ファンドの特徴
このファンドは、東京海上アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、東京海上アセットマネジメント株式会社が運用する親ファンド(日本債券、日本株式、日本REIT)に投資する仕組みです。
基本配分比率は、日本債券に70%、日本株式に15%、日本REITに15%投資するものです。一方、このファンドは目標とするリスクが3%程度となっています。もしリスクがそれ以上に増加しそうなときには、株式とREITの資産配分比率をそれぞれ引き下げ、その引き下げた部分は短期金融資産等により運用します。
年1回収益分配金が支払われる仕組みですが、設定来収益分配金が支払われた実績はありません。
NISAではつみたて枠の対象ファンドではありませんが、成長枠の投資対象になっています。
運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、-1.16%、3.87%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較すると、リスク・リターンともに下回っています。TOPIXとの相関係数は0.59です。同じく三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用する「トレンド・アロケーション・オープン」とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンド下回っています。
ポートフォリオ
日本債券70%、日本株式15%、日本REIT15%(基本配分比率)
運用体制
アクティブ/パッシブ
アセットアロケーション:アクティブ運用
アセットクラス内:パアクティブ運用
販売会社
みずほ銀行、荘内銀行、三菱UFJ銀行、野村證券、楽天証券、SBI証券 |
資産残高の推移
ファンドは2014年11月に設定。設定以後、ファンドの純資産残高は、2020年2月まで右肩上がりで上昇しましたが、その後、減少に転じています。2024年4月末時点で、約1474億円の純資産残高になっています
購入時最大手数料等
最大1.65%(みずほ銀行、荘内銀行 1.65%、三菱UFJ銀行、野村證券 1.1%、楽天証券、SBI証券 0%)
信託財産留保額
信託報酬
年0.924%
収益分配金
2014年のファンド設定以来、収益分配金が支払われた実績はありません
このファンドに対するコメント
このファンドのアピールポイントは、『リスクを年率3%程度に抑えます』というものでしょう。リスクを抑える手段は、ポートフォリオの中のリスク性資産(株式とREIT)の比率を抑えるというものです。為替リスクを全くとっていないことも、リスクを抑えるための手段になっています。
マイナスのポイントは、現在の市場環境がここ数年右肩上がりで上昇していることです。特に、市場が大きく振れながら(リスクが高い状態で)値を上げているような場合に、競合ファンドよりパフォーマンスが劣後することが考えられます。また、日本を除く市場が堅調で、日本市場を凌駕している場合、ほかのファンドとの比較で見劣りしてしまいます。NISAでは、つみたて投資枠の対象ではありませんが、成長投資枠の対象です。
あまり投資経験がない中で投資を行い、リスクを抑えたいという投資家には向いているファンドだと思います。