8月第4週の市況

2022/8/22    月

米国市場では、パウエルFRB議長がより強硬に利上げを進めるとの観測からイールドが上昇。Metaが3%以上値を下げたほかAlphabetやAmazonも下落。NASDAQは2%値を下げ、ダウも0.9%値下がり。旅行・レジャー関連も大きく値を下げ消費関連株が下落。暗号資産関連は大きく値下がり。欧州市場では、ドイツの生産者物価指数が過去最高に上昇したことから景気に対する憂鬱な見方が支配的で、株式市場は下落。特に、ドイツの株式指数DAXは1.1%の下落となった。エネルギー価格は全体として対前年同月比で105%増となった。マネーマーケットでは、9月の会合でECBが0.5%の利上げをすると見ており、0.75%の利上げとする見方も少なからずある。Just Eat Takeaway.comはブラジルの部門をProsusに売却することを公表し、Just Eat Takeaway.comは25.8%株価上昇。Prosusは1.3%の株価下落

2022/8/23    火

米国では、今週末のジャクソンホールでの中央銀行での会合でFedがインフレ抑制のために強気なスタンスをとるのではないかと懸念され、市場は大きく下落。一般消費財やテクノロジーといったセクターが2%台後半の下落となり、すべてのセクターで値下がり。イールドが上昇したことによりNvidiaは4.6%、Amazonは3.6%など下落。アップルやマイクロソフトも2%以上の下落。優先株が取引開始となったことや英国のライバルのCineworldが倒産の危機にあると報じられていることから、AMCエンタテインメントは42%株価下落。欧州市場でも、ここ1か月で最低の株価水準となった。ロシアによる天然ガスの供給停止やECBの利上げに対するタカ派的なスタンス、弱い経済見通しなどがその理由。ロシアから最も天然ガスを購入しているドイツの公益株Uniperは株価が7.7%下落した。倒産の可能性を認めたCineworldは21.4%の下落

2022/8/24    水 

米国市場では、週末の中央銀行会合の前に、景気減速を示すデータの前に投資家は注目。10年物イールドは7月以来の高水準になった。セクター別では不動産やヘルスケアが下落。NASDAQは横ばいであったが、ダウは値を下げた。巣ごもり需要株のzoomは年間利益・売り上げともに予想を下方修正し17%の株価下落。欧州市場でもエネルギー価格の上昇、弱含みの景気見通し、ビジネス活動の縮小などを背景に市場は下落。ユーロ圏のビジネス活動は2か月連続で下落することになった。一方、製造業指数は予想に反して上昇。セクター別では、自動車や銀行が値を上げたほか、原油価格が上昇したエネルギーも上昇。ドイツの公益株Uniperは4つの火力発電所を稼働させると公表し、株価は4%上昇

2022/8/25    木

米国市場では、エネルギー関連株と消費関連株が値を上げたことで市場全体が値上がり。エネルギーは、米国がイランと核について追加的な交渉を考えていないというニュースがあり、原油価格が値を上げたことにより値上がり。ロイヤル・カリビアン・クルーズなどのクルーズ関連が8%以上値を上げたほか、ほかの旅行関連株も値上がり。小売りのNordstromは通年の見通しを引き下げ19%株価下落。欧州市場ではディフェンシブな銘柄が値を上げ市場全体も値上がり。鉱業関連は1.8%値下がり。また、ガス料金はここ2か月で3倍に値上がりし、ドイツの10年物イールドはここ8か月で最大の水準になった。Richmontは、損失がかさんでいるオンライン部門をFarfetechが買収すると公表し株価は3.6%上昇

2022/8/26    金

米国市場でNvidiaをはじめとしてテクノロジー株が上昇し市場は上昇。一方で、金曜日の中央銀行の会合で公表される政策の見通しについて注目が集まっている。10年物イールドはここ2か月来の最高に到達してから幾分下落。Nvidiaについては投資家は最悪の時期は通り越したと判断して株価は4%上昇。アップルやマイクロソフトなども1%以上値上がり。通年の売り上げ予想を下方修正したSalesforceは3.4%株安に。欧州市場でもテクノロジー株がけん引して市場全体が値上がり。ロシアはNord Streamを通じたガスの供給を8月31日から3日間停止。ドイツでは家計と政府の支出が増加して第2四半期の経済成長率はプラスになった。
 

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