10月第2週の市況

2024/10/7    月

米国では労働統計が公表されここ半年で最高の雇用増となり、失業率も4.1%に低下した。景気の懸念が払しょくされたと受け、株式市場はダウが史上最高値を更新し、NASDAQも1%以上値上がり。小型株中心のRussell2000も1.5%上昇。セクター別では金融が1.6%値を上げた。Spirit Airlinesは債券保有者と倒産について話し合いを持ったことから、株価は24.6%下落。ほかの航空各社は値を上げ、ユナイテッド航空が6.5%、フロンティアグループが16.4%値を上げた。電気自動車のRivianは通年の生産予想を下方修正し、株価が3.2%下落。欧州市場でも米国の雇用統計が堅調であったことを受けて、株式市場は銀行株が主導する展開となり値上がり。EUは中国産電気自動車に報復関税をかけることになる見通しで、自動車関連株は1.6%上昇

2024/10/8    火

米国市場では、Fedの利下げへの期待感が後退したことと中東での紛争への懸念からイールドが上昇し、株式市場は主要3指数ともに値下がり。ファイザーはアクティベストが10億ドルの投資をしたことが判明し株価は2.4%上昇。インフレによって利益率が低下するとみなされブローカーが格下げしたHershey Coは2%値下がり。Amazonもブローカーの格下げにより3%以上値下がり。欧州市場では銀行株が値を上げたものの、不動産や公益といった金利感応度の高いセクターが値下がりし、全体ではわずかに値を上げた。工業受注が8月に予想外に低下し、経済相が2024年にマイナス成長になる見通しを公表したドイツでは、株式指数もわずかに低下

2024/10/9    水

米国市場では、NvidiaやAlphabetsといったテクノロジー関連がけん引して市場は上昇。NASDAQは1.4%の値上がり。ホンハイのCEOはNvidiaの新しい半導体に強化された自社のサービスの需要が堅調とコメントし、Nvidia株は4%上昇。Alphabetは米国裁判所から注文を受け株価は0.8%値を上げた。第3四半期の売り上げは予想を下回ったが、利益は予想を超えたPepsiCoは1.9%株高。欧州市場では、LVMH,Kering、バーバーリー、エルメスといった中国関連株は0.6~4.5%値を下げた。中国の景気刺激策が景気浮上につながるのか疑念がもたれ、銅や鉄鉱石の価格が下落し、鉱業株が値下がり。また、中国が報復関税を課したためRemy Cointreauなどのスピリッツメーカー株は値下がり

2024/10/10    木

米国では、木曜日の消費者物価指数の公表に注目が集まっている。株式主要3指数はいずれも上昇。労働者のストライキが続いているボーイングは株価が3%以上下落。Alphabetは司法省が制裁を検討していることが報じられ株価は2%下落。欧州市場では、自動車関連がけん引して市場は上昇。ドイツの自動車部品メーカーContinentalは第3四半期の利益率が改善すると報告し、株価は7.2%上昇。オランダの銀行INGはブローカーの評価ア引き下げにより株価は2.5%下落。中国財務省が土曜日に開くカンファレンスで公表される景気刺激策の詳細に注目が集まっている。ドイツのバッテリーメーカーVartaは、ポルシェが大型のリチウムイオンセルに投資することになり、Varta株は81%上昇

2024/10/11    金

米国では、消費者物価指数が公表されたが年率で2.4%(コアインフレは年率で3.3%)予想より少しインフレが高くなっていたこと受けて、主要3指数はいずれも値を下げた。フロリダにハリケーンが上陸したことを受けて原油先物が上昇。デルタ航空は四半期の予想売上が予想以下となり株価は1.3%下落。アメリカン航空も1.4%の値下がり。ファイザー首脳陣ははアクティベストからの提案に巻き込まれないことを公表し、株価は2.8%下落。欧州市場でも、米国のインフレ統計の公表を受けて、市場は下落。防衛、産業、テクノロジーなどのセクターでは1%以上の軟化。10年物ドイツ国債のイールドは低下したものの1か月来の高水準になっている。英国の製薬メーカーGSKは米国での訴訟が決着し、株価は3.2%上昇

