8月第3週の市況

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2018/8/13    月

米国との関係が悪化しているトルコのリラが大きく下落し欧米市場に大きな影響を与えた。米国ではシティが2.4%下落し、欧州ではスペインのBBVAが4.7%、イタリアのウニクレディが5.1%の下落。その他、米国では貿易依存銘柄の軟化が続いており、欧米市場でテクノロジー銘柄も軟調。欧米市場ともに市場は下落

2018/8/14    火

トルコリラの下落が銀行株を中心に欧米市場に悪影響。米国ではシティ、バンクオブアメリカ、ウェルズファーゴ、JPモルガンなどが値を大きいところでは2%以上下げる。欧州の銀行の下落はもっと大きくBBVAは3.2%、ウニクレディは2.6%の値下がり。米国市場では、アップルやアマゾンは値を上げたが、CFOが辞任したNetfliexは値下がり、トランプ大統領がボイコット運動を支持したハーレダビッドソンは4.3%の値下がり。欧州では訴訟で敗訴したモンサントを子会社に持つバイエルが大きく値を下げ、週末にストライキが予定されているエアフランス-KLMも軟化

2018/8/15    水

ユーロがドルに対して値を下げ、米ドルは14か月来の高値。トルコのリラはリバウンドし、米国市場では期待感から市場は上昇。小型株が強い。コーチの製造元であるTapestryが好業績で値を上げる。Teslaは2.5%値下がり。欧州市場でも株価はわずかに上昇。アントファガスタは業績不振から値を下げ、ドイツの公益株であるRWEは業績が予想とおりで値を上げる。

2018/8/16    木

欧米市場ともに金属価格の下落から資源関連株が下落。米国は中国との関税摩擦に加えて、トルコのエルドワン大統領が米国からの輸入に関税をかけるとのコメントを公表し、米国では関税に敏感なキャタピラーやボーイングが値下がり。SP500は6月以来の大幅な軟化。中国のIT銘柄Tencent Holdingsが初めて減益となったことも影響。欧州市場でも市場は大きく下落

2018/8/17    金

米国ではウォルマートがここ10年で最も売り上げが伸び株価も10%近く上昇。中国が米国に関税交渉の特使を派遣した事も好感されダウはここ4カ月で最大の上昇。シスコは好決算で3%株価を上げる。欧州株式も回復したが、イタリアではジェノバの橋の崩落に関連して道路会社のAtlantiaが25%株価を下げ、イタリア株式は下落

8月第2週の市況

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2018/8/6    月 

中国が新たにLNGや航空機を含めた米国からの輸入品の関税を引き上げると公表し、6月の新規就労者数は予想以下となったが、個別企業の収益に支えられて米国市場は値上がり。欧州では、クレディアグリコルの決算が好調で、Natixisも値を上げ、アリアンツも好調な決算となったことから銀行主導で市場は上昇。アップルの影響でIT銘柄も強い

2018/8/7    火

FBが銀行と顧客情報を共有する新しいサービスを提案し株価が4.4%上昇。ウォーレンバフェットのバクスシャーハザウェイも2.4%値を上げ米国市場は上昇。金融株も堅調。欧州市場では方向性のない市場となったが英国の銀行大手HSBCが新規案件のコスト増から値を下げ、イタリアの銀行のBanco BPMも収益が予想以下であったことから6%値を下げ、市場全体も値下がり

2018/8/8    水

米国市場では、Amazon、アルファベット、マイクロソフトなどの大型IT銘柄が堅調でSP500は史上最高値を更新。10年ものイールドが上昇して金融株も押し上げた。電気自動車のTeslaは会長が株式のプライベート化について発言し10%以上値を上げる。欧州市場では、米国市場のセンチメントの改善に加えて、原油価格の値上がりでエネルギー関連が上昇。市場全体も値上がり

2018/8/9    木

中国が米国からの輸入品160億ドルに対して25%の関税を課すことにしボーイングやキャタピラーといった銘柄が値下がり。また原油価格も下落したことから、米国市場ではSP500とダウは値下がり。欧州市場でも米中の関税合戦の影響に加えて、製薬関連の銘柄が下落して市場は軟化

2018/8/10    金

米国市場では金融株・エネルギー株を中心に軟調であったが、アップル、AmazonといったIT大手銘柄が堅調。Teslaは4.2%値を下げ最近の値上がり分は吹き飛んだ。米国市場では、ダウとSP500が値を下げ、NASDAQが値を上げる最近の展開。欧州市場では米中の関税紛争やロシアへの制裁など不安定な要因はあるが、アディダスが好決算で大きく値を上げるなど、消費関連株の決算が堅調で市場は値を上げた