12月第3週の市況

2021/12/13    月

米国では、消費者物価指数が年率で6.8%増と39年で最大の上昇となったが、市場はインフレを織り込み済みでSP500は最高値を更新。11のセクターはすべて上昇したが、テクノロジー株と生活必需品株が上昇。オラクルは第3四半期の見通しを上方修正し株価は15.6%上昇。Broadcommは100億ドルの自社株買いを公表し8.3%株価上昇。欧州市場ではオミクロン株への懸念から市場は下落。米国で消費者物価指数が上昇し、米国の金融政策の不透明感が緩和されなかったことも要因。ダイムラーは子会社化したダイムラー・トラックがフランクフルト市場に上場し、ダイムラー株は2.9%上昇。EU当局がギグワーカーのルールを決めたことから、食品配送のDeliveroo、Just Eat Takeawayは収益が下落するとみられ、それぞれ、2.4%と3.2%値を下げた

2021/12/14    火

米国市場では、オミクロン株への懸念から市場は下落。日用必需品、公益、不動産といったディフェンシブなセクターのみ上昇。クルーズ運航のカーニバルは6.9%の値下がり、SP500のエアライン指数は4.6%の下落。ファイザーはArenaを67億ドルで買収することになり株価は5.3%上昇。Arena株は83.3%上昇。欧州市場では、オミクロン株のリスクから旅行関連は2.6%下落。原油価格の値下がりから、BP、RDSはそれぞれ、2.7%と2.2%下落

2021/12/15    水

米国市場では、生産者物価指数が予想以上に上昇し、Fedが債券購入プログラムを予想より早く終了させるとの見方から市場は下落。マイクロソフト、Adobe,Salesforce.com,アルファベットなどが下落。Beyond Meat Incはブローカーの評価が上昇し株価上昇。欧州市場では、当初は値を上げたがその後値下がり。Vifor Pharmaが12.6%値下がりしたことにより、ヘルスケアセクターも下落。Ifoは2022年のドイツの経済成長予想を引き下げ。UnicreditはHSBCが評価を上げたために4.6%株価上昇

2021/12/16    木

Fedが3月で債券購入プログラムを終了させると決定し市場は大きく上昇。テクノロジーとヘルスケアセクターが大きく上昇した。11月の個人販売は予想以下の伸びとなった。アップルとNvidiaが大きく上昇。欧州市場では、テクノロジーが1.3%、ヘルスケアが1.1%と値を上げた市場全体も上昇。Zaraの親会社のInditexが予想を下回る決算を公表したことや原油価格の値下がりが上昇を限定的なものにした。英国の消費者物価指数は対前年同月比で5.1%と10年以上の中で最大の上昇となった

2021/12/17    金

米国市場では、Fedが緩和政策からの脱却を早めることを決め、Nvidia,アップル、マイクロソフト、アマゾン、Teslaなどの株式が軒並み下落し、NASDAQとSP500は下落。ダウはほぼ横ばい。11月の米国の工場生産は約3年来で最大の上昇となった。住宅建築のLennarは利益が予想以下となったことから株価下落。欧州市場では、ECBが緩和策の抑制をわずかに抑えたことから株価上昇。ユーロ圏のビジネス成長は予想以上の上昇になった。一方、イングランド銀行は政策金利を0.1%から0.25%に引き上げた。そのため、HSBC,Barclays,Lyoldsなどが3.2%~4.6%値を上げた。原油価格や金属価格が上昇したことから、エネルギー株や鉱業株が上昇

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12月第2週の市況

2021/12/6    月

米国市場では、労働省が公表した雇用統計で、労非農業新規就数が予想以下となった一方、失業率は4.2%と2020年2月以来の低水準となった。11月のISMサービス指数は史上最高の水準となった。市場ではFedのテーパリングを遅らせる容認にはならないとみなされ、NASDAQを中心に株価は値下がり。市場の不安感を示すVIX指数は1月以来の高水準となっている。一方、日用品、公益、ヘルスケアなどのディフェンシブなセクターは値上がり。電子署名のDocuSignは第4四半期の収益を下方修正し株価は42%値下がり。欧州市場でも、米国でのテクノロジー株の値下がりを受けて、市場は下落。IHSのビジネス指数は11月に上昇したが、先行きは明るくない。銅価格と鉄鉱石価格が下落したことにより、基礎資源のセクターは2.5%の値下がり。UAEとフランスが戦闘機のラファールを80機契約したことから、フランスの航空会社Dassault Aviationは6.5%株価上昇

