ファンドの特徴
このファンドは、明治安田アセットマネジメント株式会社が運用する、日本と海外の株式と債券に投資するバランス型ファンドです。愛称は、「楽天525」です。愛称からも理解できるように、このファンドは楽天証券の専用ファンドになっています。
2008年末に設定されたファンドですから、10年以上の運用実績のあるファンドです。純資産残高の推移を見ると、2008年の設定以来、着実に右肩上がりでファンドの規模を拡大させていることがわかります。2022年8月末時点の純資産残高は約54億円です。
ポートフォリオの固定された基本配分比率はありません。運用会社が、原則、年ごとに基本配分比率を決めています。欧州株式とアジア株式の運用については、明治安田アセットマネジメントが他の運用機関に運用を委託しています。
過去5年の履歴を基準にTOPIX(東証株価指数)と比較すると、リスクは低く、リターンは高くなっています。ほかのファンド(SBI資産設計オープン(資産成長型))と比較すると、リスク・リターンともに低くなっています。シャープレシオやソルティノレシオといった指標で比較すると、SBIのファンドの方が、このファンドよりよい運用成果を挙げていると考えられます。
※ 2022年8月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています
ポートフォリオ
2022年7月末時点のポートフォリオは、株式54.6%、債券42.5%、その他3.0%です
運用体制
アクティブ/パッシブ
アクティブ運用(アセットクラス)
アクティブ運用(アセットアロケーション)
販売会社
楽天証券
資産残高の推移
ファンドは2008年12月に設定。設定以後、右肩上がりでおおむね単調に純資産残高が増加しています。2022年8月現在、約54億円の純資産残高になっています
購入時手数料等
なし(楽天証券)
信託財産留保額
信託報酬
年0.55%(税込)
収益分配金
2012年11月から、20円(1万口当たり)の収益分配金を、毎年、支払い続けています
このファンドに対するコメント
楽天証券やSBI証券といったネット証券が専用ファンドを設定するとき、運用を担当する機関が必要となります。このファンドの場合は、明治安田アセットマネジメント、比較対象にしたSBI資産設計オープンの場合は、三井住友トラスト・アセットマネジメントがそれに該当します。いずれのファンドも運用機関の既存の資産(マザーファンド)を使って効果的にファンドを設定しています。このファンドの場合、明治安田アセットマネジメントは欧州株式とアジア株式の運用を、それぞれ、ニュートン・インベストメント・マネジメントとベアリングアセットマネジメントに委託して、運用効率を引き上げる仕組みになっています。
TOPIXとの相関が0.9と高位になっていますので、投資家は、日本株式に投資していると思って運用成果を眺めるとよいでしょう。運用成果は、競合ファンドとみなした「SBI資産設計オープン」(2022年8月末時点の純資産残高約370億円)に劣後しています。純資産残高の差異は運用成果の差異といえるかもしれません。
BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
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