9月第4週の市況

2023/9/18    月

米国市場ではTSMCが主要なベンダーに出荷を遅らせることを要請したとロイターが報じたことから、Applied Materials (AMAT.O), Lam Research (LRCX.O) and KLA Corp (KLAC.O)などが4%以上値を下げる。イールドが上昇したことからAmazon、マイクロソフトが2%以上値を下げ、Metaは3.7%値を下げる。株式市場は大きく下落。フィラデルフィア半導体指数は3%以上の値下がりになった。UAWはGM、Ford、Stellantisの工場で同時にストライキを実施。欧州市場では中国の8月の工場生産と小売の統計が予想より良かったことから、Kering、LVMHといった高級品株が値上がりし、市場全体も上昇。H&Mは四半期の売り上げが横ばいで予想を下回ったことから株価は7.4%下落した

2023/9/19    火

米国市場では方向性のない市場となり、水曜日のFedの政策会合を前に市場はほぼ横ばい。原油価格が値を上げたためにエネルギーが上昇したが、Teslaが値を下げたために一般消費財は値下がり。アパレル関連のVF Corpは、ブローカーの評価が下がったことから株価は4.6%下落。Paypalも評価が下がり、株価は2%下落。欧州市場では、フランスの銀行ソシエテジェネラルが、この先数年ほぼ売り上げが成長しないことを公表し株価は12.1%下落。銀行セクター全体では1.9%下落。Novo Nordiskは、米当局が北米のプラントの品質管理が失効したことを公表し、Novo Nordiskの株価は2.4%下落

2023/9/20    水

米国市場ではFedの政策会合を前にリスクを抑えたことから市場は値下がり。市場ではFedは金利を据え置くとみられている。食品配送アプリの親会社のMaplebearはNASDAQに組み入れられた。同株は12.9%の上昇。市場ではエネルギーと一般消費財のセクターが最も値下がり。ウォルトディズニーは向こう10年間で資本的支出を倍増する計画を公表し株価下落。欧州市場でも金融政策の行方に対する懸念から市場は値下がり。ドイッチェポストが6.5%値を下げたこともあり、産業セクターは2日連続での値下がりとなった。原油価格は供給への不安から上昇し、エネルギー株は値上がり。 小売り関連では住宅用品関連のKingfisherが年間の利益予想を下方修正し、株価が12.2%下落

2023/9/21    木

米国ではFedが金利を予想とおり維持したが、金利感応度の高い大型株マイクロソフト、アップル、Nvidiaなどが下落して主要3指数は下落。パウエルFRB議長は、インフレ水準を目標とする2%に戻すのは長い道のりになるとの見解を示す。セクター別では、コミュニケーション・サービスとテクノロジーが最も値を下げた。NY市場でのIPOとなったKlaviyoは9.2%上昇。10億ドルの自社株買いを公表したPinterestは3.1%株価上昇。欧州市場ではイールドが下落して株式市場は上昇。債券の代替商品と考えられる不動産セクターは2.2%上昇。ウニクレディが4.7%上昇し、銀行株はセクターとして2.0%上昇。コメルツバンクは金利高の恩恵で利息収入が80憶ユーロになると公表し、株価は1.6%上昇

2023/9/22    金

米国市場ではFedの金利引き締めが長期化しそうなことを懸念し全面的に下落。10年物イールドは上昇。Nvidia、アップルなどの大型株が下落しNASDAQは6月来の安値になった。すべてのセクターで1%以上の下落となった。AlphabetはBroadcomをAI関連の外注先から外すことになったと報じられ、Broadcomは2.7%の値下がり。FedExは利益が予想を上回り4.5%の値上がり。欧州市場でも各国の高金利を背景に広く売りが先行し1%以上の下落となった。金属価格が値を下げたことから鉱業株は2.6%値下がり

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