1月第2週の市況

2022/1/10    月

米国では就労者数の増加が19.9万人と予想以下になったが、失業率は3.9%に下落。主要3指数は少しだけ値下がり。金利上昇の懸念から、テクノロジー株や一般消費財株は値下がりしたが、金融株は値上がり。”ミーム株”のGameStopは非代替性トークンは暗号資産のパートナーシップの市場部門を創設したことを公表し株価は3.6%上昇。Descoveryは、ブローカが評価を引き上げ株価は16.3%上昇。欧州市場では米国の弱い労働統計を受けて市場は下落。ドイッチェバンクは今期の収益性が目標に届くとの見解を示し、株価は2.7%上昇。STMicroelectoronicsは第4四半期の売り上げが10月末時点の予想を少し上回る結果となったことから株価は3.7%上昇

2022/1/11    火

米国ではゴールドマンサックスがFedは2022年に4回利上げすると予想。市場では、イールドが2年来の高水準になったことからテクノロジー株を中心に下落。アップル、マイクロソフト、Amazon、Meta Platformsなどが2.1%から4.4%の下落。セクター別では一般消費財、コミュニケーションサービスなどグロース株関連のセクターが大きく値下がり。一方、銀行株指数は史上最高値を更新した。欧州市場では、11月下旬以来の大きな下落となった。テクノロジー関連の下落とオミクロン株の拡散が原因。12月のEU圏のインフレは5%と史上最高の水準になった。Carigeはイタリア第5位の銀行のBPER BancaがライバルのCredit Agricole Italiaより条件のよい買収提案したことから、株価は1.0%上昇。フランスのテクノロジーコンサルティング会社Atosは収益悪化の予想で16.8%の値下がり

2022/1/12    水

米国ではFedのパウエル議長の証言がインフレの抑制が第一ではないとみなされ、金利に敏感なテクノロジー株が値上がりし、NASDAQを中心に値を上げた。前日9%以上値を上げたモデルナやファイザーとの共同開発会社であるBioNTechは、WHOがオミクロン株に既存のワクチンが効くのか検証が必要とコメントしたことから、値を下げた。欧州市場でも第4四半期の決算公表を前にテクノロジー株が値を上げて、市場全体も値を上げた。ドイツのDelivery Heroは2022年下半期に損益分岐になる見通しを公表し、株価が5.0%上昇。イタリアの銀行UnitCreditはロシアの銀行の買収に意欲があると報じられ1.1%値下がり

2022/1/13    木

米国ではここ10年間でインフレが最も進み、バリュー株が上昇し、グロース株が値を下げる展開となった。消費者物価指数は12月0.5%上昇し、対前年比では7.0%の上昇となった。イールドは下落。米国のFDAはBiogenが開発していたアデュカマヌブの使用を制限したことから同社株式は6.7%下落し、同様の開発をしていたEli Lillyも2.4%値を下げた。Teslaは3.9%値を上げ、マイクロソフトやAlphabetも1%以上値を上げた。欧州市場では中国の生産者物価の上昇が抑えられたことから商品関連の株式が上昇し、域内でのイールドの低下がテクノロジー株に恩恵をもたらした。ドイツのソフトウェア会社TeamViewerは上方修正した第4四半期の収益を公表し14.9%の値上がり。JustEat Takeaway.comは第4四半期の売り上げが14%増になったことを公表し株価は3.6%上昇

2022/1/14    金

米国市場では投資家が特にテクノロジー株について利益確定の動きを見せたことから、また、Fedの幹部が利上げに言及したことから市場は軟化。デルタ航空は、第4四半期の収益が予想を上回ったことから株価上昇。生産者物価指数は対前年比で9.7%増とほぼ予想通りの内容であった。欧州市場では、半導体の共有に明るい兆しが見え自動車やテクノロジー株が上昇したが、ディフェンシブな銘柄が下落し市場は横ばい。建設関連のGeberitは市場に不当免官があり2022年の予想を公表することができないとして、株価は4.1%下落。半導体最大手のTMSCは生産を引き上げる計画を公表。テクノロジー関連ではSTMicroelectronicsやInfineonが2%以上値を上げる

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