7月第2週の市況

2022/7/4    月

米国では、6月の工場稼働率が予想以上に下落したが、市場は下半期の始まりへの始まりに際し、薄商いのなかリバウンドし、主要3指数は1%前後値を上げた。マイクロンテクノロジーが半導体需要の先細りを予想し株価が3%弱下落し、フィラデルフィア半導体指数も4%弱値下がりした。ISM製造業指数はインフレにより米国経済が冷え込んでいることを指し示しており、Fedは7月の会合で2期連続で0.75%の利上げに踏み切る可能性があると見られる。百貨店のKohl’sはFranchise Groupの売却検討を一時停止させ、株価が19.6%下落した

2022/7/5    火

米国市場は独立記念日で休場。欧州市場では、石油・ガス部門がここ2か月で最も値を上げたことから市場全体も上昇。BP,Shell,TotalEnergiesなどが4.5%前後の上昇となった。そのほか、ヘルスケアや鉱業なども値上がり。生産者物価指数の上昇は予想以下となった。投資家の態度は2020年5月以降最も低い水準となった。ドイツの公益株Uniperは救済のための国有化の話が持ち上がり、株価は27.6%の下落

2022/7/6    水 

米国市場では、ダウは下落したが、NASDAQとSP500は幾分上昇。AlphabetやMeta Platormsに押し目買いが入る。半導体関連では、Micron Technology’sが上昇し、Nvidia、AMDなども上昇。エネルギー関連は原油価格が8%下落したことから大きく値を下げ、Halliburtonなどは6%以上株価下落。欧州市場ではエネルギー価格が上昇し、インフレへの懸念から市場は大きく下落。ノルウェーのガス関連の労働者がストライキを開始したことがガス価格の上昇につながった。ドイツでは、ロシア産ガスの最大の購入主体であったUniperは、国が一部を拠出することを検討しているが、株価は9.5%下落。公益株指数も2%下落。先月のビジネス成長は鈍化し、先行きを見ると、消費者の生活コスト上昇への警戒から、マイナス成長になると予想されている

2022/7/7    木

米国市場では、主要3指数がいずれも上昇。AmazonがGrubhubに出資することになったため、UberやDoorDashは大きく下落。原油価格が下落したためエネルギー株は下落。欧州市場では、ノルウェイのストライキが終了したため、石油・ガスの供給懸念が緩和し、また、Amazonが株式を2%買い取ることで合意したためJust Eat Takeaway.comの株式が15.5%上昇し、市場全体も上昇。日用品やテクノロジー株も上昇

2022/7/8    金

米国では、新規失業給付申請者数が予想外に上昇し、Fedの理事からも9月の利上げを0.5%に抑えるべきとのコメントが出て大手IT関連の株価上昇。Teslaは5.5%上昇し、Alphabetも3.7%の値上がり。韓国のサムソン電子が2018年以来の好決算となり半導体指数は上昇。市場全体も上昇。欧州市場でも、石油や銅価格が上昇したことと、イタリアで銀行株が回復したことを受けて市場全体も上昇。サムソン電子の好決算を受けて半導体関連も値を上げた

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ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド

ファンドの特徴

このファンドは、ブラックロック・ジャパン株式会社が運用する、債券(国内/海外)、株式(国内/海外)、リート(国内/海外)および商品の7つの資産クラスに投資するバランス型ファンドです。愛称は、iパズル。
R&I ファンド大賞 2022において、「投資信託/バランス比率変動型(標準)」の部門で、優秀ファンド賞を受賞したファンドです。

ポートフォリオの基本比率は公開されていませんが、実際のポートフォリオがどうなっているかは、月次レポートで確認できます。2025年5月末現在、先進国債券に約33%、先進国株式に約46%、国内リートに約10%投資するポートフォリオになっています。2022年5月末時点の純資産残高は、127億円になっています。

過去5年の履歴からリスクを計算すると約9%です。株式指数のリスクよりは小さいが、外国債券のリスクよりは大きいい程度の数値です。運用は、各資産クラスでは原則的にインデックス運用になっているようです。アセットクラスの組み入れ比率は、「運用者の知識や経験に基づく分析・判断(定性分析)と、市場のデータやモデルを用いた分析(定量分析)の双方を用いて、資産配分比率を決定します。 」と記されていますが、過去のアセットアロケーションは確認できません。

※ 2022年6月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

 

ポートフォリオ

2022年5月末時点のポートフォリオは、国内債券0.9%、先進国債券33.2%、国内株式6.9%、先進国株式45.9%、国内リート10.7%、現金等2.4%です。

運用体制

ブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ・エイ

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用(アセットクラス)

販売会社

SMBC日興証券、みずほ銀行、PayPay銀行、楽天証券、SBI証券、松井証券

資産残高の推移

ファンドは2014年5月に設定。設定以後、2018年8月ごろまで右肩上がりでおおむね単調に純資産残高が増加し、その後現在に至るまで微減。2022年6月現在、約123億円の純資産残高になっています

購入時手数料等

1.10%(税込)

信託財産留保額

なし

信託報酬

年0.913%(税込)

収益分配金

ファンド設定以来、7期経過していますが、収益分配金が支払われた実績はありません

このファンドに対するコメント

このファンドは、R&I投資格付け情報センターの「R&I ファンド大賞 2022」の「投資信託/バランス比率変動型(標準)」 部門で、優秀ファンド賞を受賞したファンドです。

パッシブ運用で有名なブラックロックの運用するファンドですが、日本のマザーファンドに投資するファミリーファンド形式のファンド形態を採っています。運用はブラックロック・インスティテューショナル・トラスト・カンパニー、エヌ・エイが担当することになっています。

直近5年間の定量分析を実施すると、リターン、リスクともにはTOPIXを下回る水準です。シャープレシオやソルティノレシオは、TOPIXを上回っていますが、競合するファンド(ここではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド)と比較すると、あまり運用成績が良いようには思えません。比較すると2021年の運用成績に差異があるようですが、過去の配分比率が確認できませんので確認できません。

過去の記事

のむラップ・ファンド(積極型)

LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド

ファイン・ブレンド(毎月分配型)

シュローダーYENターゲット(1年決算型)

野村世界6資産分散投信(成長コース)

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移