代理店の“ありがたいお節介”~その2

翌日、受診に行くと、前日の分と合わせて1万5千円ほど治療費がかかったふと思ったのは、傷害保険に加入していること。補償内容は全く覚えていなかった。それでも、FP仲間の代理店にお願いしていたこともあり、「保険金もらえる?」と聞いてみた。「もらえるよ」というメールがすぐに返ってきた。治療が終わったら請求しようということになったが、1週間後に抜糸に行ったら、なんとそれで治療は完了とのこと。衝撃は大きかったが、治療は救急を含めて3回で済んでしまった。

代理店の友人からは、「そういえば、昨年も骨折して通院してたよね」との指摘を受ける。併せて請求するから資料を準備するよう指示を受けた。事故が起こった日は覚えていないと伝えると、友人が私のSNSから骨折した直後の書き込みを見つけてくれた。そのおかげで、事故の発生日を特定できた。SNSが意外なところで役に立ったわけである。

代理店の友人の“ありがたいお節介”のおかげで受け取れる保険金は少し増えた。それでもこういった“ありがたいお節介”をしてくれる代理店で契約している人の数はきっと減っている銀行などの金融機関が代理店になっている場合には、保険金の支払いの部分でサポートを受けることができるのであろうか?私のケースの場合、事故を支払いの対象とする傷害保険であるため保険金が支払われるかどうかの見極めで問題になる場合は少ないだろうが、これが、特定の疾患だけを保障するような医療保険や高度障害保険金など、保険金の支払いの判断が微妙になるような場合に、保険代理店が保険契約者等に適切なアドバイスをできるかどうかは大切なポイントだと思う。

この記事は、週刊インシュアランスに掲載されたものを、出版社の許可を得て転載したものです。保険関係者に好評の生命保険統計号もこちらからご購入いただけます。

8月第3週の市況

2020/8/17    月

米国市場では材料の乏しい市場になった。市場はおおむね横ばい。小売販売高は上昇したが予想以下の水準。工場生産高は予想以上に上昇した。第4四半期に需要が回復すると見積もったApplied Materialは売り上げ予想が市場の予想を上回り3.9%の株高。ドイツのバイオテクノロジー企業Cure Vac BVがNASDAQに上場。欧州市場では、英国が新たに検疫の国を追加したことから旅行関連株が下落し、市場全体も下落。英国のTUI、EasyJet、IAGなどは7%前後の下落。フランスでもエールフランスKLMが5.9%の下落。欧州域内の第2四半期のGDPは史上最大の下落になったことが確認された。ドイツのコンテナ輸送のHapag Lloydは利益がほぼ倍増し株価は10.3%の上昇。ダイムラーは米国当局から30億ドルの査察の費用を求められ株価は1.3%下落

2020/8/18    火

米国ではダウは値を下げたが、SP500は史上最高値付近まで値を上げ、NASDAQは史上最高値を更新。Nvidiaは水曜日に決算を公表するが、アナリストが巣ごもり消費の恩恵を受けるとして予想株価を引き上げ、株価が6.7%上昇。Lowe’sやホームデポも同様の理由から2%以上株価が上昇。Rackspace TechnologyはAmazonが投資を行いと報じられ10%株価上昇。Principia BioPharmaはフランスのSanofiが37億ドルで買収すると報じられ株価が9.3%上昇。欧州市場では、中国の新たな景気刺激策に鉱業銘柄が反応して値を上げる。ただし、英国がフランスなどの渡航に対して検疫を行うようにしたことからIAGが5.3%値を下げ、インターコンチネンタルホテルズも2.4%値を下げた。EasyJetは英国の3つの拠点の閉鎖を公表し4.6%株価が下落。半導体やLVMHなどの高級品銘柄は株価上昇

2020/8/19    水

米国市場では景気刺激策がまとまっていないものの、Amazonやアップルにけん引されて市場は上昇。SP500は史上最高値を付ける。一方、決算で売り上げが好調であったHome Depotは売り上げがピークになったと見込まれ株価は1.1%下落。オンラインでの販売は堅調だったウォルマートも0.9%価格は下落。住宅の新規着工は7月にここ4年で最大の伸びとなった。欧州市場では、米中の緊張の高まりを受けて銀行やエネルギー関連を中心に値を下げる。英国のBHPは年間の利益が4%減となり、市場の予想より悪かったことから2.6%の株安になり、デンマークの宝飾品Pandraは売り上げが5分の1程度に落ち込み7.5%の株安。英国のMark&Spencerは7000人の人員削減印踏み切り、株価は4.9%の下落

2020/8/20    木

米国市場では、Fedが議事録を公開し、コロナウィルスによる不況からの脱出の道のりが厳しい見通しを示す。米国では3つの主要株式指数ともに下落。アップルは時価総額が初めて2兆ドルを超える企業になった。欧州市場では、前日の米国市場の好調さを受けて株価は上昇。英国では海外からの渡航者の隔離期間が短縮され、IAGが7.6%、easyJetが3.3%など航空関連株が上昇。デンマークの海運会社のMaserskは通年の収益予想を上方修正し5.0%株価上昇。ドイツの公益銘柄のRWEはNordexのプロジェクト買収のために新株を発行して株価は4.6%下落

2020/8/21    金

米国市場では、アップル、マイクロソフト、Amazonなどの大手銘柄が上昇し、テクノロジー株中心のNASDAQは史上最高値を更新。ダウもSP500も上昇したが、新規失業保険申請者数は再び100万人を突破。フィラデルフィアのビジネス指数も予想外に下落。インテルは100憶ドルの自社株買いを公表し1.7%株価上昇。L Brandsは四半期で増益となり株価が3.8%上昇。欧州市場では、前日のFedの暗い経済見通しが影響して下落。景気に感応度の高い、鉱業、銀行、自動車などが下落。アントファガスタは四半期のコア利益が22.4%下落し、株価も5.6%下落。インターコンチネンタルホテルズとフランスのAccorは仏紙に合併を報じられ、株価が上昇

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