1月第4週の市況

2019/1/21    月

中国が米国からの輸入を増加させ、2024年までに米中貿易の黒字をゼロにすると提案したと報じられ欧米市場は問題解決の期待感から上昇した。米国市場では産業株、半導体、テクノロジー関連などの中国関連株が上昇。T個別銘柄では油田開発のSchlumbergerが予想以上の収入を上げ8.1%の上昇。Netfliexは第1四半期の収益が予想を下回る見込みで4%値下がり。欧州市場でも米中問題の解決への期待感から、自動車、産業、テクノロジー関連が上昇。中国との関係の強いドイツのDAXは2.6%上昇。個別銘柄では、Telecom Italiaが減益となり7.2%値下がり

2019/1/22    火

米国市場はキング牧師の祝日で閉場。欧州では中国の第4四半期のGDP成長率が対前年同期比で6.4%増と減速したことにより、株式市場や原油価格は低迷。ドイツのDAXは0.6%の下落。個別銘柄ではドイツの化学銘柄Henkelが減益により10%近く下落。メイ首相がBrexitについて柔軟な姿勢を示したことから、英ポンドは上昇。英国株式のFTSEはほぼ横ばいとなった。

2019/1/23    水

米国市場では、IMFによる経済成長見通し、特に、中国の成長見通しが28年ぶりの低水準となったこと、トランプ政権は否定したが、フィナンシャルタイムズ紙が米国が中国との交渉を中止したと報じたことなどが影響して株式市場は低迷。半導体の指数であるフィラデルフィア半導体指数は3%近く下落。いわゆるFAANG株式も1.6%から4.1%の低下。また、IMFの経済見通しの公表により原油価格が下落し、需要低迷の先行き感からHalliburtonが3.1%下落。欧州市場では、UBSを筆頭に、HSBC、BNPパリバ、サンタンデールなど大手銀行が値を下げ、市場全体も値下がり

2019/1/24    木

欧米市場で様相が異なったが、その理由は個別株式。米国市場では、IBM、プロクター&ギャンブル、ユナイテッドテクノロジーなどが好決算で株価上昇。Comcastは好決算で10%の増配を決め株価上昇。ただし、米中関係の進展が見られず、政府機関の閉鎖も続いていることから上値には重い。欧州市場では個別銘柄が不振で市場も下落。英国の銀行Metro Bankはモーゲージ関連が足を引っ張り株価が4割近く下落。テクノロジー関連のASMLは需要減から第1四半期の売り上げ見通しが芳しくなく約5%値を下げる

2019/1/25    金

欧米市場でテクノロジー株が上昇。米国市場では、世界経済の減速と米中の貿易問題の影響でダウは値を下げたが、半導体メーカーが予想を上回る業績を公表しNASDAQは上昇。アメリカン航空などの航空銘柄も好決算を背景に株価上昇。欧州市場では、ECBのドラギ総裁が、米中の貿易問題からBrexitまでが影響を与えて域内の経済成長の鈍化をコメントして市場は値を下げたが、その後、STMicroが下半期の利益予想を上方修正して株価が10%上昇。その他、AMSやInfinionなどのテクノロジー関連も4~7%程度の上昇となり、市場全体でもわずかに上昇

過去の市況を確認しよう!!

1か月前の市況 1年前の市況