ファンドの特徴
このファンドは、三菱UFJ国際投信株式会社が運用する、世界各国の株式、債券、リートに投資するバランス型ファンドです。
2012年3月に設定されたファンドですから、10年以上の運用実績のあるファンドです。純資産残高の推移を見ると、2012年の設定以来、2018年9月まで、右肩上がりでファンドの資産は増加していましたが、その後、資産は減少しています。2022年9月末時点の純資産残高は約9億円です。
このファンドの特徴は、ダイナミック・マルチアセット・プラス戦略とよばれる戦略を採用していることが特徴です。運用については、アリアンツ・グローバル・インベスターズに運用を委託しています。
過去5年の履歴を基準にTOPIX(東証株価指数)と比較すると、リスクは低くなっていますが、リターンはマイナスなっています。ほかのファンド(野村世界6資産分散投信(分配コース))と比較すると、リスクは高く、リターンは低くなっています。野村世界6資産分散投信の方が、このファンドよりよい運用成果を挙げていると考えられます。
※ 2022年9月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています
ポートフォリオ
2022年8月末時点のポートフォリオは、高リスク資産(株式など)23.3%、低リスク資産(国債や現金など)76.7%です
運用体制
アクティブ/パッシブ
アクティブ運用(アセットクラス)
アクティブ運用(アセットアロケーション)
販売会社
三菱UFJ銀行、横浜銀行、静岡銀行、岡三証券、SBI証券など
資産残高の推移
2012年の設定以来、2018年9月まで、右肩上がりでファンドの資産は増加していましたが、その後、資産は減少しています。2022年9月末時点の純資産残高は約9億円です
購入時手数料等
2.2%(静岡銀行)
信託財産留保額
信託報酬
年0.6930%(税込)
収益分配金
ファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
このファンドの目論見書を見ると、ダイナミック・マルチアセット・プラス戦略とは、トレンド・アロケーション(基本戦略)、 タクティカル・アセット・アロケーション(補完戦略)、ダウンサイド・リスク・マネジメント(リスク管理戦略)の3つからなる運用スタイルであると理解できます。確かに魅力的な戦略だと思うのですが、実際の運用成果はあまり魅力的なものになっていません。
一番の理由は、トレンド・アロケーション(トレンドフォロー戦略)であると思われます。この戦略では、市場が好調な時にはリスク資産を多く採るのですが、一方で、ダウンサイド(下方)リスクを気にするために、市場が本格的に値上がりしてからリスク資産のウェイトを上げる傾向があります。だから、十分に資産を増やすことができないのだと推測されます。
投資家の特性を考えると、おそらく、シニア層にフィットするファンドだと思うのですが、それならば、収益分配金を支払ってもよいのではないかと考えます。
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)