ファンドのMIRAI解説(1)

別ファンドの分析部分は、図のような構成になっている。左上から時計回りに、期間騰落率、ポートフォリオ、ファンドの運用、手数料・税金という4つのセクションに分かれている。

 

エンディングではないノート①

エンディングノートの必要性について話すときの私の説明はこうである。『現役世代はわかりやすいのです。結婚して、こどもができて、教育の問題があり、家を買って、しばらくすると、保険を見直し、老後に備える。多くの人は似たような道をたどることになります。でも、シニアになると様子が変わります。築いた財産も異なりますし、就労や健康の状況も異なります。資産運用の状況も違うでしょう。シニアになると、平均的なライフプランと自分のライフプランのかい離は大きくなる一方です。だから自分のライフプランを整理する道具が必要なのです。これがエンディングノートです。エンディングノートとは、エンディングのためのノートではなく、エンディングに辿りつくまでの期間のことを考えるノート、つまり、シニアのためのライフプランを考えるノートなのです』。

ところで、「エンディングノート」という名前の評判はよろしくない。シニアのみなさまからも、『どうして葬儀のためのノートを用意しないといけないの』という苦情を聞かされることがある。でも、エンディングのためではなく、エンディングまでの生きるためのノートというと、少し表情をやわらげてもらえる。

保険会社にとって、エンディングノートはよい営業ツールになると思うのだが、積極的に活用している例をあまり聞かない。エンディング(終活)のことをあまり知らないので、エンディングとの対比でシニアライフのことを話すことに慣れていないのかもしれない。相続のことを話さなければという意識が強すぎて、相続の話ばかりになってしまっているのかもしれない。クロージングまでに時間がかかりすぎるので、使うことを回避しているのかもしれない

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この記事は、インシュアランス生保版に掲載されたものを、許可を受けて転載しています。

最新版のFP-MIRAI~開発中

大阪の研修の翌日、東京に戻る飛行機の中で、10月の新機能の原案を考えていました。幸いにして、飛行機の一番後ろの部分はガラガラ。ノートを取り出して、あれやこれやと考えるには、大阪-東京の距離はとてもよい時間です。

ノートに殴り書きで書いたものですが、案外、この方法、気に入っています。

ノートの殴り書きから、エクセルを使ってインターフェイスの部分を考えます。なぜエクセルかというと、コピペができるからです。インターフェイスの部分ができあがると、プログラムの部分です。みなさまが思われているほど時間はかかりません。

プログラム開発と聞くと、プログラミングが大半を占めているイメージがあるかもしれませんが、本当は、インターフェイスの部分の開発とバグ対応の割合が大きいのです。

出来上がりは10月まで待っていただくとして、途中経過をお伝えしました。

FP-MIRAI倶楽部のメンバーのみなさまには、最新版のFP-MIRAIと動画の案内を送付させていただきました。お手元に届いていない方はこちらからお知らせください。

 

キャッシュフロー表の大切さ

編集後記

杉山 明

FP-MIRAI倶楽部のメンバーのKさんからご連絡をいただきました。キャッシュフロー表を作る際の入力データを整理するようなシートはないのかというお問い合わせでした。この問い合わせは、実に的を得た問い合わせで、まじめにキャッシュフロー表を作成しようとすると誰もが『あってほしい』と思うものなのです。

かくいう私もその一人で、実際に作成しました。それで改めて確認できたことは、これを全部聞いていたら日が暮れてしまうということでした。それよりも、とりあえずキャッシュフロー表を作成して、その修正をすることで、結果的に必要不可欠な情報を網羅するほうが、よりよいやり方に思えたのです。ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」はこの考え方から開発に至ったといっても過言ではありません。

それでも、Kさんには、私が考えたシートをまとめてお渡ししました。最終的に公表しているものでなくても、こういうことを考えたんだとわかるものはメルマガで紹介していこうと思います。今回のメルマガで紹介した、「ポートフォリオの予想のために必要なデータ」はその中の一つです。これはキャッシュフロー表ではなく、貸借対照表を作成するときに必要な情報です。そして、私がこのシートを作ったのは、ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」を作成しているときではありません。シニアコンシェルジュ協会の、エンディングノートを作成しているときに作ったシートです。

キャッシュフロー表が大切だとよく言われますが、なぜ大切なのでしょう?私は、キャッシュフロー表と個人向け貸借対照表が個人の財務諸表になっているから大切なのだと思います。そう考えると、企業にとって財務諸表はなぜ大切なのかといところに辿りつきます。財務諸表の大切さは同じルールに従って作成されて、形式も同じであるから企業間の比較が可能になるという点と、企業の将来価値の算定の基礎になるという2点にあると思います。個人にとっての財務諸表、キャッシュフロー表と個人向け貸借対照表も同じだと思います。

ほかの人との比較という点で作成するのであれば、決まり決まった型とおりのキャッシュフロー表を作成すれば足ります。必要なのは、同じルールで作成されているということです。一方、将来の価値まで分析するのであれば、大切になるのは割引率やインフレ率、あるいは、イベントからイベントへの推移確率であったりするはずです。ライフプランニング統合ソフト「FP-MIRAI」は、後者のタイプのキャッシュフロー表や貸借対照表が作成できるツールでありたいと考えています。