ファンドの特徴
このファンドは、いちよしアセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、いちよしアセットマネジメント自身が運用するマザーファンド(日本好配当株マザーファンド・いちよしJリートマザーファンド)に投資する仕組みです。
このファンドの、目標配分比率は株式70%、Jリート30%となっています。株式への投資割合は±20%の範囲で見直しされます。9月末時点の実際のアロケーションも目標配分比率から大きく外れていません。新NISAの成長投資枠の投資対象ファンドとして届けられています。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、8.4%、14.1%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスクは同程度、リターンは上回っています。TOPIXとの相関係数は0.88です。相関係数が高いのはポートフォリオの構成から考えると納得できます。しんきんアセットマネジメントが運用するしんきん3資産ファンド(毎月決算型)【新NISAの成長投資枠の投資対象ファンドに届けられていません】とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが上回っています。
ポートフォリオ
2023年9月末時点のポートフォリオは、株式71.1%、Jリート28.9%になっています
運用体制
アクティブ/パッシブ
アクティブ運用
販売会社
いちよし証券
資産残高の推移
ファンドは2017年2月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、2017年8月には、約75億円まで積み上がりましたが、その後、減少に転じました。2022年8月ごろから再び資産の増加に転じ、2023年10月末時点で、約200億円の純資産残高になっています
購入時手数料等
いちよし証券(5,000万円未満 2.7%/5,000万円以上1億円未満 1.62%/1億円以上 1.08%)
信託財産留保額
信託報酬
年1.364%
収益分配金
直近1年の配当は、1万口当たり130円(2022年12月)、100円(2023年3月)、1,300円(2023年6月)、100円(2023年9月)であり、設定来の配当の通算額は4,150円
このファンドに対するコメント
このファンドの魅力は配当でしょう。日本株式のマザーファンドでは、「高水準のインカムゲインの獲得を目指します」と謳われており、REITはそもそも投資家に収益を分配するためのスキームです。その結果、このファンドの収益分配金が高くなることは(目論見書には明示されていませんが)自明ということなのでしょう。直近1年の分配金額が1,630円(1万口当たり)になっています。
基準価額は10,000円前後で推移していますので、単純な計算をすると16%というような分配金比率が計算されますが、月次レポートにも書いてあるように、ファンドの予想配当利回りは3.64%程度です。おそらく、ファンドの繰越利益等が取り崩されて大きな収益分配金が実現されたのでしょう。このファンドに投資しているみなさまは、元本払戻金が発生していないかチェックするとよいでしょう。元本払戻金とは、名前のとおり投資した元本がそのまま返却されたお金です。
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