ファンドの比較~その4

資産運用を行う

ファンドの比較(つづき)

シャープレシオで測ったときに、もっとも、運用成績が良いのは、「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」のようです。このファンドは、し んきんアセットマネジメント投信株式会社が運用するファンドです。会社は、「信用金庫業界の運用会社」を標榜しており、このファンドも、全国の信用金庫で購入できるファンドになっています。

バランス型ファンドを、複数の資産クラスに投資しているファンドと説明しましたが、その中身を見ておきましょう。どのような割合で資産クラスがファンドに保有されているかを表す言葉として、『ポートフォリオ』 という言葉があります。

図1.20 ポートフォリオの比較

図1.20 は、しんきん3資産ファンド(毎月決算型)とeMAXIS バランス(8資産均等型)のポートフォリオを比較したものです。

ポートフォリオの背景にある概念は分散投資です。複数の資産クラスに投資することによって、一つの資産クラスの運用が芳しくなくても、ほかの資産クラスの運用が補ってくれる。結果として、価格が変動する波を抑えることができる。そう考えるのが分散投資の考え方です。

元本払戻金(特別分配金)はなぜ非課税?

元本払戻金(特別分配金)とは、税金が課税されない(非課税の)分配金です。どうして非課税かといえば、自分で投資したお金が返ってくるだけなので、そこには課税されないという理由があります。

最初は、特別分配金といわれて、所得税法上の非課税収益として取り扱われていました。

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ところが、銀行を中心に、高齢者に毎月分配金タイプの投資信託が販売されるようになりました毎月分配金タイプの特徴は、分配金が一定で、分配金の割合が高いことが挙げられます。預金と比較すれば、定期預金では0.1%程度の金利なのに、毎月分配金タイプのの投資信託では、5%や10%もの配当が受け取れる。なんだか、“打ち出の小づち”のようなイメージです。

でも、その仕組みにはからくりがありました預かったお金を分配金として支払っていたのです。

この状況を問題視した金融庁が、“元本払戻金”という直感的にわかる名前を付けて、目論見書等に書いて周知するように指導したのです。だから、“元本払戻金”と“特別分配金”は同じものです。分配金の問題に対する金融庁の姿勢は一貫していて、例えば、つみたてNISAの指定の要件の一つには、「分配頻度が毎月でないこと」という内容が含まれています。