8月第3週の市況

2024/8/12    月

米国市場では、ボラティリティ指数のCBOE指数が低下し、テクノロジーセクターがけん引して市場は上昇。ビデオゲームのTake-Two Interactive Softwareは2026-2027年にかけてグランド・セフト・オートVIの新作を発売を加速されることを公表し株価は4.4%上昇。Expediaは第2四半期の利益が予想を超えたことから株価は10.2%上昇。欧州市場では引き続きヘルスケア関連がけん引して市場は上昇。製薬会社のNordiskは前日に引き続き6.3%上昇。ドイツのインフレは2.6%の上昇となり予想とおり、イタリアのインフレは前月比で低下した。ドイツの不動産会社 LEG Immobilienは四半期決算で損失が予想以下であったことから株価は5.5%上昇

2024/8/13    火

米国では、7月の生産者物価指数の上昇が予想以下となったことから、金利引き下げへの期待感が高まり、株式市場では主要3指数がいずれも上昇。中でも情報テクノロジーと一般消費財が大きく値上がり。スターバックスはChipotle Mexican GrillのトップであるBrian NiccolをCEOに指名したことから、スターバックス株は24.5%上昇し、Chipotle Mexican Grill株は7.5%下落した。Home Depotは年間の利益予想を下方修正し、当初は値を下げたが、その後値を上げることになった。メディアのBuzzFeedは第2四半期の赤字が縮小し株価は25.9%の上昇。欧州市場でも、米国の生産差物価指数の上昇が予想以下であったことが、金利の引き下げにつながるとの期待感から株式市場は値を上げた。ボラティリティ指数も2週間で最低の水準になっている。ドイツでは消費者信頼感指数のZEWが予想以上に低下した

2024/8/14    水

米国では、消費者物価指数が公表され、2021年以降初めてその上昇が3%以下となった。市場ではFedにより利下げへの期待感が高まり、SP500、ダウは上がり。NASDAQはほぼ横ばい。当局がその解体も検討しているGoogleの親会社Alphabetは2.3%株価下落。そのほかのメガキャップ、Tesla、マイクロソフト、Nvidia、Metaなども値下がり。最近水準が上がっていたVIX指数は20以下にまで下落した。金融株では、Progressive、Charles Schwabは7月の業績が良かったことから株価が上昇し、Allstateは一部を売却することになり株価が上昇。欧州市場でも、米国の金利引き下げの道筋が見えたことから、旅行・レジャー、金融といったセクターがけん引して値を上げた。世界最大のオンラインくじのFlutterは通年の見通しを引き上げ、株価は10%以上上昇。スイスの銀行UBSは四半期の利益が予想の倍になったことから株価は5.3%上昇

2024/8/15    木

米国では、小売販売が1%増となり、景気後退への不安を緩和させ、株式市場は値上がり。NASDAQは2%以上の上昇となった。通年の利益予想を上方修正したウォルマートのほか、Targetやコストコなども値上がり。四半期業績の予想を上方修正し、全世界で7%人員削減をすることになったCisco Systemsは7%近く株価上昇。ナイキはアクティベストのAckman氏が保有株式を増加させ、株価は5%上昇。欧州市場では、テクノロジーや銀行といったセクターがけん引して、市場は1%上昇。ASML HoldingやASM Internationalなどの半導体関連は、いずれも4%以上値上がり。オランダの銀行Adyenは半期のコア利益が予想を超え、株価は12%上昇。英国の保険会社Admiralも上半期の好業績を予想し、株価が6.5%上昇

2024/8/16    金

米国では、、ミシガン大消費者信頼感指数が公表され指数は将来の期待感が上昇し、指数全体も上昇。株式市場ではSP500とNASDAQは7日連続の値上がりとなった。週次でみると、主要3指数ともに2023年10月以来の大きな値上がりになった。フォードは8.5万台のSUV車のリコールを公表したが、株価は0.5%上昇。第4四半期の売上が堅調であると予想したApplied Materialsであったが、株価は1.9%の値下がりになった。欧州市場でも株式市場は上昇したが、小売販売が0.5%上昇した英国のFTSEは値を下げた。消費者をだましたとして米国で訴えられたStellantisであったが、株価は1.9%上昇。フェラーリも3.1%値を上げたことから、自動車関連が上昇し市場をけん引。ラウンドアップ関連の訴訟で勝訴したBayerは株価が10.9%上昇

