5月第4週の市況

2022/5/23    月

米国市場では、TeslaがCEOのマスク氏が過去のセクハラが報道され、株価は6.4%の下落。市場全体では、小売りやヘルスケア、エネルギーなどのセクターが貢献しダウは値を上げたが、SP500は横ばい。NASDAQは値下がりとなった。欧州市場では、上海で新型コロナ感染者数が再上昇したが、中国が金利を引き下げたことで欧州市場は好影響を受ける。旅行、金融、ヘルスケア、公益などのセクターが1.5%~2.0%値を上げ市場をけん引。ドイツではウクライナ関連でエネルギー関連のコスト増が影響して生産者物価指数は過去最大の上昇になった。高級品のRichemontは通年の利益が芳しくなく、中国市場での成長の鈍化について言及。株価は13.1%の下落。同業のLVMH,クリスチャン・ディオール、ヒューゴボスなどの銘柄も1.3%~2.2%の下落

2022/5/24    火

米国市場では主要3指数はすべて値を上げた。特に、ダウが2%近くの値上がりとなった。JPモルガンが今年の利息収入の見通しを引き上げたことから、銀行株指数は5.1%上昇。Broadcomが週末にクラウドサービスを提供するVMWareの買収の話が進んでいると公表し、VMWareは25%弱値を上げ、Broadcomは3.1%値を下げた。原油価格とベースメタルの価格が上昇したことから、商品関連の株式が上昇。シーメンス・エナジーは、シーメンス・ガメサに対して約40億ユーロでの買収提案を行い、シーメンス・ガメサは6.2%の株価上昇。ドイツの景況感指数Ifo指数は5月に予想外に上昇。英国のホームセンターのKingfisherはパンデミック前の販売水準に戻し株価は2.2%上昇した

2022/5/25    水

米国市場では、SP500とNASDAQは値を下げ、ダウのみが値を上げる市場となった。Meta、Alphabet、Twitter、Pinterestなどが5%~24%の株価下落。その結果、SP500のコミュニケーション・サービス指数は3.7%値を下げた。四半期決算で予想外の赤字を計上し、年間の売り上げと利益の下方修正を行ったアパレル小売りのAbercrombie & Fitchは株価が28.6%下落。Zoomは企業からの需要が旺盛で年間利益を引き上げたことから株価は5.6%上昇

2022/5/26    木

米国では、Fedの前回の議事録が公表され、Fedが米国経済の強さを確認している内容となっていたことから、株式市場は上昇。AmazonとTeslaは、それぞれ、2.6%と4.9%の上昇となり市場をけん引。年間の売り上げ・収益が予想をこえたNordstromは株価が14%上昇。欧州市場では、投資家がECBの金融引き締めを考慮している中、商品関連株や銀行株が値を上げ市場全体をけん引した。原油は供給が制限を受け、米国で夏を前に需要が上昇するとの見方から、価格が上昇し、エネルギー株や鉱業株が値上がり。ドイツではGfK消費者信頼感指数が公表され幾分上昇したが、インフレが家計を締め付けていることも確認された

2022/5/27    金

米国市場では小売りやテクノロジー株がリバウンドして、主要3指数はすべて上昇した。小売りのMacy’sは四半期決算を公表したが、価格上昇のおかげで予想以上の利益となり、収益見通しも引き上げた。同株は18%以上の値上がり。同じくDollar Treeは、四半期決算で売り上げ・利益ともに予想を上回ったことから株価は21%以上上昇。そのほか、Norwegian Cruise LineやCaesars Entertainmentも四半期決算が好調で市場を支えた。テクノロジー関連では、Metaが4%以上値上がりしたほか、アップル、マイクロソフトなども上昇。VMwareを買収することを公表したBroadcomの株価は3%以上上昇

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