8月第4週の市況

2021/8/23    月

米国市場では、主要3指数がすべて上昇。メガキャップと公益株が市場のけん引役となった。また、デルタ株関連の混乱が長期化するとの見方からイールドが低下し、グロース株が堅調になった。市場では来週にジャクソン・ホールで開催される中央銀行の会合に注目が集まっている。農業機器大手のDeere&Coは四半期利益が予想を超え、通年の利益予想も上方修正したが株価は2.1%下落した。Bristol-Myers Squibbは米国のFDAからがん治療薬の承認を受け株価は1%上昇。欧州市場では、小売部門がけん引する形で株価上昇。英国のMarks & Spencerは需要増から利益予想を上方修正し株価は14.1%の上昇。英国のMorrisonsは70憶ポンドの買収提案を受け入れ株価は4.2%上昇

2021/8/24    火

米国市場では、株価が上昇しNASDAQが史上最高値を更新。FDAがPfizerとBionTechが開発したCOVID-19ワクチンを本承認したことから、Pfizerは2.5%株価上昇。米国上場のBionTechは9.6%株価上昇。なお、ドイツ本国ではi%onTechは7.6%の値上がり。ライバルのモデルナも7.5%上昇。原油価格が上昇したことから石油関連が上昇し、エクソン・モービルは4.1%上昇、シェブロンは2.6%の上昇。また、Pfizerが、がん製薬の米国上場分のTrilliumを買収する計画が明らかになり、Trilliumは188.8%の株価上昇。GMは電気自動車のリコールで株価は1.3%下落。欧州市場でも、商品価格の上昇により鉱業株と石油株が上昇。英国の食料品販売Sainsburyはプライベート・エクイティが70憶本でで買収する計画があることがわかり、株価は15.4%上昇

2021/8/25    水

米国市場では株式が上昇しSP500とNASDAQは史上最高値を更新。原油価格が上昇したこともありエネルギーセクターが最も値を上げた。また、メガキャップも市場をけん引。PfizerとBionTechのコロナワクチンが正式に承認されたこともあり、旅行・レジャー関連が上昇。個別銘柄では家電小売りのBest Buyが四半期利益が予想を超え、通年の見通しも上方修正したことから8.3%値を上げた。また、米国上場の電子取引プラットフォームのの中国株Pinduoduoは初めて四半期決算で黒字になり株価が22.2%上昇。同じく米国上場のJD.comも14.4%上昇。欧州市場は横ばい。原油価格と商品価格が上昇したために商品関連株が値を上げた。第2四半期のドイツのGDPは1.6%増となり、前期の1.5%からわずかに上昇。英国の小売りMarks and Spencer Groupはブルームバーグ等が目標株価を引き上げたために4.1%の株価上昇

2021/8/26    木

米国市場ではテクノロジー株が主導でNASDAQが史上最高値を更新したが、SP500は下落。欧州市場ではイタリアの公益株が下落し、旅行、銀行株の上昇を相殺した。旅行・レジャー関連は1.8%の上昇となり、銀行株も1.8%の上昇。イタリアの公益株Terna、Snam、Italgasはブローカーの評価が下落し株価が下落。ドイツの景況感指数であるifoは、コロナの感染増などで2か月連続で下落となった。ZARAの親会社inditexやH&Mはブローカーの評価が下落して株価も下落

2021/8/27    金

米国市場ではダラス連銀のカプラン総裁は現在FOMCのメンバーではないが利上げに積極的なコメントを残し、また、海外ではアフガニスタンで不安な政情になっていることが市場を下落させた。不動産以外のセクターで下落となった。ディスカウント販売のDollar General CorpとDollar Tree Incは、輸送コストの上昇が見込まれ、株価は3.8%と12.1%下落した。化粧品のCoty Incは通期の売り上げ予想を引き上げ、株価が14.7%上昇した。欧州市場では、ジャクソン・ホールでの中央銀行の会合を前に株価は下落した。旅行関連が下落し、Tui,Wizz Air,ルフトハンザ、IAGなどが0.9%から3.8%値を下げた。ドイッチェバンクの運用会社DWS Groupは米当局から検査を受け株価は13.4%下落。親会社のドイッチェバンクも1.5%の下落
 

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