5月第1週の市況

2019/4/29    月

米国のGDPが予想以上に上昇したことが欧米市場にプラスの影響を与えた。米国では昨日市場終了後に決算を公表したAmazonが2.5%値を上げ、一般消費財セクターも上昇。フォードは予想以上の好決算となり10%以上値を上げる。一方で、トランプ大統領がOPECに増産の圧力をかけ、原油価格は下落し、エネルギー関連は下落。エネルギーのウェイトの高い英国のFTSEも下落。欧州市場では全体としては米国のGDPにけん引されて上昇。銀行セクターはまちまちで、RBS、ドイチェバンクは値を下げ、HSBC、スタンダードチャタード、コメルツバンクなどは値を上げた。日産との合併が話題になっているルノーは株価上昇

2019/4/30    火

米国ではSP500が日中最高値を更新。3月の消費者支出が8年半ぶりに大きく上昇したこととインフレが良性であることが市場に好感された。また、ムニューシン財務長官はTVのインタビューに対して、次回の米中協議で合意に達するとの見通しを示す。市場終了後には、アルファベットが決算を公表し、収益が予想を下回ったことから7.2%値を下げた。欧州では、スペインの選挙で与党が勝利したことからサンタンデール銀行が値を上げたほか、HSBCやBNPパリバといった大手行も値を上げた。フランスの製薬会社サノフィは、欧米当局からコレステロールと糖尿病の薬についてよい評価をもらい値を上げた。

2019/5/1    水

米国市場では昨日決算を公表したGoogleの親会社アルファベットが7.2%と大きく値を下げ、また、アップルも通常市場では値を下げたためにNASDAQは値下がり。ただし、ファイザーなどの製薬株やGEなどが好決算で株価を上昇させたためにSP500は値上がりする市場となった。欧州市場でも銀行関連が値を下げ、一方で、石油関連が値を上げ、市場は全体としては横ばい。銀行ではマネーロンダリングが業績に響いたDanske Bankが値を下げ、昨日、値を上げたスペインのサンタンデール銀行も値を下げる。スタンダードチャタード銀行は自社株買いを公表し値上がり。アップルのサプライヤーAMSは第2四半期の業績が好転すると見通し、株価が20%以上上昇

2019/5/2    木

メーデーのため欧州大陸市場と中国市場は休日。米国では、パウエルFRB議長が、”インフレの鎮静化は一時的”と述べ、2019年の後半での利下げ観測を否定した。そのため市場は値下がり。アップルは四半期決算を発表しiPhoneの収益は下落したが、利益は予想を超える水準となり株価は4.9%上昇。英国では、薄商いの中、FTSEは0.4%の値下がり

2019/5/3    金

米国で原油供給過剰の懸念から原油価格が下落し、米国市場はエネルギー関連銘柄の下落の影響で値を下げた。Qualcommは5Gネットワーク構築に関連するとして値を上げたほか、半導体関連が値を上げた。個別銘柄では、デュポンやケロッグがコア利益の減少により値を下げた。欧州市場でも原油価格の下落が資源関連の銘柄につながり、SAPはソフトウェアの脆弱性を公表して値下がり。フォルクスワーゲンやバイエルは値を上げた。

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4月第4週の市況

2019/4/22    月

欧米市場はGood Fridayで休場

2019/4/23    火

米国市場では、週の後半に予定されているFB、Amazon、ボーイングなどの四半期決算の公表前で市場は様子見でほぼ横ばい。イランに対する米国の石油禁輸の制裁が強化され原油価格が高騰し、エネルギー関連が上昇。個別銘柄では医療用ロボットのIntuitive Sergicalが四半期決算が予想以下となり7%の値下がり。欧州市場はイースターでお休み

2019/4/24    水

米国市場では、Fedの緩和的な政策、米中貿易協議の見通しが明るいこと、企業決算が予想以上に好調なことから、SP500とNASDAQは終値での史上最高値を更新。決算発表前のAmazonは2.2%値を上げ、最近値を下げていたヘルスケア関連もリバウンド。TwitterやHasbroは予想を超える決算となり上昇。欧州市場でも原油価格の値上がりから英国のFTSEが上昇し、DAX、CAC40も値を上げる。エアバスは史上最高値を更新し、Nestleも1.4%値を上げる

2019/4/25    木

米国市場ではエネルギー関連が軟調で市場は下落。午前中に史上最高値を付けたNASDAQも下落したが、eBayが予想を超える決算を公表し値を上げたほか、市場終了後、マイクロソフトとFacebookがともに決算を公表し、それぞれ、3%、5%程度値を上げた。テキサスインスツルメンツも好決算を公表し1.8%株価上昇。キャタピラーの決算は、アジア太平洋地区の売り上げが芳しくなく株価は3%下落。欧州市場ではSAPに対してアクティビスト投資家が13.5億ドルの投資を行ったことが公表され同株は12.6%値を上げ史上最高値を更新。ただし、ロンドンのFTSEはBPやロイヤル・ダッチ・シェルが値を下げたことから値下がり

2019/4/26    金

米国ではFacebookとマイクロソフトが好決算で値を上げたが、3MやUPSなどの工業株や売り上げが予想を下回ったインテルなどが値を下げ全体としても値を下げた。アマゾンは市場終了後好決算を発表し、1.7%値上がり。欧州市場では、Nokiaが予想を下回る決算となり9%値を下げたほか、ドイツの景況感指数であるIfoが4月に低下したことから欧州経済に対する不安が上昇し、市場全体も値下がり。英国では、ウォルマートの子会社AsdaによるSainsburyの買収が当局により否認される

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