世界経済インデックスファンド

ファンドの特徴

このファンドは、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。目論見書は、国内外の株式、債券に投資するファンドです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、アセットクラスごとのマザーファンドの運用はパッシブ運用になっています。アセットアロケーションは、戦略的なアロケーションを決め、1年に1回、運用比率を見直す旨が記載されています。戦略的なアロケーションは、世界の市場規模を参考に比率が決められています。日本を除く先進国:新興国:日本=6:3:1の比率になっています。株式と債券の割合は等分になっています。

運用比率の見直しは1年に1回となっていますが、現在のところ、ファンドには月当たり数十億の資金が流入していると予想され新規資金を振り分けることで、リバランスができていると推定されます。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、8.48%、9.66%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)よりリスクが低く、リターンが高くなっています。ただし、同じような性質を持つセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)よりリスクが高く、リターンが低くなっています。

※ 2021年8月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

2021年7月末時点のポートフォリオは、外国株式31.9%、新興国株式14.7%、日本株式5.1%、外国債券29.7%、新興国債券14.1%、日本債券3.6%の投資比率になっています

運用体制

三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用

販売会社

SMBC日興証券、野村證券、北海道銀行、静岡銀行、紀陽銀行、京都信用金庫など

資産残高の推移

ファンドは2009年1月に設定。資産残高は右肩上がりで増加しています。2021年8月末時点での資産残高は1,127億円に達しています

購入時手数料等

購入時手数料:3.3%(上限)【例 1.65% 紀陽銀行  ノーロード SMBC日興證券】

信託財産留保額:0.1%

信託報酬

年0.55%

収益分配金

目論見書には、「年1回、毎決算時に委託会社が基準価額水準、市況動向などを勘案して分配金額を決定」とありますが、設定来、収益分配金は、通算で1万口当たり60円支払われています。つみたてNISAの投資対象ファンドです

このファンドに対するコメント

このファンドの一番の特徴は、戦略的ポートフォリオの構築にあたって、市場規模をベースに行っている点です。したがって、日本のウェイトは大きくなく、全体の1割程度になっていることです。ファンドに資金が流入している状態で、その金額が、相応の額に達しているため、戦略的ポートフォリオから実際のポートフォリオが大きく乖離することなく運用できています。
なお、戦略的ポートフォリオが似通っているという理由で、比較すべき競合ファンドは、セゾン投信の運用する「セゾン・バンガード・グルーバルバランスファンド」です。過去5年の運用成績を比較すると、「セゾン・バンガード・グルーバルバランスファンド」のほうが、「世界経済インデックスファンド」より優れています。ただし、運用の優劣をつけるほどの差ではないのかもしれません。

つみたてNISAの対象ファンドにもなっているように、中長期的に資産を安定して形成させるときのコアファンドとして使えるファンドだと思います。

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トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移

ファンド分析~ダイワ・ライフ・バランス70

ファンドの特徴

このファンドは、大和アセットマネジメントが運用するファンドで、国内外の株式と債券に投資するファンドです。このファンドは、ファンドファミリーファンド形式で運営されています。

それぞれの投資先ファンド(マザーファンド)の運用はパッシブ運用になっています。このファンドでは、基本ポートフォリオが定められています。目論見書等に明記されていませんが、基本ポートフォリオの比率を厳格に維持するという運用はされていないようです。株式の投資比率は基本ポートフォリオでは、内外の株式を合わせて70%ですが、最新の運用報告書によれば、63.4%~69.7%の間で変動しています。

収益分配金は、目論見書上は支払われると記載がありますが、これまで収益分配金が支払われた実績はありません。つみたてNISAの対象商品に指定されていることや、確定拠出年金のファンドに組み入れられていることを勘案すると、今後も、収益分配金は支払われないと思っておいたほうがよいでしょう

ファンドは2005年に設定・運用開始されていて、純資産残高も右肩上がりで積みあがってきていますが、15年以上経過した2020年9月末現在で純資産残高は、わずか80億円です。運用会社の旗艦ファンドというには、少し規模が小さすぎますね。

※ 2020年9月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

内外の株式・債券に投資します。基本ポートフォリオは、日本株式45%、外国株式25%、日本債券20%、外国債券10%です

運用体制

大和アセットマネジメント

アクティブ・パッシブ

パッシブ運用(マザーファンド)
アクティブ運用(ベビーファンド)

販売会社

SMBC日興証券、大和証券、山口銀行、楽天証券、三井住友信託銀行(DCのみ)、日本生命(DCのみ)など

資産残高の推移

ファンドは2005年6月に設定。設定以来、純資産残高は基本的には右肩上がりで上昇。2020年9月では約80億円

 

購入時手数料

購入時手数料なし

信託報酬

0.242%程度(年額)

収益分配金

目論見書上は、「基準価額の水準等を勘案して分配金額を決定」とありますが、設定以来、収益分配金を支払った実績はありません。

このファンドに対するコメント

このファンドは、R&Iファンド大賞や1億人の投信大賞などを受賞した“評価されているファンド”です。直近5年間のシャープレシオは、競合する他のバランス型ファンドをおおむね上回っています。少し気になるのは、パッシブ運用のファンドなのですが、長期的にはベンチマークを上回っていることです。運用報告書の記載によれば、『株式の配当について、ベンチマークが配当落ちしているのに対して、ファンドには配当金が計上されているため、ベンチマークとかい離』とあります。古いファンドなのでファンド設定当時には、配当込みの指数が公表されていなかったのかもしれませんが、運用の実態を正確に表現するのであれば、過去にさかのぼって、配当込みの指数にベンチマークを差し替えたほうがよいと思います

また、資産クラスが4種類というのも、8種類程度の資産クラスを組み合わせる、いまどきのバランス型ファンドに比べると少し物足りなさを感じる投資家がいるかもしれません。