7月第4週の市況

2022/7/18    月

米国市場では、小売り販売が好調であることが公表されたこと、シティが予想を超える収益を計上したことから金融関連株が市場をけん引し市場は急上昇。シティ株は13.2%の上昇。ウェルズ・ファーゴはモーゲージ部門の引当金の計上などで利益が半減したが株価は6%以上上昇。Unitedhealth Groupは年間利益予想を上昇修正し5.4%株価上昇。欧州市場では、自動車と小売株が中心となって2日ぶりにリバウンド。セルジョ・マッタレッラ大統領がドラギ首相の辞任を拒否したイタリアでは、市場は1.8%のリバウンド。フォルクスワーゲンは中国部門で電気自動車の販売を2倍にするという目標が達成されたことから株価は3.5%上昇。同業のメルセデス、ポルシェ、ルノーなども5%前後の上昇。一方で、バーバリーやRichemontなどは中国でのロックダウンの影響で株価下落

2022/7/19    火

米国市場では、市場は下落。ゴールドマン・サックスは債券トレードで予想を超える収益を計上し2.5%株価上昇。アップルは、雇用を抑えることを公表し、株価は2%下落。欧州市場では、市場は値を上げたが、ロシアのガスプロムが天然ガスの供給に懸念を表明した後は値を下げた。鉱業、石油・ガス、銀行といったセクターが2~3%上昇し市場をけん引。フィンランドの銀行Nordeaはローンの金利収入が増加し、株価は6.1%上昇

2022/7/20    水

米国市場ではSP500、NASDAQが3%前後上昇した。石油開発のHalliburtonや、おもちゃ製造のHasbroなどが予想を超える収益を挙げて株価上昇。IBMは予想を超える収益を計上したが、ドル高による逆風が年間で35億ドルになると警戒した。欧州市場では、木曜日にロシアから欧州へのガス供給が再開されると報じられ、市場は上昇した。ECBは、木曜日に政策会合を予定しているが、0.5%超の利上げに踏み切るとみられている。セクター別では自動車や銀行が市場をけん引。フランスの公益株EDFはフランス政府が97億ユーロを拠出して完全支配を目指し、株価は14.7%の上昇。ノルウェーの通信会社Telenorは、利益が予想を下回り、株価が5.5%下落

2022/7/21    木

米国市場ではテクノロジー関連が上昇しNASDAQを中心に値上がり。Netfliexは第3四半期に入って顧客の伸びが続いていると予想し、株価は7.4%上昇した。アップル、Amazon、マイクロソフト、Meta Platformsなどが1%~4.2%の上昇。石油開発のBaker Hughesは予想を超える四半期損失を計上し株価は8.3%下落。欧州市場ではエネルギーの供給懸念とイタリアのドラギ政権への懸念から市場は下落。イタリア株式市場は1.6%の下落となった。ドイツのミール・キット製造のHelloFreshは2022の収益予想を下方修正し株価が9.4%下落。また、Volvo Carsも個人向け販売が低調で株価は5.2%下落

2022/7/22    金

米国市場ではTesla株がけん引する形で市場は上昇。Teslaは後場に入って予想を超える四半期収益を公表し株価は9.8%上昇。AT&Tは利用者の支払いが遅れる傾向にあり、キャッシュフローが悪化していると公表し、株価が下落したが、Tesla株の上昇がそれを穴埋めした。セクター別ではヘルスケアとインフォメーションテクノロジーが上昇。欧州市場でも株式市場は上昇。ECBは11年ぶりに0.5%の利上げに踏み切ったが市場は織り込み済み。イタリアではドラギ首相が辞任し、銀行株は2.9%の下落。一方で、ロシアはノードストリーム1を通じたガス供給を再開した。オランダのASM Internationalは新規受注が史上最高になり株価は14%上昇

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