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9月第3週の市況

2024/9/16    月

米国市場では、Fedの金利引き下げが0.25%より大きい0.5%になるとの期待が膨らみ、株式指数はいずれも上昇。特に小型株中心の、Rusell2000が値を上げた。アドビは第4四半期の利益を予想より下に見積もり、株価は8.5%下落。ボーイングは西海岸の工場でストライキが発生し株価は3.7%下落。中国のEコマース企業のPDD Holdingsはバイデン政権が、中国からの低価格帯の関税を見直すことを示したため株価が2.4%下落。UberはAlphabetのWaymoとテキサスなどで送迎サービスを拡大することを公表し、Uberは5%、Alphabetは2%株価上昇。欧州市場でも株価は値を上げた。ドイツのSiemens EnergyとSAPが堅調であったことからドイツの株式指数DAXは全体よりも大きく値を上げた。フランスではインフレが対前年比2.2%増とほぼ予想の水準。中国の景気刺激への期待感から銅価格が上昇し、鉱業株が上昇

2024/9/17    火

米国市場ではSP500は何とか値を上げたが、NASDAQはテクノロジー株が軟化して指数も下落。アップルは最新版のiPhone16の需要が予想以下であると報じられ株価は2.8%下落。そのほかNvidia、Broadcom、Micron Tecも値を下げた。一方で金融やエネルギーといったセクターは上昇。国防省の半導体製造に有資格と認められたインテルは6.3%株価上昇。ストライキが4日連続となったボーイングは0.8%値下がり。欧州市場でもテクノロジー関連が大きく値を下げ市場全体も値下がり。一方、H&Mが3.1%の株高になったことから、小売セクターは上昇

2024/9/18    水

米国市場では当初値を上げたが、最終的にはFedの政策会合前にほぼ前日並みの株式市場となった。8月の小売販売は予想外に上昇した。四半期の配当を10%まで引き上げ、自社株買いプランを公表したマイクロソフトは0.9%株価上昇。原油価格が値上がりしたことによりエネルギーセクターは上昇。Amazonとインテルは独自のクラウドコンプーター向けのAI半導体を開発することで合意し、Amazonは1%、インテルは2.7%株価上昇。欧州市場では株価が上昇し、特に、スペイン市場ではここ9年来で最高の水準にまで上昇。小売りのKingfisherは年間利益予想の下方を引き上げたことから、株価は6.1%上昇。ライアンエアーはCEOが堅調な業績についてコメントしたことから株価は6.1%値上がり

2024/9/19    木

米国ではFedが0.5%の利下げとより大きな利下げとなった。株式市場では幾分値を下げる。金利低下で恩恵を受ける割合の高い小型株の指数Russell2000はわずかに値を上げる。Intuitive MachinesはNASAから48億ドルのナビゲーションサービスを受注し、株価は38.3%上昇。欧州市場ではFedの金利決定の前にリスク回避の傾向が強く株価は下落。Campariは就任したばかりのCEOが突然辞任し株価は7.5%下落。自社の糖尿病薬が米国での価格引き下げに対象になっていると報じられたNovo Nordiskは株価が2.4%下落。ドイツの化学会社BASFは農業化学部門をIPOすると報じられ、株価は2.4%上昇

2024/9/20    金

米国市場では、Fedの金利引き下げから、Teslaが7%、AppleとMetaが4%以上、Nvidiaも4%株高となり、SP500は史上最高値を更新した。NASDAQは2.5%と大きく値を上げ、ダウも値を上げた。Fedの利下げを受けて大手行はプライムレートをすぐに引き下げたが、銀行株指数は2.5%の上昇となった。欧州市場でも米国の金利引き下げに連動して株式市場は上昇。ドイツの株式指数DAXは1.6%上昇し史上最高の終値となった。テクノロジー株が3.5%の上昇となったが、公益やテレコムといったセクターは値下がり。イングランド銀行は金利を5.0%で維持する決定を行ったが、ポンドは0.5%ドルに対して高くなり、株式指数のFTSEも0.9%株高になった

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