ファンドの特徴
このファンドは、アセットマネジメントOne株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を採用しており、ブラックロック・イ ン ベ ストメント・マ ネ ジメント・エ ル・エル・シーが運用するルクセンブルク籍アロケーション・ファンドにほぼ投資する仕組みです。同じような仕組みのファンドがAからDまで4つのコースが用意されています。CとDは限定為替ヘッジを行うコース、AとBは為替ヘッジを行わないコースです。AとCは年1回の決算、BとDは年4回の決算になっています。
年4回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来、収益分配金は合計で8700円(1万口当たり)支払われており、直近では750円の収益分配金が支払われています。NISAではつみたて枠も成長投資枠にも投資対象ファンドになっていません。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、13.44%、11.57%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスク・リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.01ととても低くなっています。しんきんアセットマネジメント株式会社が運用する「しんきん3資産ファンド(毎月決算型)」とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。
※ 202年7月時点で入手可能な情報に基づいて記入しています
ポートフォリオ
株式66.5%、債券27.2%、コモディティ0.2%(2024 年6月現在)
運用体制
アクティブ/パッシブ
アクティブ運用
販売会社
大和証券、りそな銀行、松井証券など |
資産残高の推移
ファンドは2013年10月に設定。その後、2015年12月にファンドの純資産残高は、1700億円まで積み上がりますが、その後急激に下落し、2024年7月末時点で、約578億円の純資産残高になっています
購入時手数料等
3%上限(大和証券2.5%、りそな銀行2.5%、松井証券0%)
信託財産留保額
信託報酬
年 2.068%
収益分配金
収益分配金の水準は目論見書に記載があります。決算日の前営業日の基準価額が12,000円以上であれば、1,000円の収益分配金が支払われることを目指しています
このファンドに対するコメント
このファンドのアピールポイントは、『収益分配金』でしょう。直近、2024年6月の収益分配金は750円でした。基準価額はおおむね10,000円の水準です。過去4回分の収益分配金の実績を使って分配金利回りを計算すると((250×2+750×2)÷10,000=)20%ととても魅力的な数字が出てきます。
マイナスポイントは、収益分配金をたくさん支払う、信託報酬が高いと、NISAなどのイメージするファンドではないことです。もちろん、信託報酬が高いことはあまり褒められたものではありませんが、“収益分配金をたくさん支払う=悪いファンド”という理解も正しくないかもしれません。
私たちは、株式を評価するときに配当がたくさん支払われる株式を高く評価します。ファンドになると評価が真逆になるというわけではないと思います。投資を使って資産を積み立てたいときに、収益分配金が支払われると、余分に税金を取られてしまうので効率が悪い投資になってしまうだけです。