5月第4週の市況

2023/5/22    月

米国市場では株価下落。KBW地銀指数は2.1%下落し、モルガンスタンレーはCEOが辞任し2.6%株価下落。靴小売りのFoot Lockerは通年の収益見通しを引き下げ、株価が27%以上下落。ナイキとアンダーアーマーも3.4%と2.6%値を下げた。欧州市場では、米国の債務上限問題の解決に向けて期待感が高まり、ドイツの株価指数DAXは史上最高値を更新。トラブルに見舞われているスウェーデンの不動産会社SBBはブローカーから目標株価を引き下げられ5.7%株価下落。JD Sports Fashion、Adidas、Pumaは米国のFoot Lockerに連動して株価が3.3%~7.8%下落

2023/5/23    火

米国市場では投資家は債務問題の様子を見るということで大きくな動きに至らず、一方、MetaやAlphabetが値を上げたことからNASDAQは値を上げ、SP500は横ばい、ダウは値下がりとなった。アップルはブローカの評価下げのために株価下落。欧州市場では、金曜日に約1年ぶりの高値になったが、米国の債務上限問題に進展がなく、市場は横ばい。ECBの政策委員のビルロワドガロー氏が、ECBの金利は夏の終わりにピークになるだろうと発言。中国が米国のMicron Technologyに半導体の販売を禁じる措置をとったが、欧州の半導体銘柄の株価は上昇。英国の製薬会社Dechra Pharmaceuticalsは利益が予想に届かない見通しとなり株価は13%下落

2023/5/24    水

米国市場では、債務上限問題の進展がないかな、短期イールドが上昇し、株式市場は大きく軟化。個別銘柄ではBroadcomがアップルと数十億ドル規模の取引を結んだことから株価は1.2%上昇。アップルは1.5%の株安。Zoom Video Communicationsは四半期の収益の伸びが最低であったことを公表し、株価は8%以上下落。欧州市場では、LVMHやKeringなどの高級品銘柄で構成されるEUROPE LUXURY 10指数が利益確定売りのため、4.3%の大きな下落となった。市場全体も軟化。ユーロ圏のビジネス指数は回復基調であるが、幾分予想を下回る結果となった。スイスのプライベートバンクのJulius Baerはクレディスイスの余波を受けて資金流入が減少したことから株価は7.4%下落

2023/5/25    木

米国市場では、債務上限問題に進展がなく、主要3指数はいずれも下落。セクター別ではエネルギーを除き下落。最も値を下げたのは不動産セクター。シティグループはメキシコの消費部門の売却を断念し、上場を検討することにし、株価は3.1%下落。Agilent Technologiesは収益予想を下方修正し株価は6%下落。欧州市場では、ここ2か月ほどの間で最も値を下げる市場となった。米国の債務条件問題の進展がないことや4月の英国のインフレが31年来の高水準になったことがその原因。不動産関連が3%以上値を下げ、旅行・レジャー、保険なども2%以上値下がり。また、ドイツでは景況感指数が予想以上の下落した。また、高級品銘柄も引き続き値を下げている。スウェーデンのゲーム会社Embracerは、通年の利益予想を引き下げ、株価は44.8%下落

2023/5/26    金

米国市場では、Nvidiaの四半期売上が予想を50%以上上回ることとなり、同株が24%上昇。マイクロソフトとAlphabetが3.9%と2.1%値を上げたほか、AMDが11%、Micron Technologyが4.6%、Broadcomが7%以上値を上げ、株式市場はテクノロジー株にけん引されて上昇。ただし、インテルは5.5%値を下げたことから、NASDAQとSP500は値を上げたが、ダウは値を下げることになった。欧州市場では米国の債務上限問題が行き詰まりを見せていることや世界経済の減速が影響して市場は3日連続の下落。テクロノジー株ではNvidiaが四半期売上が予想の50%以上上振れしたことから、欧州内の同業のBE Semiconductor、ASM International、ASML Holdingsがいずれも5%以上株価を上げた。ドイツでは第1四半期のGDPが公表され経済が縮小したことがわかった。DAXは0.3%の下落

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