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8月第2週の市況

2024/8/5    月

米国では、労働統計が公表され、非農業就労者数の増加が11.4万人と予想以下となり、失業率はここ3年で最高の4.3%となった。Amazonが第2四半期の売上が減速し8%以上値を下げ、インテルも15%に相当する人員を削減し、配当を停止することを公表し、株価は20%以上の値下がりとなった。アップルは第3四半期のiPhoneの売上が予想以上になり株価上昇。CBOEボラティリティ指数は2023年3月以降で最高の水準に達している。欧州では、株式市場は3%に迫る大きな値下がりとなった。特にテクノロジーセクターは、米国市場に連動して、6.1%の大きな下落となった。欧州市場でもボラティリティ指数は大きく上昇している。金融セクターでは、各国の政策金利が緩和の方向にあることを受け、銀行株は4.3%値を下げた。消費日用品のUnilever、NestleやヘルスケアのAstraZeneca、Sanofiといった株式は1%前後の値上がり

2024/8/6    火

米国市場では、景気後退への懸念から主要指数は大きく値下がり。アップルは、バクスシャー・ハザウェイが保有株をカットしたことから、値を下げた。ただし、ISMサービス指数は受注と雇用が堅調で4年来の低水準からリバウンドした。ボラティリティー指数が急上昇する中、Alphabet、マイクロソフト、Nvidiaなどが値を下げた。イールドはここ1年で最低水準に低下し、イールドカーブは順イールドになった。欧州でも、米国の景気後退懸念から、株式市場は大きく値を下げ、ここ6か月で最低になった。DAX,CAC40,FTSE,IBEX35などの各国の株式指数も2%前後の値下がりとなった。原油価格が値下がりしたためにエネルギー株も値を下げ、銀行株も値下がり。テクノロジーと化学は値下がり幅が最小であった。四半期決算が予想を下回ったAirbusは12%値下がり

2024/8/7    水

米国市場では、昨日の急落から一転して、すべてのセクターで大幅な値上がりとなった。四半期決算が予想を超えたことから、Uberは11%、キャタピラーは3%株価が上昇。テクノロジー株では、生成AI向け半導体の出荷の遅れが報じられたNvidiaだが株価は4%弱上昇。欧州市場では、世界的な株価回復を受け、エネルギーやテクノロジー関連が主導で市場は上昇。ASM International、 ASML、BE Semiconductorなどがけん引してテクノロジー株は1.7%上昇。イタリアの銀行Monte dei Paschi di Sienaは利益予想を上方修正し株価は9%上昇

2024/8/8    木

米国市場では、国債の売り出しが低調に終わり、イールドが上昇。テクノロジー関連が値を下げ、主要3指数はいずれも値を下げた。日銀の内田副総裁が、景気が安定するまでは利上げをしないと発言したことを受け、円が値下がり。Walt Disneyはテーマパークの利益が低下すると予想し、株価は4%下落。Super Micro Computerはデータセンターの利益が予想以下になったことから株価は20%、そのほか、Nvidia,Bloadcom、Wolfspeedなども値を下げた。EコマースのShopifyは四半期の売上が予想以上となり、株価は約18%上昇。欧州市場では、ABN Amroが通年の利息収入予想を上方修正し株価が5.6%上昇し、銀行株全体も値上がりし、その影響で株式市場全体も値上がり。Novo Nordiskは利益予想が芳しくなく、株価が6.7%下落

2024/8/9    金

米国では新規失業保険申請者数が予想以下となり、景気後退が差し迫っているという懸念が幾分緩和され、株式市場は上昇。製薬会社のEli Lillyは、肥満薬Zepboundの効果から、年間の利益・売上目標を上昇修正し、株価は9%上昇。オンライン上でのマッチングアプリのBumbleは年間の予想を引き下げ、株価が29%下落。Under Armourは、四半期の業績が予想を超え、株価が19%上昇。欧州市場では、当初値を下げる展開となったが、米国の労働統計がよかったことから持ち直し、最終的には幾分上昇した。Novo NordiskはライバルのEli Lillyにけん引されて値を上げた。また、英国の製薬会社Hikma Pharmaceuticalsも年間の予想を上方修正し、株価が8.3%値を上げ、ヘルスケアセクターは最も値を上げたセクターとなった。Allianzは四半期決算が予想以上となり、年間目標を達成できる見込みとなり、株価は2%上昇

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