ファンドの特徴
このファンドは、楽天投信投資顧問株式会社が運用するファンドで、ファンド・オブ・ファンズ方式が採用されているファンドです。このファンドが投資するファンドは株式については「バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF」、債券については「バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド」の2種類のみです。いずれもバンガード社の運用するETF、投資信託です 。運用は、アセットクラス内でパッシブ運用が採用されていますが、株式と債券の投資比率は機動的に投資比率が変更されています。外貨建て債券は、原則、対円ヘッジを行います。
年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来、分配金が支払われた実績はありません。NISAではつみたて投資枠、成長投資枠のいずれも投資対象ファンドになっています。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、11.39%、9.96%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスクは下回り、リターンは上回っています。TOPIXとの相関係数は0.71程度になっていますので高くありません。セゾン投信が運用する「セゾン・グローバルバランスファンド」とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれも、このファンドが下回っています。
※ 2025年3月時点で入手可能な情報に基づいて記入しています
ポートフォリオ
株式68.6%、債券31.3%(2025年3月末)
運用体制
アクティブ/パッシブ
パッシブ運用(資産クラス内)アクティブ運用(アセットアロケーション)
販売会社
SMBC日興証券、三菱UFJ銀行、楽天証券など
資産残高の推移
ファンドは2018年7月に設定。ファンド設定来、おおむね右肩上がりで資産残高は増えています。2025年4月末時点で、490憶円の純資産残高になっています
購入時手数料等
すべての販売会社でノーロード(0%)
信託財産留保額
信託報酬
年0.132%(税込み)【総経費率0.24%:第6期】
収益分配金
2018年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はない
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このファンドに対するコメント
このファンドのアピールポイントは、「長期投資に適したファンド」ということができます。株式に70%投資し資産の成長を目指すとともに、債券に30%投資してリスクを抑える仕組みになっています。外貨建て債券については為替ヘッジを原則としていることも投資家にとって安心に思えるでしょう。ファンド設定以来収益分配金が支払われた実績はありません。
気を付けたい点は、ファンドの仕組み(ファンド・オブ・ファンズ)上、信託報酬(年率0.132%)より、実際のコストがかかる点です。これは、投資先のETF(上場投資信託)や投資信託でも手数料が控除されるからです。バンガード社のファンドに投資する点も含めて、セゾン投信の「セゾン・グローバルバランスファンド」に似通っていますが、主な違いは2点あります。一つ目は、株式と債券の比率です。このファンドのほうが株式投資に偏重した内容です。二つ目は、為替ヘッジです。このファンドでは、一部為替ヘッジを行っていますが、「セゾン・グローバルバランスファンド」は為替ヘッジは行っていません。
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