ファンドの特徴
このファンドは、野村アセットマネジメントが運用する、債券(日本/外国)、株式(日本/外国)、リートの5つの資産クラスに投資するバランス型ファンドです。ポートフォリオの基本比率は公開されていませんが、実際のポートフォリオがどうなっているかは、月次レポートで確認できます。2025年9月末現在、国内株式に約15%、外国株式に約24%、日本債券に約18%、外国債券に約30%、REITに約13%投資するポートフォリオになっています。のむラップ・ファンドにはリスク・リターンのことなる5つのファンドがありますが、このファンド(普通型)は、予想されるリスクもリターンも真ん中のファンドになっています。2022年9月末時点の純資産残高(2127億円)になっています。
過去5年の履歴からリスクを計算すると約9%です。株式指数のリスクよりは小さいが、外国債券のリスクよりは大きいい程度の数値です。運用は、各資産クラスでは原則的にインデックス運用になっているようです。アセットクラスの組み入れ比率は、「ファンドの投資助言会社である野村證券株式会社が、独自に開発したモデルを用い、各資産の期待リターンや推定リスク、各資産間の相関係数等をもとに最適化した結果を踏まえ決定」と記されています。過去のデータを見ると、2016年に日本株式への投資比率を一時的に下げていることがわかります
※ 2022年10月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています
ポートフォリオ
2022年9月末時点のポートフォリオは、国内株式14.6%、外国株式23.5%、国内債券17.6%、外国債券30.1%、外国REIT12.9%です
運用体制
アクティブ/パッシブ
パッシブ運用
販売会社
南都銀行、トマト銀行、七十七證券、SBI証券、労働金庫連合会など
資産残高の推移
ファンドは2010年3月に設定。設定以後、右肩上がりでおおむね単調に純資産残高が増加。2022年10月末で約2253億円の純資産残高になっています
購入時手数料等
1.10%(税込・窓口)0.88%(インターネット)(南都銀行)1.10%(中央ろうきん)
信託財産留保額
信託報酬
年1.353%(税込)
収益分配金
ファンド設定以来、おおむね、収益分配金は1万口当たり10円の水準を維持しています。ファンド設定来の収益分配金の合計額は1万口当たり110円です
このファンドに対するコメント
2022年10月末時点においてシャープレシオを計算してみると、「0.47」でした。また、同じように野村アセットマネジメント自身が運用するゆうちょ銀行の専用ファンド「野村世界6資産分散投信(分配コース)」のシャープレシオを計算してみると「0.56」でした。下方リスクを考慮したソルティノレシオを計算すると、このファンドが「0.67」、6資産分散ファンドが「0.82」と計算されます。
いずれの指標を使っても、6資産分散ファンドのほうが運用成績が優っていると結論付けられます。おそらく、運用そのものが本質的に違うのではなく、信託報酬等の手数料の水準の差だと思われます。高い購入時手数料が徴収される場合もあり、前述のとおり信託報酬も低い水準ではないと思います。投資助言会社に野村證券自身が指定されていることから、投資家から見ると、相応の投資助言料を野村證券に支払って運用アドバイスをしてもらっていると考えるとよいでしょう。
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