12月第4週の市況

2018/12/17    月

米国市場では小売販売が予想とおりの水準であったが、Amazonが4%値を下げ、テクノロジー株もアップルが3.2%値を下げるなど大きく値下がり。ジョンソン&ジョンソンはベビーパウダーにアスベストが含まれていることが報じられ10%値を下げた。欧州市場でも株価は下落。中国の11月の小売り統計が2003年以来最低の水準であったことが影響。ECBが経済成長とインフレの予想を下方修正したことも影響

2018/12/18    火

米国ではFedが利上げをするとみられるがどのような動きになるのか不透明感が残り主要3株式指数はともに2%以上の下落。不動産業界の信頼感指数もここ3年半の中で最低となり、Amazonが4.5%値を下げ一般消費財セクターが下落。オバマケアが憲法違反との決定が連邦裁判所でなされ、United Healthcaeが2.6%の下落。アスベスト問題でJ&Jは2.9%の続落。Twitterは中国とサウジアラビアからの不正アクセスを発表し6.8%の下落。欧州市場では、英国のオンライン小売のASOSが11月の業績が悪化したことをうけ業績予想の下方修正。同株が37.5%値を下げたほか、競合相手のZalandoなども大きく下落

2018/12/19    水

米国市場では新規住宅着工数が上昇した、ムニューシン財務長官が1月には米中で貿易に関して交渉が行われるだろうとコメント。市場は水曜日のFedの政策会合の結果を注視。消費財やテクノロジー株は上昇したが、原油価格が下落してエネルギー関連が軟調。総じて、市場は横ばい。米国債と日本円は安全資産の観点から買われる。欧州市場でも原油価格が下落して、トタル、BPなどの石油関連が2%以上値を下げる。ドイッチェテレコムは子会社のT-MobileがSprintとの合併を認可されたことで株価上昇

2018/12/20    木

米国では、Fedが予想とおりに金利を引き上げ。25bps引き上げて金利は2.25-2.5%になった。同時に、経済成長予想を引き下げ。予想とおり、2019年の利上げの回数を3回から2回に引き下げたが、パウエル議長のコメントは予想していたよりタカ派的なものになった。SP500はFedの発表により1%以上値を下げ、米国のイールドと米ドルは下落。欧州市場では、Fedの金利引き上げ公表前で、ハト派的なスタンスに切り替わることを期待して値上がり。EUとの間で予算について合意ができたイタリアでは銀行が値上がり。

2018/12/21    金

米国市場では、Fedが今後2年間で予想以上に金利を引き上げ、BSを縮小させる方針であること、トランプ大統領が連邦政府を一時的に閉鎖させるといっていることなどが懸念材料となり、市場はテクノロジー、一般消費関連の銘柄を中心に値下がり。NASDAQは8月下旬比で20%以上の下落となった。欧州市場でもFedの景気見通しの下方修正に対して落胆が広がり市場は軟化。ドイツのDAXは年初来で18%、イギリスのFTSEは13%の値下がりになっている

 

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