ファンドの特徴
このファンドは、アセットマネジメントOne株式会社が運用するバランス型ファンドで、ファミリーファンド方式が採用されているファンドです。このファンドが投資するファンドは、アセットマネジメントOne株式会社自身が運用する8つのマザーファンドです。
リスク抑制型と名前がついているように、リスクを抑えることを投資戦略としています。年率2%程度にリスクを抑えることを目論見書で謳っています。そのため、月次および日次でポートフォリオの配分比率(アロケーション)が変更されるイメージになります。月次では、「金利」、「為替」、「経済成長」の動向を勘案した変更が、日次では株式市場の大きな下落に対応した変更が採られることが目論見書に明記されています。
NISAでは、「成長投資枠」が利用できるファンドです。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、-1.53%、3.63%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスク、リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.51程度になっていますので相関は低いといえるでしょう。三菱UFJアセットマネジメントが運用する「トレンド・アロケーション・オープン」と比較すると、シャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれも、このファンドが下回っています。
※ 2025年9月時点で入手可能な情報に基づいて記入しています
ポートフォリオ
国内債券 24.0%,為替ヘッジ先進国債券 37.0%,新興国債券 7.5%,国内株式 6.5%,先進国株式 6.5%,新興国株式 2.0%,国内リート 4.0%,先進国リート 4.0%,現金等 10.5%(2025年9月末)
運用体制
アクティブ/パッシブ
パッシブ運用(マザーファンド)
アクティブ運用(このファンド)
販売会社
野村證券、楽天証券、常陽銀行など
資産残高の推移
ファンドは2016年10月に設定。ファンド設定来、2021年9月までは資産運用残高は右肩上がりで資産残高は増加していましたが、その後は減少に転じています。2025年9月末時点で、1058憶円の純資産残高になっています
購入時手数料等
野村証券0%(ノーロード)、楽天証券、常陽銀行(1.0%)など
信託財産留保額
信託報酬
年0.69%(税込み)
収益分配金
直近では1万口当たり10円の収益分配金が年6回支払われている。設定以来通算で、1万口当たり510円の収益分配金が支払われている
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このファンドに対するコメント
運用会社のウェブサイトでは、ファンドの投資家のイメージを動画で伝えてくれています。定年退職した運用にそれほど知識がない人がイメージする投資家です。奇数月に収益分配金を受け取れると、偶数月は公的年金を受け取ることができるので、安定した利息収入を得られるという点も魅力的なポイントです。直近の基準価額が1万円前後なので利息収入と考えるとその利回りは税引き後で0.5%程度。普通預金よりも魅力的というのも売り文句になるでしょう。
気を付けたいポイントは、運用コストがそれほど安くないこと、そして、株式市場が堅調に推移していると、ファンドのパフォーマンスは、株式投資に比べると大きく見劣りしてしまうことでしょう。リスクを避けるための行動を採るということは、株式市場が大きく値を上げるタイミングでフルインベストメント(資産の全部をリスクのある資産に投資すること)できていないということを意味しますので、上げ相場ではリスク限定型戦略は魅力的でない投資スタイルになってしまうのです。
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