11月第1週の市況

2024/10/28    月

米国市場では、Teslaが大幅に値を上げた前日に続き続伸したほか、マイクロソフト、Amazon、アップルなどのメガキャップが値を上げ、NASDAQは上昇。ダウとSP500は値を下げた。食中毒関連でマクドナルドが3%値を下げたほか、ゴールドマンサックスも2.3%値を下げ、さらに地銀のNew York Community Bancorpは商業向け不動産ローンでの損失により四半期決算が赤字になり株価は8.3%下落。欧州市場では、2日連続でほぼ横ばいの市場となった。メルセデスベンツはコアの自動車部門で予想以下の四半期業績となり株価は1%下落。また自動車部品のValeoも年間の販売予想を2回目の下方修正を行い、株価は9.5%下落。医薬品のSanofiは予想以上の決算となり株価は2.5%上昇した

2024/10/29    火

米国市場では、メガキャップの四半期決算の前に、また、中東のミサイル攻撃でも石油施設が破壊されなかったことを受け、センチメントが改善し、株式市場は値を上げた。アップル、Meta、Alphabetなどが値上がり。また、小型株中心のRussell2000は1.6%値上がりし、主要指数を上回る上昇となった。原油価格が値下がりしたおかげで、エネルギーセクターは値下がり。ボーイングはストライキ対策として新株発行することになり株価は2.8%値を下げた。欧州市場でも、米国市場同様にエネルギーは値を下げたが、その他の多くのセクターで値を上げ、市場全体としては値上がり。原油価格の値下がりはルフトハンザやeasy Jetなどの航空株の値上がりにつながった。オランダのフィリップスは年間見通しを下方修正し、株価は17%軟化

2024/10/30    水

米国市場では、メガキャップの株式が堅調で市場をけん引。NASDAQは史上最高値を更新した。ただし、SP500は横ばいで、ダウは値下がり。フォードは年間の利益予想を下方修正し、株価は8%の下落。DR Hortonも2025年の売り上げ予想が市場の予想以下になる見通しで株価が7%下落。欧州市場では、大手企業の決算が芳しくなく市場は下落。BPは四半期利益がここ4年お家で最低となり株価は5%下落。スイスの製薬会社Novartisも売り上げが市場の予想以下となり株価は4%下落。またインプラント製造のStraumannも北米でのビジネスが低調で、株価は7.4%下落した。そのほか、ドイツのルフトハンザは四半期利益が低下したことを公表し、株価は5%下落

2024/10/31    木

米国市場では、AlphabetがAI関連の投資が実ったとして四半期決算で予想以上の利益を計上し株価が3%上昇したが、主要3指数はいずれも値下がり。AMDは四半期決算が予想以上であったが株価は9%下落。また、Super Micro Computerは、監査法人のEYが辞任することになり、株価は30%以上下落。健康保険のHumanaはメディケア・アドバンスによる契約が増加したことにより四半期決算で利益が予想を超えたために株価は3%以上上昇。欧州市場では、テクノロジーや鉱業関連の株価が下落し、市場全体も1か月来の安値となった。テクノロジー関連ではMelexis、Qorvo、AMDなどが予想を下回る市場予想をしたことからテクノロジー株は軟化。Anglo AmericanはM&A関連で株価が4%下落。そのほか、UBSグループも4.5%株価下落

2024/11/1    金

米国市場では、Metaとマイクロソフトが市場終了後決算を公表し、いずれも四半期決算は予想を上回ったが、AI関連のコストがかさむと見込まれ、株価はそれぞれ、4.1%、6%と下落。PCE(個人消費支出)は0.2%増と予想通りの水準となった。一方で、エネルギー関連のConocoPhillipsと公益のEntergyが株価上昇。欧州市場では、企業の決算が芳しくなく、また、米国の大統領選挙に対する懸念から株式市場は1%以上の大幅な下落となった。特に不動産セクターは4%以上の値下がり。米国のMetaとマイクロソフトの四半期決算が芳しくなかったことから、テクノロジーセクターは値下がり。ビールメーカーのInBevは売り上げ・利益ともに予想を下回り株価は6%下落。大手銀行のBNP Paribasは投資銀行部門が不調で株価は4.2%下落。


 

