時に、『アセットアロケーション』が流行したことが背景にあるのでしょうか?今では確認するすべがありませんが。

運用成果(パフォーマンス)は、ほかのバランス型ファンド(eMAXIS8資産均等)などと比較しても悪くはないのですが、純資産残高が積み上がっていかないのは、販売会社が2社に限定されているからなのでしょう。もう少し、銀行などで販売されると残高が伸びるように思います。