9月第4週の市況

2022/9/12    月 

米国市場ではリバウンドする形で上昇し、8月中旬以降初めて週間で値を上げた。コミュニケーション・サービス、テクノロジー、エネルギー、一般消費財が市場をけん引。食料品のKrogerは年間の見通しを上方修正し7.4%株価上昇。欧州市場では、銀行株がけん引して株価上昇。ドル安と中国での景気刺激策により原油価格が上昇しエネルギー株も3.0%上昇。テレコムイタリアは企業部門の売却を測っていると報じられ株価は2.8%上昇

2022/9/13    火

米国市場ではエネルギーとテクノロジー株がけん引して市場は上昇。また、景気感応度の高い運輸関連株も市場を上回る値上がり。iPhoneとApple Watchの新バージョンを公開したアップルは3.9%値上がり。製薬株のBrisol-Myers Squibbは疥癬薬がFDAから承認され株価は3.1%上昇。ライバルのAmgenは4.1%の値下がり。欧州株も2週間来の高値となった。銀行株は3.4%の値上がりし、すべてのセクターで値上がりしたが、小売り関連が4.5%と最も値上がり。フランスのケアホームOrpeaは下半期に向けて業績が悪化すると公表し、株価は21.5%下落

2022/9/14    水

米国では消費者物価指数の上昇が予想以上となり市場は全面安の展開に。すべてのセクターで株価は下落。次回のFOMCの会合では0.75%の利上げは確実とみられており、場合によっては1%の利上げになると見積もられている。コミュニケーション・サービスや一般消費財のセクターは5%以上値下がり。欧州市場では、前場は値上がりしたが、米国の消費者物価指数が公開されると値を下げた。テクノロジーは3.2%値を下げ、不動産も3.9%値下がり。ディフェンシブな公益株だけが値上がり。ドイツのDAXは1.6%の値下がり。英国のソフトウェア会社AvevaはフランスのSchneider Electricが35憶ポンドでの買収に近づいていると報じられ、Avevaは3.1%の値上がり

2022/9/15    木

米国市場では、方向性のない市場となったが、最終的にはプラスになった。労働省は生産者物価指数を公表したがほぼ市場の予想とおりであった。2年物イールドは前日に引き続き上昇。鉄道会社はストライキの可能性から株価が下落。Union Pacific、Norfolk Southern、CSXは1.0%ないし3.7%株価下落。スターバックスは3年間の売り上げや利益予想を引き上げ、株価が5.5%上昇。欧州市場では、株式市場は続落したが、石油関連株が値を上げたために下落は限定的になった。IAEAがガスから原油へエネルギー源のスイッチが始まると予想し原油価格が上昇。Zaraを運営するInditexは半年の売り上げが24.5%上昇したことを公表し、株価は3.8%の上昇。そのため、小売り関連も値上がり。Iberdrolaはドイツの風力発電会社の株式を売却し株価は1.9%値を下げた

2022/9/16    金

米国市場では方向性のない市場となったが、最終的に値下がりし、イールドは上昇した。ドル高と鉄道会社のストライキは一時的に回避されたが消費に懸念があるため原油先物は3%以上下落。新規失業保険申請者数は史上最低の水準で推移している。マイクロソフト、アップル、Amazonなどが値を下げた。Figmaの買収を公表したAdobeは株価下落。保険会社のHumana Incは収益予想が堅調で株価は8.4%上昇。欧州市場では、当初値を上げたが、その後値を下げ、最終的には値を下げた。エネルギーやテクノロジー関連が下落の要因。一方、金利上昇の恩恵を被る銀行株は値を上げた。スペインでは銀行の税金を引き下げると報じられ、Bankinter、Sabadell、Caixabankなどは4%以上株価上昇。H&Mは四半期の販売が予想以下となり株価は4.7%下落

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9月第2週の市況

2022/9/5    月

米国市場は、当初、労働統計が予想以上の雇用増となった一方失業率が上昇しため、Fedの利上げスタンスの緩和への期待から値を上げたが、ロシアのガスプロムが予定のとおりガスの供給ができないことを公表し、市場は下落。エネルギーセクターだけが唯一値を上げた。欧州市場では、米国の労働統計に反応して値上がり。クレディスイスは5000名の雇用削減を検討していると公表し6.1%株価上昇。ライアンエアーは、8月に史上最高の旅客数となったことを公表し株価が2.0%上昇。中国がコロナのゼロ政策を更新するとの懸念から、金属価格が下落し、鉱業株は6%以上の下落となった

2022/9/6    火

米国市場はレイバー・デーのために休場。欧州市場では、ロシアがのルドストリーム1を通じたガスの救急停止をしてから、冬季を前に懸念が拡散し、ドイツの株式指数DAXは2.2%の下落。ドイツの公益株Uniperは11%、フィンランドの親会社Fortumは8.9%株価を下げた。イタリアでは債券イールドが上昇し、ガスの標準的な契約は30%値上がりし、通貨のユーロが対ドルで1ドル以下に下落したことから輸入品の価格上昇が懸念される。原油価格が上昇したエネルギー株は2.2%の上昇。自動車についてはモルガンスタンレーが評価を下げたことから、セクターとして4.8%の下落

2022/9/7    水

米国市場では、ISMサービス指数が2か月連続で上昇したが、株式市場は下落。SPグローバルの購買マネージャー指数は下落。NASDAQは7日連続での下落となった。Amazonやマイクロソフトが1%近く値を下げ、新型iPhoneの発表を控えたアップルも値を下げた。欧州市場では、値動きの激しい市場の中、上昇。昨日2%値を下げたドイツのDAXは0.9%上昇。ドイツの7月の工業受注は1.1%下落し、6か月連続の下落。ポルシェ部門をIPOする動きの中で、フォルクスワーゲンは3.7%株価上昇。Delivery Heroはブローカーの評価上昇により株価7.7%上昇

2022/9/8    木

米国市場では、10年物のイールドが下落したことにより、Tesla,Microsoft,Amazonなどが値を上げ、主要3指数がともに大きく値を上げた。セクター別では投資家のディフェンシブな態度を反映して公益株が上昇。世界経済の減速から需要に疑問が残る原油はブレント原油が90ドルを下回るなど値を下げ、エネルギー株は軟化。欧州市場では、中国の貿易統計が芳しくなかったことを受け、原油価格や商品価格が下落し、鉱業株が2.3%下落し、石油・ガス株も3.1%値を下げた。EDP, SSE, Engie, RWEand Verbundなどの 公益株は3.4%ないし13.3%の上昇。フランスのゲームメーカーUbisoftは中国のティンセントグループが同社の株式保有を引き上げるとみられると公表し、株価は17.2%下落した

2022/9/9    金

米国市場では金融関連とヘルスケア関連がけん引する形で市場は上昇。新規失業保険申請者数は3か月で最低を更新し、労働市場の堅調さを裏付けるものとなった。ヘルスケアではRegeneration Pharmaceuticalsの失明対策薬が投入後長期間してからも効果があることがわかり、同社の株価が18.8%上昇。ゲーム販売のGameStopは予想していた損失が縮小し株価が7.4%上昇。アパレルメーカーのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズは第2四半期の利益が予想以下となり株価が8.7%下落。欧州市場では、ECB(ヨーロッパ中央銀行)が金利を0.75%引き上げたことから株価は下落したが、銀行株は2.4%値を上げた。ドイツの10年物イールドは5ベーシスポイント上昇し、イタリアでは3.88%にまでイールド上昇

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