2021/12/7    火

米国市場ではオミクロン株への警戒が緩和し、銀行やエネルギーといった経済にリンクした株式が2%以上上昇し値を上げた。テクノロジー株は、英国のARMを買収に対して懸念があるNividiaが値を下げたことから、NASDAQの上昇は限定的なものとなった。ハネウェル、シェブロン、GS、3Mなどが1.9%~3.5%の上昇。Kohl’sはヘッジファンドが会社を売却するかイーコマース部門を分社化するかを検討していることがわかり、Kohl’sの株価は6.7%上昇。欧州市場では、オミクロン株の影響が限定的との見方から、旅行・レジャー関連が3.9%上昇。原油価格も上昇しエネルギー関連も値上がり。フランスのエアバスはSaudi Arabian Military Industriesと軍用機の合弁会社を設立することで合意。Just Eat Takeaway.comはブローカーからの評価が下がり4.5%の株安。Delivery HeroやDeliverooもEU当局の独立業務請負人に対するルール化の前に株価下落

2021/12/8    水

米国市場では、オミクロン株への不安が緩和され、テクノロジー関連が大きく上昇したことから主要指数はいずれも大幅に上昇。インテルは自動運転自動車のMobileyeを来年に上場させることを公表し株価上昇。Nvidia,Applied Material,NXPなども株価が上昇し、フィラデルフィア半導体指数は5%以上上昇することになった。欧州市場でもテクノロジー株にけん引されて市場は2.5%上昇。ドイツは自動車株がけん引して株式市場は3%上昇。中国が7金融緩和を行ったことから、銅価格や、鉄鉱石価格が上昇し、鉱業関連も値を上げる。フランスでは高級品ブランドがけん引して株式市場を2.9%引き上げ、ドイツではポルシェとPiech一族がフォルクスワーゲンの株式を売却することを検討していると報じられ、ポルシェもフォルクスワーゲンも8%以上株価上昇

2021/12/9    木

ファイザーとBioNTechは同社のワクチンがブースター接種で効果があると公表し、2022年3月には必要であれば更新したワクチンを出荷できるとコメント。米国市場は幾分上昇。Goodyearはドイッチェバンクの評価引き上げにより株価上昇。StanleyBlack & DeckerはスウェーデンのSecuritasが電子証券部門を買収するため株価上昇。欧州市場では2日間の上昇の後を受けて、値動きのあった市場となり、最終的には値下がりした。食品加工のHellofreshは2022年の利益予想を公表し10.9%株価下落。リサイクル会社のUmicore3か月で2回目の予想の下方修正を行い株価は9%下落

2021/12/10    金

米国市場では利益確定の動きと、金曜日の朝に公表される消費者物価指数を様子見する市場となり、株価は下落。薬販売のCVSが2021年の利益予想を上方修正し4.5%上昇。Teslaが6%と大きく下落。新規失業保険申請者数は4.3万人と52年間で最低の水準に下落。個人投資家に人気のあるGameStopは株式の取引状況について米当局から召喚を受け、株価が10%下落。欧州市場でも市場は下落。値がさ株のテクノロジー株が下落し、原油価格が下落したためエネルギー関連株も下落。IMFはパンデミックの収束には予想していたより多くのコストがかかると警告を発した。石油メジャーのBP、RDS、TotalEnergiesは0.6%~1.5%の下落。ドイッチェバンクについて米司法省がアセットマネジメントの内部統制についてうその説明をしたと述べたことが報じられ、株価は3.4%下落。イタリアのUniCreditは2024年に向けて平均で10%増益する見通しを公表し株価は10.8%上昇

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