8月第1週の市況

2019/7/29    月

米国ではテクノロジー株がけん引して主要株価指数は軒並み上昇。SP500とNASDAQは史上最高値を更新。第2四半期のGDP成長は年率2.1%と予想を上回った。アルファベットやTwitterは8%以上の大幅な上昇。スターバックスも同一店舗の売り上げが上昇し株価も8.9%と大きく上昇。欧州市場ではテレコムやメディア関連がけん引して市場が上昇。ボーダフォンは欧州に分社化の計画を公表し10.6%値を上げ、テレコムイタリアは、ボーダフォンが5G回線の立ち上げに参加することから4.1%上昇。その他、Nestleも2%値を上げた

2019/7/30    火

米国市場では今週のFOMCと上海で行われている米中協議の結果待ちの様相でSP500とNASDAQは値下がり。ジェネリック薬品のMylan NVはファイザーの一部と合併すると公表しMylan NVは12.6%の値上がり。ファイザーは3.8%の値下がり。スターバックスはJPモルガンが格下げを行ったことから1.1%値を下げる。欧州市場ではM&A関連が市場を引き上げた。ロンドン証券取引所は金融データのRefintivを買収すると公表し14.6%値上がり。JustEatは、ライバルのTakeaway.comを82億ポンドで買収すると公表し25.3%値を上げた

2019/7/31    水

米国市場では米中協議に対してトランプ大統領が、中国がこのまま事態を推移するのを見守る態度を許容しないと発言し、テクノロジー、一般消費財の株価の下げ圧力となった。市場全体も軟調。個別銘柄では、アップルやP&Gが予想を超える四半期決算となったことから上昇。クレジットカード会社のCapital One Financial Groupは1億人以上の情報漏洩があり、株価は5.9%下落。昨日、部門の子会社化を公表したファイザーは6.4%の値下がり。欧州市場でも株価下落。ドイツでは米国の貿易摩擦の影響を受けてBayerが3%値を下げ、減益となったルフトハンザが5.6%値を下げた。ドイツのGfKが公表する消費者信頼感指数も低下

2019/8/1    木

米国では、予想とおりFedが0.25%の利下げを表明したが、パウエル議長は一連の利下げではなく、調整的な利下げと表現し、市場は落胆しSP500は5月以降で最大の下げとなった。シカゴ地区の製造業指数は7月2ヵ月連続の低下となり、また、労働コストも1.5年ぶりの緩やかな上昇になった。イールドは上昇し、米ドルも上昇。ユーロと円は軟化。欧州市場では、Fedの会合前であったが、BNPパリバ、クレディスイスが好決算で3%以上値を上げたが、英国のロイズは利益が予想を下回り3.9%の下落。市場全体は横ばい

2019/8/2    金

トランプ大統領が中国からの輸入品について、追加で3千億ドル分について10%の関税を課するとツイートしたことから米国市場は軟化。債券価格が上昇しイールドは低下。VIX指数も6月4日以来の高水準に達した。ISM製造業指数は、7月、過去3年間で最低の伸びとなる。個別企業では、ケロッグやYum Brand Incなどが好決算を公表し値を上げたが、市場全体では軟化。欧州市場では、ロンドン証券取引所が金融データのRefinitivを270億ドルで買収し、株価が6.5%上昇。その他、バークレイ、スタンダード・チャタード、ソシエテ・ジェネラルなどの銀行が好決算となり株価を押し上げた

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況