ファンドの特徴
このファンドは、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する子ファンドに投資する仕組みです。
このファンドの特徴は、国内外の株式・債券に分散投資することですが、新興国への投資割合が比較的大きくなっています。ファンドには基本配分比率が決まっていますが、年ごとに基本配分比率が見直しされることがあります。2023年2月末の基本配分比率は、株式と債券に等分に配分するものになっており、新興国の株式・債券へは35%投資する仕組みになっています。
このファンドは、R&Iファンド大賞2023のバランス型(標準)部門において「優秀ファンド賞」を受賞しているファンドです。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、7.27%、10.59%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスクは低く、リターンは大きく上回っています。TOPIXとの相関係数は0.82です。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが下回っています。
ポートフォリオ
基本ポートフォリオは、国内株式・債券、各35%、先進国株式・債券各27.5%、新興国株式・債券各17.55%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
パッシブ運用
販売会社
三井住友信託銀行、SMBC日興証券、荘内銀行、京都信用金庫など
資産残高の推移
ファンドは2009年1月に設定。設定以後、2011年2月には純資産残高が700億円弱まで右肩上がりで増加。その後、400億円前後で横ばいに推移。2023年6月末には約331億円の純資産残高になっています
購入時手数料等
2.2%(荘内銀行 5000万円未満)
信託財産留保額
信託報酬
年率0.55%
収益分配金
設定来、収益分配金の支払い累計額は60円(1万口当たり)ですので、ほぼ収益分配金は支払われていないといってもよいでしょう
このファンドに対するコメント
このファンドは、R&Iファンド大賞2023で受賞し、また、数多くの金融機関で取り扱われているファンドです。パッシブ運用のファンドで、TOPIXと比較しても、パフォーマンスが優れているので分散投資をするには適したファンドといえるでしょう。つみたてNISAの投資対象ファンドにもなっています。
ベンチマークの指数の構成上の問題なのでしょうが、新興国株式は、中国(オフショア・香港)、韓国、台湾など東アジア諸国のウェイトが高くなっています。債券は、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、タイ、インドネシアなど世界各国の新興国の国債に投資しているイメージです。
表彰を受けているファンドなのでパフォーマンスはよいのですが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと比較すると、新興国に対する投資の見方が異なります。特に、このファンドは新興国債券に17.5%投資しており、セゾンのファンドは全く投資していません。
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