ファンドの特徴
このファンドは、三井住友DSアセットマネジメント株式会社 が運用するファンドです。ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を採用しており、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用する親ファンド(国内債券、先進国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、外国リート、国内リート)とETF(新興国債券)に投資する仕組みです。
このファンドは目標とするリスクが11%となっており、基本配分比率は、株式に43%、債券に51%、リートに6%投資するものです。年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来収益分配金が支払われた実績はありません。
NISAではつみたて枠の対象ファンドではありませんが、成長枠の投資対象になっています。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、7.33%、8.91%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスク・リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.87です。同じく三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用する「三井住友・DC年金バランス50(標準型)」とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンド下回っています。
ポートフォリオ
国内債券 19.7%、先進国債券28.5%、新興国債券3.8%、国内株式21.1%、先進国株式25.0%、新興国株式5.0%、国内リート2.9%、外国リート2.9%
運用体制
(投資顧問:イボットソン・アソシエイツ・ジャパン)
アクティブ/パッシブ
アセットアロケーション:アクティブ運用
アセットクラス内:パッシブ運用
販売会社
三井住友銀行
資産残高の推移
ファンドは2017年9月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、設定以来右肩上がりで成長しています。2024年3月末時点で、約184億円の純資産残高になっています
購入時最大手数料等
ノーロード
信託財産留保額
信託報酬
年1.007%(最大試算値)程度
収益分配金
2017年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
三井住友銀行の専用ファンドです。このファンドのアピールポイントは、『リスク(リターン)の異なる5つのファンドの中から、ご自身の投資スタイルに合ったファンドを選べます』というものでしょう。『ノーロード・信託財産留保金額もないことから、5つのファンドの中で自由にスイッチングできます』という点もアピールポイントになるでしょう。
マイナスポイントは、コストが高すぎることです。イボットソン・アソシエイツ・ジャパンに対する手数料が高いのだと推測されます。また、販売会社に対する手数料が高いのもマイナスポイントです。同じ会社が運用するパッシブ運用のファンドと比べて、明らかに運用成績が悪いのは、アセットアロケーションを変動させるという戦略が効いていないこと、そして、アクティブ運用のために高コスト体質になっていることが理由でしょう。比較的年齢層の高い・投資経験の浅い投資家が多いのかもしれません。