6月第1週の市況

2023/5/29    月

米国ではバイデン政権と共和党の間で債務上限問題の取引が合意に近づき、半導体関係が強いこともあり株式市場は上昇。NASDAQとSP500は2022年8月以来の高水準となった。Marvell TechnologyはAI関連の売り上げが倍増したと公表し株価は32%上昇。フィラデルフィア半導体指数も6.3%の上昇。セクター別ではテクノロジーや一般消費財が2%以上値を上げることになった。フォードは12,000台以上のTesla車の販売を容認することとなり、フォード株は6.2%、Teslaは4.7%株価上昇。欧州市場でもテクノロジー株がけん引して市場は上昇。LVMH、Kering,Hermesなどの高級品株もリバウンド。経済減速と長期化するインフレにもかかわらず、好調な企業業績が発表されているドイツでは株価指数DAXが史上最高値を更新。スウェーデンのゲーム会社Embracerはボードメンバーが6百万株を購入したことが判明し、株価は13.1%上昇

2023/5/30    火 

米国市場はメモリアルデーで休場であったが、バイデン政権と共和党の間で債務上限問題の合意がなされたことにより、先物指数は上昇。欧州市場では、英国が休場であったが、テクノロジー株と銀行株が下落して市場全体も軟化。スウェーデンの不動産会社SBBはフィッチがジャンクに格下げしたが、一部を売却する報道もあり株価は2.1%上昇。スペインでは首相が予期せぬ解散総選挙を宣言し、株式市場は0.1%下落した

2023/5/31    水

米国市場では議会から債務上限撤廃問題に反対する声が上がる一方で、NvidiaがAI関連で半導体需要が上がると予想し株価が3%上昇し史上最高値を更新。SP500はおおむね横ばい、NASDAQは上昇、ダウは値下がりとなった。同様にAIから恩恵を被るDigital Realtyも1.7%上昇。また、5月の消費者信頼感指数も上昇。欧州市場でも、米国の議会の合意反対が不安視され、株影下落し米ドルも下落した。米国政府の支出の削減により恩恵を受けるとして、米国の長期債は上昇

2023/6/1    木

米国では、債務上限問題が議会で抵抗にあっていること、4月の求人が予想に反して上昇し、Fedが6月にも金利を引き上げるとの懸念から、株式市場は下落。自動車部品のAdvance Auto Partsは通年の予想を引き下げ、株価は35%下落。HPは第2四半期の業績が予想を下回り7.1%下落。Nvidiaは史上最高値を更新し、一時、1兆ドルの時価総額となったが、最終的には5.7%の下落となった。欧州市場では、中国のPMI指数が5か月来の低水準となったことと米国の債務上限問題が懸念要因となり、市場は下落。中国関連の高級品株や自動車株が下落。英国のぢスカウントスーパーB&Mは2024年の見通しを引き上げ、株価は8%上昇した

2023/6/2    金

米国市場では、債務上限問題が解決するとの期待感とADPレポートが予想以下の賃金上昇を示したことからFedの利上げに逆の圧力になるとの観測から、市場は上昇。セールスフォースは13年で最低の売り上げ増になり株価下落。AI関連で注目が集まっているNvidiaは5%以上株価が上昇。欧州市場では、インフレが予想以下であり独仏でピークを越えたとの見方から、また、米国でデフォルトが回避されそうな気配を受けて市場はリバウンド。基本資源、メディア、エネルギーなどのセクターが上昇。Heidelberg MaterialsはJPモルガンが評価を引き上げたことから株価が2.0%上昇

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