5月第1週の市況

2023/5/1    月

米国市場では、エクソンモービルとインテルの好決算が市場を引き上げた。エクソンモービルは石油・ガスの増産と第1四半期の利益が史上最高になったことを公表し、株価も史上最高値を更新。インテルは下半期に収益が改善すると公表し株価上昇。Amazonは、四半期の業績が予想以下となり株価下落。インフレ圧力が依然としてある中、3月の個人消費は横ばいであった。4月のミシガン大学消費者信頼感指数は68.2で前月より上昇。欧州市場では、原油価格が値上がりしたため石油・ガス関連が値を上げ市場をけん引した。英国の銀行NatWestは、第1四半期に2000億ポンドの預金が流出したことが判明し株価は3.7%下落。スウェーデンの電化製品メーカーのElectroluxは第1四半期の売上・利益がともに予想を超えたために15.5%株価上昇。ドイツの化学会社のCovestroは2023年のコア利益の予想を引き上げ、自社株買いの再開を公表し、株価は8.5%上昇

2023/5/2    火

米国市場では、First Republic Bankの破綻で地銀指数は下落したが、動向を買収することになったJPモルガンチェースは2.1%株価上昇。市場全体でみると横ばい。4月のISM製造業指数は3月から上昇。原油価格が下落したためにエネルギー関連が軟化。欧州市場は休場

2023/5/3    水

米国市場では、賃金がさらに値を下げて、主要3指数はいずれも下落。地銀ではPacWest Bancorpが15%、Western Alliance Bancorporationが27%値を下げ、地銀株は値を下げ続けている。米国が債務上限額を引き上げなければ現金が不足するとイエレン財務長官が発言したこともあり、原油価格が下落し、石油関連株が大きく値下がり。Uberは損失が予想以下に収まったこともあり株価は11%上昇。欧州市場では、原油価格が下落したことを受けて石油・ガス関連株が4.5%と大きく軟化し1か月来の安値をつけた。BPは自社株買いプランを公表したが第1四半期の利益が50億ドルとなり株価は8.5%の下落。米国のライバルのChegg’sが、学生がChatGPTを使い始めたことにより予想以上に収益が下落したことを受け、教育コンテンツのPearson Plcは4.2%株価下落。HSBCは第1四半期の利益が予想を超え、株価は3.5%上昇

2023/5/4    木

米国では、Fedが0.25%の利上げを行い、パウエルFRB議長はインフレが高すぎて、金利の上昇サイクルを止めるには早すぎるとコメント。利上げは2022年3月以来10期連続。セクター別では、エネルギーや金融の下落が大きく、破綻が相次いでいる地銀のKBW指数は0.9%下落。4月のISMサービス指数は堅調な伸びとなったがインフレは上昇を続けている。AMDは四半期の販売がPC市場の落ち込みで予想以下になると予想し、株価は9.3%下落。欧州市場では、Fedの金利公表前であったが市場は上昇。ユーロ圏の失業率は6.5%に低下。イタリアのウニクレディやドイッチェポストが値を上げる。昨日大きく値を下げた英のPersonsは、ブローカーが評価を引き上げ株価は10%ほどリバウンド

2023/5/5    金

米国市場では、PacWest Bancorpが売却を含めた選択肢を検討していることを公表し、同株は51%値を下げ、他の地銀や大手行への影響が懸念され、市場全体も値下がり。Western Alliance Bancorpは、数回取引中止になりながら、株価は39%の値下がり。KBW地銀指数は3.5%の下落になった。ボラティリティ指数は3月以降で最高になった。欧州市場では、ECBが利上げを行い、その程度を鈍化させたが、さらに金利引き上げを行う意向を示し、市場は下落。スウェーデンの建築会社Skanskaは、第1四半期の利益が急落し、株価は11.1%下落。米国の金融不安が影響して銀行株は軟調

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三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)

ファンドの特徴

このファンドは、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用する、株式(アジア・オセアニア)、アジア・オセアニア各国・地域のリートに投資するファンドです。アクティブ運用のファンドなのでポートフォリオは変動するものと考えられますが、実際のポートフォリオは、月次レポートで確認できます。2023年3月末現在、香港、台湾、オーストラリアの順に投資比率が大きくなっています。ポートフォリオの保有銘柄は75銘柄。2023年3月末時点の純資産残高(207億円)になっています。なお、目論見書等には、ファンド・オブ・ファンズとの記載がありますが、これは外部で運用されている不動産投資信託(リート)を組み入れるためこのような分類になっています。株式部分については、マザーファンドを利用していますので、ファミリーファンド方式と記載したほうが誤解がありません。

過去5年の履歴からリスクを計算すると約19%です。日本の株式市場全体を代表する株式指数TOPIXのリスクより大きい数値になっています。実質的な運用は、スミトモミツイDSアセットマネジメント(ホンコン)が行うと目論見書等に明記されています。この会社は三井住友DSアセットマネジメント株式会社の子会社と推定されますが目論見書等の記載を見つけることはできませんでした。ただし、委託者の受け取る報酬(純資産総額に対して年0.75%)のうち、0.45%はこの会社に支払われると明記されています。


2023年3月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

ポートフォリオ

2023年3月末時点のポートフォリオは、株式90.5%、リート5%です

運用体制

スミトモミツイDSアセットマネジメント(ホンコン)(運用再委託先)

アクティブ/パッシブ

アクティブ運用

販売会社

北國銀行、PayPay銀行、常陽銀行、中央ろうきんなど

資産残高の推移

ファンドは2005年7月に設定。純資産残高のピークは3回あり、2007年10月、2011年3月、2015年7月です。2023年3月の純資産残高に約207億円になっています

購入時手数料等

3.3%(税込)(常陽銀行/中央ろうきん)0%(北國銀行、PayPay銀行)

信託財産留保額

基準価額に対して0.3%

信託報酬

年1.738%(税込)【うち運用委託先へ0.45%が支払われる】

収益分配金

2015年~2016年8月には、月当たりの収益分配金が1万口当たり90円でしたが、2021年以降、月当たりの収益分配金は1万口当たり10円です

このファンドに対するコメント

運用会社の責任ではありませんが、「ファンド・オブ・ファンズ」と「ファミリーファンド方式」の定義をもう少し改善していただき、このファンドはファミリーファンド方式のファンドと定義していただいたほうが実態に合っていると思います。分散化を少し犠牲にして、アジア・太平洋地域の成長に焦点を絞った運用をしており、その成果を分配金の形でいち早く投資家に還元するというのがファンドの戦略だと思います。

高い手数料をとっていますが、それなりのパフォーマンスを挙げているので、外部からの評価もよくなっているようです。ただし、ファンドのリスクは、日本株式へのインデックス投資などに比べると高くなっており、また、中国への直接投資は10%弱に抑えられていますが、中国経済が減速すると、大きな影響を受ける国や地域の株式やリートに投資していることも知っておくべきでしょう。リスクが顕在化すると純資産が半分になってしまうようなことになるかもしれません。

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