10月第1週の市況

2024/9/30    月

米国では、個人消費が緩やかに上昇し、ミシガン大消費者信頼感指数は予想よりも高い数値になった。ダウは史上最高値を更新したが、NASDAQは値下がり、SP500もわずかにマイナスとなった。小型株中心のRussell2000は低金利への期待感から上昇。Ndidiaが2.8%値を下げたことからNASDAQは値下がり。FDAが統合失調症の薬を認可したBristol-Myers Squibbは1.6%株価上昇。コストコは第4四半期の売上が芳しくなく株価は1.8%下落。欧州市場では、化学や自動車部品といった中国関連のセクターがけん引して、株式市場は史上最高値を更新。LVMHなどの高級品株も値を上げた

2024/10/1    火

米国市場では、パウエルFRB議長が利下げに急がないとのコメントをしたことから市場は一時値を下げることがあったが、最終的にはSP500は幾分値を上げた。ダウとNASDAQも値上がり。自動車のStellantisは年間の利益予想を下方修正し株価は12%以上値下がり。DirecTVの株式の70%をTPGに売却すると公表したAT&Tは0.5%の値上がり。欧州市場でもStellantisのミラノ上場株が14%以上値を下げ、また、フォルクスワーゲンも金曜日に見通しを下方修正したが株価は4.3%下落。 REA Groupからの買収提案を拒否した英国のRightmoveは株価が7.7%下落

2024/10/2    水

イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことにより株式市場は軟化。NASDAQは1%以上値を下げた。ダウやSP500も値下がり。原油価格の値上がりにより、石油関連が値を上げ、エクソンモービルは2.3%上昇。また、防衛関連銘柄も値上がり。一方、航空株は値を下げ、デルタ航空は1.6%株安。ISM指数は47.2で、予想していた水準より低かった。欧州市場でも、イランの攻撃により軟化した。欧米市場でボラティリティ指数が上昇。欧州では個人・家庭用品や小売りなどが1.5%以上下落した。また、原油価格の上昇によりエネルギー関連株は上昇。ドイツのラインメタルやスウェーデンのSaabなど防衛関連は3%以上値を上げた

2024/10/3    木

米国市場では、テクノロジー株が値を上げたが、中東をめぐる情勢に神経質になっていることもあり、SP500はほぼ横ばいであった。ダウもNASDAQも横ばい。民間部門の雇用統計はADPは14.3万人の新規雇用を報告。第3四半期の出荷台数が予想を下回ったTeslaは3.5%株安に。通年の売り上げ予想を下方修正したNikeは6.8%値下がり。欧州市場でもエネルギー関連は値を上げたが、中東への懸念から市場は横ばい。前日に引き続き防衛関連が堅調で、ドイツのRheinmetall、英国のBAE Systemsが1%以上値を上げ、スウェーデンのSaabは2.5%値上がり。長期を中心にイールドが上昇し、そのため、公益株が値を下げた

2024/10/4    金

米国市場では翌日の労働統計の公表に関心が高まる一方で、イスラエルとイランの緊張が増していることから、主要3指数はいずれも値を下げた。個別銘柄ではジーンズメーカーのLevi StraussがDockersのブランドを売却する可能性を公表し、年間利益予想を下方修正したことから株価は7%以上下落。米当局からリコールが公表されたTeslaは3%株価下落。CEOが次世代のAI半導体に対する需要が極めて高いとコメントしたNvidiaは3%以上の株価上昇。欧州市場でも、中東の紛争が影響して株価下落。独仏の株価指数は1%以上値下がり。StellantisはCEOが来年の配当等の引き下げを示唆する発言をし、株価は4%値下がり。フランスの大手建設会社Bouyguesは2026年の予想を下方修正し、株価は4.8%下落

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9月第4週の市況

2024/9/23    月 

米国市場ではSP500とNASDAQは値を下げたが、ダウは幾分値を上げた。FeDexは四半期決算が予想以下になり、株価は15%下落。NikeはCEOが来月辞任し、後任に30年間同社に勤めるElliott Hill氏が後任になると公表し、株価は約7%上昇。業績が芳しくないインテルは、Qualcommが買収の意向を示し、インテル株は4%以上上昇。欧州市場では株価下落。デンマークの製薬会社Novo Nordiskは、肥満薬の効果が市場の予想以下であったことから、株価は5.4%下落。メルセデスベンツは通年の収益見通しを下方修正し株価は6.8%下落。そのほか、フォルクスワーゲンやForviaも、それぞれ、3.4%、8%下落。テクノロジー関連ではドイツのASMLがブローカーからの評価引き下げで株価は4.2%下落

2024/9/24    火

米国市場では、Fedの地区連銀の総裁たちが金利緩和のサイクルにコメントしたことに対するさらなる利下げへの期待感とPMI指数が8月からほぼ変わらず堅調であることが示されたことから株式市場は値を上げた。セクター別ではエネルギーが1.3%の上昇となったが、ヘルスケアは下落。Apollo Global Managementが出資を提案しているインテルは1%以上株価上昇。Teslaは4.7%株価が上昇したが、ブローカーが目標株価を引き上げたMetaは0.6%の上昇にとどまった。小型株中心のRussell2000は下落。欧州市場では、ECBがさらに金利を下げるとの見方から、株式市場は上昇。自動車や小売りが市場をけん引した。BNPパリバなどのフランスの大手銀行が値を下げたおかげで、銀行指数は1.8%の下落

2024/9/25    水

米国ではカンファレンスボード指数が予想外に下落したが、中国の景気刺激策がプラスに作用して、ダウとSP500は史上最高値を更新。素材関連株が市場をけん引。Freeport-McMoRanが7.9%、Southern Copperが7.3%など値を上げた。中国関連の米国上場株のAlibabaは7.9%、PDD Holdingsは11.8%と大きく値を上げた。メガキャップではNvidiaが値を上げたが、マイクロソフトは下落。欧州市場でも、中国の景気刺激策が好影響を与えて、高級品や自動車といった中国関連株が値を上げた。LVMHは3.2%、Richemontは4.1%の株高に

2024/9/26    木 

米国市場ではここ数日史上最高値を更新する展開であったが、この日は株式市場は軟化。CEOが自社株を売却したNvidiaは2%の株高。年次のイベントで最初のスマートグラスを取り上げたMetaは0.9%株価上昇。セクター別ではエネルギーが値を下げたが、テクノロジーが上昇。シティ、JPモルガン、バンクオブアメリカなどの大手銀行株が値下がり。欧州市場では、原油価格が下落したことと、ドイツのSAPが2.4%値を下げたことなどから、市場は幾分低下。SAPは米当局から価格維持の疑いで捜査を受けている。ノルウェイのエンジニア企業のValmetはブラジルでの10億ドルの案件を受注し、株価は11.7%上昇

2024/9/27    金

米国では週間の失業者数が予想以下であったこと、半導体メーカーのMicron TechnologyがAI関連の需要が伸びたために第1四半期の売上が予想を超え、株価は15.7%の上昇となった。これらを受けてSP500は史上最高値を更新し、ダウやNASDAQも値上がり。セクター別では素材が最も値を上げた。中国の景気刺激策を背景に銅価格が上昇し、Freeport-McMoRanやArcadiumが、それぞれ、7.5%と9.9%上昇。OPECの生産が増加する予想を受けてエネルギー関連の株価は下落。欧州市場でも中国の景気刺激策を背景に、中国関連株が値を上げ、市場全体も値上がり。LVMHやHermesはともに9%値を上げた。また、米国のMicronの株価上昇に連動してテクノロジー株も上昇

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