2月第4週の市況

2022/2/21    月

国市場ではウクライナでの緊張がエスカレートしたことを受けて値下がり。アップル、Amazon、Teslaなどのグロース株が大きく値を下げNASDAQが大きく値を下げる。インテルは今期の収益率の低下を予想し、また、半導体需要に応えるために新たな投資をすることを公表し値を下げる。ストリーミングプラットフォームのRokuは第1四半期の売り上げ見通しが芳しくなく値下がり。スポーツベッティングのDraftkingsは2022年の損失が予想より拡大すると見通し、株価は下落。欧州市場でも、旅行と銀行株を中心に2%近く大きく値を下げた。Allianzは米当局の検査の結果数百万ドルの損失が見つかり、株価は3.8%値を下げた。エルメスは第4四半期の売り上げの伸びが予想以下となり、株価が4.1%下落。フランスのEDFは25億ユーロの新株発行を公表し株価は2.4%下落

2022/2/22    火

米国市場はワシントン誕生日で休場。欧州市場では4か月来の低水準まで株価は下落。テクノロジー株が2.6%下落して3月以来の低水準になった。フランスのマクロン大統領が米露の大統領が会談することで原則合意したとコメントしたが、ロシア側は首脳会談の具体的な話はないとコメント。決済会社のWorldlineはTSSビジネスを米国のApoloに売却すると公表し、Worldlineの株価は2.9%下落。フランスのワクチンメーカーValnevaは、スコットランド部門がコロナワクチンの研究・製造の200憶ポンドの寄贈を受けたと公表し株価は1.6%上昇した

2022/2/23    水

米国市場ではウクライナ問題の緊張の高まりから主要3指数は1%以上の値下がり。すべてのセクターで値下がりとなったが景気循環株である、一般消費財やエネルギーがより大きく値下がり。Home Depotは輸送費と労働コストの上昇から利益率が低下したことを公表し株価は8.9%の下落。欧州市場では株価は横ばい。ウクライナ関連での値下がり分を自動車株と旅行株の値上がりが相殺した。英国はロシアに対する制裁リストを公表し、ドイツはガスパイプラインの凍結を示唆。ただし、ドイツはパイプラインへの依存度が高いと判断されDAXは最も値を下げた。原油価格は2014年以来の高値となったが石油関連株は少し値下がり。銀行株はECBの利上げを織り込んで0.7%値下がり。フォルクスワーゲンはポルシェのIPOの話が進展し株価が7.8%上昇

2022/2/24    木

ウクライナが非常事態宣言を発したこと、米国政府がロシアがすぐにでもウクライナに侵攻する可能性があることを公表したことなどから米国市場は大きく下落。バイデン大統領は、ウクライナに米軍を派遣する意思がないことを表明。SP500のセクターでは情報テクノロジーが最も下落。欧州市場でもウクライナ問題で値下がりしたが、ロシアへの西側諸国の制裁が緩やかであったこと、企業収益が好調であったことなどが下落を限定的にした。フィアットクライスラーとPSAが合併してできたステランティスは初年度の営業利益率が予想を上回り、株価が0.7%上昇。フランスのヨーグルトメーカーダノンは予想以上の売り上げ増となり株価が4.4%上昇。バークレイズは年間の利益が約3倍になり、25憶ポンドを株主に還元することを決定し、株価が3.1%上昇

2022/2/25    金

米国市場では、ロシアがウクライナに侵攻したのに対してバイデン大統領が厳しい制裁を表明したことから、当初は下落していた市場が大きく上昇。昨日大きく値を下げた情報テクノロジーが最も値を上げた。欧州株式は9か月来の安値。ロシアのウクライナ侵攻から、自動車や銀行株が値下がり。投資家は安全資産である金や国債に資金をシフト。ロシアとの関係が深い、オーストリアの銀行Raiffeisen Bank、イタリアのUniCredit、フランスのソシエテジェネラルは12.2%から23%株価下落。銀行株は全体としても8.2%の下落。英独仏の各株式指数も4%前後の下落。Orsted、Vestas Wind Systems、EDP Renovaveisなどの再生エネルギー関連が10%以上値を上げる。BAEシステムズなどの防衛関連株も上昇

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