4月第3週の市況

2024/4/15    月

米国市場では大手銀行の業績が芳しくなく市場は値下がり。JPモルガンチェースは利益は6%増となったが利息収入の予想は予想以下となり株価は6.5%低下。ウェルズ・ファーゴも利息収入が低迷し利益が7%と減となり、株価はわずかに下落。シティグループは従業員の退職金や預金保険などのコストがかさみ、赤字になった。株価は1.7%の下落。11のセクターはいずれも低下し、主要3指数も低下。特に材料が大きく値下がり。中国当局は中国最大手のテレコム会社が外国の半導体を使用しないと表明したことから、Advanced Micro Devicesとインテルはそれぞれ4.2%と5.2%株価下落。欧州市場では、株式市場はおおむね横ばい。中東関係の緊張の上昇がECBの利下げを阻害するとの見方がマイナス要因。ボラティリティ指数は10月以降で最高の水準になっている。LVMHやRichemontなどの高級品銘柄が値下がり

2024/4/16    火

米国市場では3月の小売販売が予想以上に上昇し、当初堅調であったが、その後、イールドの上昇、イランとイスラエルの緊張の上昇などに対する懸念から株式市場は下落。ゴールドマンサックスは第1四半期の利益が予想を超え株価は2.9%上昇。M&T Bankは純利息収入が予想以上となり株価は4.7%上昇。ブローカーのCharles Schwabは四半期利益が下落したものの、株価は1.7%上昇。公益や不動産といったセクターが最も値を下げた。アップルは第1四半期のiPhoneの出荷が10%下落したと報じられ株価は2.2%下落。Teslaは全世界で10%以上の従業員を解雇すると報じられ、株価は5.6%下落。欧州市場では原油価格の値下がりからエネルギー関連が値を下げたが、産業株、自動車株が上昇し、市場全体としてはおおむね横ばいとなった。中東での緊張から防衛関連は0.8%上昇。LVMH,Hermesなどの高級品株も1%以上上昇

2024/4/17    水

米国市場ではパウエルFRB議長が金利引き下げのための経済環境にないことをコメントし、イールドが上昇、株式市場は軟化した。UnitedHealthは四半期決算が予想より良かったことから株価は5.2%上昇。そのおかげでダウは値を上げたが、SP500とNASDAQは値下がり。銀行関連ではモルガン・スタンレーが好決算で株価が2.5%上昇したが、バンクオブアメリカはローンの引当金が増加して株価は3.5%下落。ジョンソン&ジョンソンは看板商品のStelaraの売り上げが低迷し株価が2.1%下落。欧州市場では銀行と鉱業のセクターが大きく値を下げ、市場はここ9か月で最大の値下がりとなった。中国の工場統計が弱くと米ドル高が相まって銅価格が下落し、基礎資源セクターは3%以上下落。HSBCとBNPパリバという2つの大手銀行が3%下落し、銀行セクター全体も2.6%値下がり

2024/4/18    木

米国市場では方向性のない市場の中、株式指数は下落。保険会社のTravelersは第1四半期の利益が予想以下となり株価は7.4%下落。倉庫に特化した不動産投信のPrologisは7.2%下落し、四半期利益は堅調であったが年間の利益予想が芳しくなかったAbbott Laboratoriesは株価が3%下落。今四半期の乗客数が予想以上となる見込みを公表したUnited Airlinesは17.4%上昇。欧州市場では株価は上昇。Adidasは第1四半期の業績が堅調で株価は8.6%上昇。高級品のLVMHは第1四半期の業績が堅調で、業界の見通しが堅調であると感じられ、株価は2.8%上昇。自動車部品のContinentalは5.5%、フードデリバリーのJust Eat Takeawayは4.5%株価下落

2024/4/19    金

米国市場では、新規失業保険申請者数がほぼ横ばいで、中部大西洋地域の製造業指数が2年来の高水準に達したことや、金利の引き下げが近々になさそうであることなどが要因となったが市場全体はほぼ横ばい。ダウはわずかに値を上げたが、NASDAQとSP500は軟化。市場終了後に四半期決算を公表したNetflixは市場外取引で4%値下がり。Meta Platformsはブローカーが目標株価を引き上げたことから株価は1.5%上昇。自動車部品販売のGenuine Partsは2024年の利益予想を引き上げ株価は11.2%上昇。欧州市場では産業株がけん引して市場は上昇。スイスのエンジニアリング企業のABBは第1四半期の利益が予想を超え、株価は6.3%上昇。スウェーデンの通信関連のTele2は第1四半期の業績が予想を超え、株価は6.7%上昇。銀行株もセクター全体で1.9%上昇

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