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10月第3週の市況

2024/10/14    月

米国市場では大手行の四半期決算が予想より堅調で、SP500とダウは史上最高値を更新。JPモルガンチェースは年間の利息収入予想を引き上げ、また、四半期決算の業績が予想以上であったことから4.4%株価上昇。ウェルズ・ファーゴも好決算となり株価は5.6%上昇。運用資産残高が上昇したブラックロックも3.6%株価上昇。午前中に公表された9月の生産者物価指数は予想外に前月から変化なしとなった。ロボットタクシーの詳細を明らかにできないでいるTeslaは8.8%の株価下落。欧州市場では、上海市場が予想外に値を下げたこと、中東の問題で原油価格が上昇したこと、米国の金利が緩和されるづけるのか警戒感があったことなどから当初は値を下げたが、最終的には株式市場は上昇。StellantisはCEOが2026年の初頭に辞任することを公表し、株価は2.8%値下がり。フォルクスワーゲンは第3四半期の出荷台数が減少し、ムーディーズが引き下げを行ったので株価は0.7%下落

2024/10/15    火

米国市場では、週末にかけて企業決算と経済統計の集中に向けて、株式市場はダウとSP500が史上最高値を更新。個別銘柄ではNvidiaが2.9%値を上げたほか、マイクロソフト、アップルも0.8%、1.2%と値を上げた。一方で原油価格が円を下げたことからエネルギー関連は値下がり。欧州市場では、方向性のない市場となったが、最終的には2週間来の高値となった。テクノロジー、防衛、公益といったセクターがそれぞれ1.2%値を上げ市場をけん引した。フィッチはフランスの格付けを“安定的”から”ネガティブ”に引き下げ、株式市場は軟調であった。週末に中国が景気刺激策を公表したが、LVMH、Kering、Hermesなどの中国関連株は値を下げた。英国では当局がオンラインカジノに対する課税を倍増することを検討していると報じられ、Flutter、Entain、Evokeといったカジノ関係の株式は6%以上値下がり

2024/10/16    水

欧州の半導体メーカーのASMLの芳しくない販売見通しが公表されテクノロジー関連にマイナスの影響を与えた。ゴールドマンサックス、シティ、バンク・オブ・アメリカなどの大手行の決算は予想以上に堅調であったが、ユナイテッドヘススやジョンソン&ジョンソンなどのヘルスケア関連の業績は投資家を失望させるものとなり、米国市場は全体として値を下げた。また、原油価格が値を下げたためにエネルギー関連も値下がり。欧州市場ではASMLの株価が15.6%下落し、原油価格が5%下落したために、エネルギー関連も3.3%値を下げた。市場は全体として下落。フランスでは9月のインフレが予想以上に下落した。スウェーデンのエリクソンは予想以上のコア利益を計上し、株価は10.8%上昇

2024/10/17    木

米国市場ではメガキャップが値を下げたが、小型株や金融株が値を上げたことにより、市場全体としては主要3指数ともに値を上げた。JPモルガンチェースなどが公表した高利益に連動する形でモルガン・スタンレーやFirst HorizonやU.S. Bancorpなどの地銀も好調な第3四半期の利益を公表し値上がり。メガキャップではNvidiaが値を上げたが、アップル、マイクロソフト、Metaなどが値下がり。欧州市場では、ASMLやLVMHなどの大手企業の業績が芳しくなく、市場全体も値下がり。ASMLは2025年の売り上げ予想ががっかりさせるもので株価は5.1%下落。また第3四半期の業績が芳しくなかったLVMHも株価が3.7%下落。Adidasは通年の売り上げ・利益予想を上方修正したが株価は6.3%下落した

2024/10/18    金

米国市場では公表された小売り統計が9月に0.4%上昇したことや、半導体メーカーのTSMCの第4四半期の業績予想がAI関連の需要に下支えされ堅調であったことから株式市場は上昇。ダウは直近5日で4日の史上最高値の更新となった。ただし、NASDAQは横ばいで、SP500は値下がり。10年物イールドは4%を超える水準で上昇していて、金利感応度の高い公益や不動産といったセクターは値下がり。また、最近値上がりが続いている銀行セクターも地銀株の値上がりにより上昇。欧州市場では予想通りECBが0.25%の利下げを行い、株式市場は上昇。フランス、イタリア、ドイツの株式指数は史上最高値を更新

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